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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2022-10-17 13:07:18.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『悪夢王御前試合』その29

全力で『OZ』の工房へとんぼ返りしたブラオバウム達を待ち構えていたのは、あたり一面血の海と化した工房一帯の後始末に勤しむ面々の姿であった。
なお、一番の原因であるかげろうといえば、早々に所用の腹痛に悩まされたとかで姿を消している。

疲労困憊のところにつけての重労働であったが、ともあれ全員の無事を確認しあい、皆一様に笑顔が浮かぶ。

そしてようやく片が付いたのはすっかり夜もど真ん中。
「さぁ野郎共、準備はいいか!!?」
両手其々に拳大の握り飯を持った大棟梁の掛け声が響く。
「パーティーの、始まりだぁッ!!!」
皆一斉に、労働の対価であるおにぎりに齧り付く。
先陣を切るロマンは、まるでよく焼いたソーセージのようにプリップリの歯応えの焼きタラコを周りの米粒ごと噛み千切った。
魔法建築工房『OZ』打ち上げ定番の、おにぎりパーティーが始まったのだ。

「お嬢ちゃんも遠慮なくじゃんじゃん食いな!」
「おむ!んむんむ!ふももんもっも!!」
初めて食べるお椀なみなみの豚汁をすすりながら、フタバはロマンに返礼する。
「…喉詰まらせんなよ?」
ロマンが心配するのも無理はなく、器は瞬く間に空っぽになり、フタバはるんるんでおかわりを注ぎにいく。
「私が見ておく…」
フタバの食べっぷりにやや呆れつつも、セ~クスィ~は細切りの昆布の佃煮の混ぜ込まれた丸むすびを控えめに齧った。
日本酒と醤油、あとは昆布自身の出汁で煮詰められた甘味と旨味はシンプル故に舌に染み入る。

思い思いにテーブルに居並ぶおにぎりに舌鼓を打つ中、不意にブラオバウムが鬨の声をあげる。
「…なるほど!」
一口齧ったおにぎりの断面を見て、何かに思い至るブラオバウム。
「ツナがどったの先生?」
マージンはといえば、プクリポの頭サイズのバクダンおにぎりに顔面を埋め、先ず現れたカリッカリの衣を伴う唐揚げで頬を膨らませながら尋ねる。

「これまで私は合成にばかり気を取られていましたが。その逆ですよ!」
「…逆?」
スレア海岸で採取した藻塩を使い、海苔も着せぬシンプルな塩むすびの二口目を運びながら、アレスも話の真意を掴みかねる。

「せっかくのメドローアも、海底離宮ではマホカンタで簡単に対策をうたれてしまった。あれからずっと考えていたんですよね。マホカンタを破る攻撃呪文、開発出来れば間違い無く必殺の技になります。でも、やっておいてなんですが、メガンテは論外です。いのちの石なんてホイホイ手に入らないわけですからね。生きて帰らなければ勝利に意味などありません」
「それは確かに」
パーティの皆が、無事に戻る。
その為にこそ、ヒッサァもまた技を磨いている。
頷きながら、一口サイズの天むすを口にひょいっと放り込んだ。
みりんときび砂糖で甘みをつけた醤油を吸った衣に海老の出汁が加わり、得も言われぬハーモニーが胃袋へ突き抜ける。

「メガンテのマホカンタを貫通するロジック、そこを解明し分解抽出できれば、攻撃呪文の可能性はさらに広がります!更には、純粋な魔力を抽出する術が確立出来れば、メドローアだってもっと詠唱単位をコンパクトに出来るんです。いやぁ、盲点だったなぁ。合成の真逆、分解!これまで見落としていたのが実に勿体ない!!」
「おにぎりからその発想に至るとは、恐れ入る。しかし本当にそれは画期的な話だ。期待してますよ、先生」
魔導の道に名を連ねる者としてフツキもまた期待に胸を膨らませながら、アズランで栽培された紫蘇で漬け込んだ梅干しの酸っぱさに口を尖らせる。

果たしてブラオバウムの研究成果は、まさしく必殺技としてアストルティア中の一流魔法使い達に広まることになるのだが、それはもう少し先の話であった。
                      続く
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