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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2023-08-27 09:48:22.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その30

「私達を前に気を散らすなんて、見くびってくれたものですわね」
「事実、造作もない」
グランザは苦い回想を振り払うと、テルルの詩歌の勢いを載せたマユラの上段から袈裟に打ち下ろす形の飛び回し蹴りを、ゆっくりと掲げた拳の裏で受け止める。
小手調べの一撃ではあったが、こうも簡単に。
マユラはギロリとかち合った視線に背筋をなぞる寒気を感じつつも、何一つの不足も無い敵を前に再度間合いをとる。

強者ほど搦手は抜きとし、必勝のパターンを繰り返してくるものだ。
そんな相手を舐めたような我儘を押し通せるから強者なのである。
故にヒッサァを捕らえていたジバリア系呪文の詠唱を警戒し、いつでも阻害できる距離を抑えたが、その目論見は甘かった。

「わわっ!?」
「なんですって!?」
しっかりテルルとマユラの足下をも効果範囲に巻き込んで、巨大な魔法陣が地に描き出される。
発動までのラグを考えると、おそらくはテルルとマユラがヒッサァを投げ飛ばしている間に設置を終えていたのだろう。

「わあお、大ピンチじゃない?」
「乗り越えられるでしょう、私達なら。テルル、アンコールよ。最っ高に昂る歌をお願いするわ」
「そうね…『しいたけ味のクリームソーダ』はどう?」
「キノコからは離れて頂戴…」
それはテルルの提案に対してかなり食い気味な拒絶の言葉であった。
「いい曲なのに…仕方ないな、じゃ、この曲で、いっくよ~!!」
発動されるジバルンバサンバの轟音すらBGMへと取り込んで、テルルの戦陣の凱歌に被せた十八番、『Lovesong探して』が奏でられる。

ヒッサァを圧倒した手数も、二人ならば。
マユラは視界を埋め尽くすほどにのたうちながら迫りくる岩の拳に対し、雪を巻き上げ地を踏みしめて、ばくれつけんで迎えうつ。
一発一発が会心なる連撃が稲光のようなインパクトを伴って打ち鳴らされる。
テルルも負けじと、イメージではあるがスタジアムを埋め尽くすファンに向けて伸ばした左手で岩の拳を受け止め、掌より遥かに大きなそれを一瞥して握り潰す。
そのままターンに合わせた後ろ回し蹴りで尚も迫る二本の岩の腕を砕いた。

「最後はさっきのアレが来る!テルル、背中は任せたわよ!!」
「あ~いさ~!」
テルルの歌唱にも欠点はある。
もとより強力な技に関してはその反動も高まる為にこちらが吹っ飛んでしまい、まともに放てなくなるのだ。
せっかくの強化された一撃も、踏ん張りが効かなければ威力が落ちる。

必殺の一撃を繰り出すため気を練るマユラの露払いに、テルルは無限のマークを描くようなステップでなおも襲い来る岩の拳をひたすらに打ち払う。
その向こう、マユラの見つめる先から、ヒッサァを叩き潰さんとした物と同じ、大地の方舟が如き特大級の岩塊が真っ直ぐに迫りくる。
「正拳、爆撃ッ!!!」
歌の終わりとインパクトの瞬間は同時、テルルはとん、とその背をマユラの背に合わせ、力の限りに踏ん張った。
「ん~~~っ!!!」
爪先がガリガリと地をえぐりながらも、テルルは何とかマユラを押し留め、その拳の威力が少しでも削がれぬように歯を食いしばる。
テルルの頑張りもあって、マユラの拳を起点に、巨岩の拳は見事真っ二つに割れていくのだった。
                                            続く
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