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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2022-09-16 08:50:30.0 2022-09-16 08:51:55.0テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『悪夢王御前試合』その6

立て続けに振るわれるはやぶさの四連撃を受け流し、最後の一合の衝撃をそのまま自身の跳躍に添加して、いなりはかげろうと距離を置く。

しかる後に助走と脚力を乗せて槍の如く一閃に突き出されたいなりの刀を、かげろうはそっと刃の腹を添えることで軌道をそらし、ぐるりと身を捻って舞うように距離を詰めると、回転の勢いそのままに真横一文字に薙いだ。
いなりは間一髪、返す刀で受け止めて、その衝撃を呑み込んで再びの跳躍で距離を取る。

「そう、それだ。ダンノーラでもその兎のような機敏さに手を焼かされた。ふふ、昔話のように皮を剥いでくれようか」
かげろうは心底楽しそうに笑い、シュンと刀を振って、ほんの僅かに皮膚を掠めたときに付いたいなりの血を払う。

「私からすれば、かげろう様は鰐どころか竜ですよ」快活に笑うかげろうに対し、いなりは肩で息をする。「はっは!私との死合はさながらドラゴンクエストというわけか!それはいささか、かいかぶり過ぎというものだよ。…さて」
不意に、かげろうは刀を二振りとも鞘に納めた。

「交差式逆手居合『遠雷』。この技は倒した相手にしか見せたことがない」
かげろうの言葉の通り、鞘は掴まず、右手も左手も柄に添え、あまつさえ腕を交差させた一見すれば居合には不向きにも見える構えは、丸太のように太い生家の指南書は勿論、これまで数多経験した実戦の中でも初めて見る。

「死力を尽くせ。さもなくば…首が堕ちるぞ」
「…っ!」
押し寄せる殺意に、生唾が降りる。
今日これまでの打ち合いは、完全にいなりが劣っている。
五体満足で立っていられるのは、言ってしまえばかげろうに遊ばれていたからだ。

そして、かげろうは見抜いている。
免許皆伝の域を遥かに超えてはいるが、その二刀流がいなりの本質ではないことを。

いなりもまた刀を鞘に納め、一本は腰から外してそっと地に置く。
一連の所作の間に、深くゆっくり息を吸い、内に留めて気を落ち着かせる。
残る一本の鞘と柄を握りしめ、腰を落としてかげろうに狙いを定めた。

「…そうだ、それでいい」
かげろうの頬が興奮で桜に染まり、目は蕩け、茹だるような熱を帯びた吐息が漏れる。
それは強者を相手にしたときにだけ、かげろうの見せる表情であることをいなりはよく知っている。

認めてもらえた。

あとは、己の全てを出し斬る以外に、他はない。
                      続く
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