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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2022-10-10 12:41:29.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『悪夢王御前試合』その26

「…ここが正念場か!マージン!あれをやるぞ!残してあるよな!?」
「勿の論だぜ!お二人さん、スイッチだ!!」
アレスとヒッサァが飛び退くのを確認し、マージンは懐から隠し玉のねずみ花火を取り出した。
それは、かげろうの率いる御庭番衆の一人にして、マージンの発破友達であるきみどりの作。

「正真正銘、コイツで打ち止めだ。くらいな!!」
ヒッサァによる抑えが無くなり動き出そうとするマジェスドレアムに向け、マージンはロケットの如く花火を打ち放つ。

「む…?」
マジェスドレアムに命中するでもなく、その周囲をぐるぐると周回するねずみ花火には、細いワイヤーが結えられていた。

「なけなしの魔力、全て突っ込む!」
フツキはマージンのポシェットから伸びるそのワイヤーを掴み、グローブとの摩擦で火花散らすワイヤーに、残された魔力を全てメラガイアーに転化して注ぎ込んだ。

「「獄炎の檻、喰らいやがれ!」」
導火線を辿るごとく魔力の豪炎が疾走り、そこかしこに仕込まれた爆薬の炎も相まって、マジェスドレアムを包み込む。
赤い霧による軽減を受けつつも、マージンとフツキのコンビネーションアタックは、見事にブラオバウムの詠唱時間を稼ぎきった。

「…いきます!極大消滅呪文(メドローア)!!!」流石に創作だろうと自身が述べた、二つの魔力の生成、集束、狙撃をたった一人でやりきって
、無垢なる色彩の必滅の矢が放たれる。
「霧の防護をまとっているから、これは出来ぬと踏んだのか?」
しかし、淡々とした語りと共に、炎を掻き分け姿をあらわにしたマジェスドレアムの前面に、マホカンタの独特な魔法反射壁が展開された。

「…!駄目だ、跳ね返される!バウム先生、逃げろ!」
逃げた所でマホカンタによる反射は必ず周到にその出処まで返り着く。
無駄と知りつつパーティの面々誰もがバウムの身を案じ逃亡を促す中、流れる鼻血もそのままに、ブラオバウムは悠然と構えるマジェスドレアムを確認して一人ほくそ笑む。

ブラオバウムは、『活路を拓く』と言った。
加えて、今の笑みを見て、アレスはこれまで何度も死線を共に潜り抜けた相棒を信じ、マジェスドレアムに向かい駆ける。

「馬鹿な…。これは…この呪文は一体ッ!?」
そして驚愕するマジェスドレアム。
ブラオバウムのメドローアは仲間の予想すら裏切り、事も無げにマホカンタを貫通すると、そのまま胸部に直撃した。
大穴の空いた魔力反射壁が霞のように消え去ると同時に、ブラオバウムのポケットの中で、身代わりとなった『いのちの石』が砕け散る。

「いやはや、流石に私でも、一人でメドローアは無理ですとも。今はまだ、ね。でも、よく似ていたでしょう?残念でした~、今のは調整したベギラマですよ。伝記の読み込みが足りませんねぇ。ベギラマを使ったメドローアのブラフ、しっかり書かれていたでしょうに。もっとも…」
消耗から膝をついたブラオバウムはポケットを裏返し、砕けた石塊を払い落とす。
「創意工夫でメガンテを合成させていただきましたが。さぁ、今です、アレス!!」
ブラオバウムの狙い。
それは端から、アレスの刃を阻む竜のうろこの破壊にあった。

だがそれを気取られ妨害されぬぬよう、極大消滅呪文で決着を狙っているように見せかける。
マジェスドレアムがマホカンタを唱えてくることは折り込み済み。

むしろそうでなければ困る。
のんびり構え、竜のうろこを堂々と首に晒したままでいて貰わなければ。

そして本来であればメドローア同様にマホカンタに弾かれるベギラマを貫通させるため、何よりも赤い霧に吸い尽くされない威力を加えるため、そこに合成したのがメガンテであった。
果たしてブラオバウムの偽りのメドローアは、厄介だった竜のうろこを灼き尽くす。

「『いのちの石』…本物で良かった」
怪しい露天商から購入した品が果たして本当に働いてくれるのかは、正直賭けであった。
仮に秘蔵の『いのちの石』が偽物で、結果メガンテで命を散らす結果になっていようとも、同じようにアレスは千載一遇のチャンスを逃さず、剣を掲げてくれていた事だろう。

だが、こうして生きているからこそ、最高に格好良い相棒の後ろ姿を見守ることができる。
マジェスドレアムにとどめをささんと、アレスの猛る声が響き渡るのを、誇らしい思いで見つめるブラオバウムであった。
                      続く
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