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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2022-06-15 12:29:45.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作「超駆動戦隊ドルブレイブ劇場版 黄金の意志」その28

「くっ…!しまった!!」
引き続くマッドファクトリーとの攻防。
埒があかないとしびれを切らしつつあるのは28号もマッドファクトリーも同様であった。

28号に4機のグレネーどりを集中させつつ、迂回するような起動で最後尾車両の腹を狙い自爆間近の1機が迫る。
足場もなく、他のグレネーどりは適度な距離を保っていて、衝突させ誘爆を狙うこともできない。

あわやという瞬間、飛来した電磁ネットがグレネーどりを絡め取り、電気ショックで機能停止させた。
同時にネットは28号の前方に展開されたグレネーどりに向けても放たれており、ネットにくるまれたままゴロゴロと地を転がっていくグレネーどり達を見送る28号の前に、今度は3本のドルセリン管が射出され転がる。

「フタ…じゃなかった…、28号、あとは私に任せなさい。燃料も厳しいでしょう?それを使って」
すっかり吹き飛んでいるテラスの屋根に代わるように、おきょうの駆る大型ドルボードが影を落とす。
「…何者だ?」
「私のことはいいから。ほら早く」
事実として、28号は母体のマッドファクトリーからの供給をしばらく受けておらず、戦闘駆動を行う際に消費されるドルセリンが枯渇しつつあった。

闖入者と入れ替わるように、補給の為ドルセリン管をひったくると、爆風に歪んで開かなくなっている扉を蹴り破って船内に転がり込む。

「さて、ポチッとな」
その様子を見送ると、おきょうは操縦パネル中央の大きな赤い丸型ボタンを人差し指で押し込んだ。
おきょうが駆るは、4人同時に搭乗できる大型ドルボードであるジェットバード、それをベースとしてベイロードを強化活用し、自分も含めたドルブレイブメンバー専用ドルボードの予備機計5機を収容、ならびにセ~クスィ~のドルストライカーを懸架できるよう改造した新型ドルボード。

「行くわよぉ~!超駆動合体!!!」
ジェットバード下部のハッチから5機のドルボードが解き放たれると同時、稲光にも似た電磁誘導の光で結ばれ、もとより吊り下げられていたドルストライカーを中心に宙を舞う各ドルボードはドルブレイブを知る者ならば見慣れた巨神のシルエットを形作っていく。そして今回はそこにもう1機、巨大な影が加わった。
「完成!!天空を舞う大いなる勇気、緊急駆動!スカイドルセリオン!!」
通常のドルセリオンの後頭部に突き刺さるような位置関係で、ドルセリオンを構成する各ドルボードと同様、ジェットドルボードも巨大化し接続され、そのジャイロウィングの出力でもってドルセリオンの巨躯が空を舞う。

頭部と肩を構成するセ~クスィ~のドルストライカーを除けば全てが予備機故、純白のベースカラーに整備点に沿った青のラインが引かれただけのシンプルなカラーリングがかえって功を奏し、大空によく映える。
空を舞うという特性上、ドルセイバーはグリップ上部で光刃発生基部が垂直に折れ曲がり、そこから銃身が伸びて専用武装のライフルに転じる。
シールドとなるドルキャリアは手首関節がぶれぬよう手の甲と腕部をしっかりと接続する形で籠手のようにライフルを握った右腕部に固定された。
その中には弾丸となるドルセリンの込められた管がみっちりと詰められている。

鍔の部分をフォアグリップ代わりにしかと左手で握り、必中の構えを取る。

そうこうしている間にも、マッドファクトリーからスカイドルセリオンに向けて雨のように矢が降り注ぐ。
「うふふ、何処狙ってるのかしら?私の回避プログラムを舐めないでもらいたいわ」
姿勢制御ならびに回避行動はオートパイロット任せであるが、言葉の通り、すきは無い。
大量に放たれた矢の一本たりとも、スカイドルセリオンを掠めることすらなく彼方へ消える。

「さあ、今度はこちらの番よ!」
おきょうは操縦桿が転じた標準システムと、モノクルに連動されたターゲットスコープで狙いを定めるのだった。
                      続く
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