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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2023-12-03 12:30:52.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その2

「…ふぅ…今日は珍しく懐が心許無いんだけどなぁ」などと虎酒家の2階テラスから嘯きつつも、開いたガマ口のショルダーバックは眩しいほどの金色の輝きを放っている。
ぴったり1000Gを掴み取ると、魔力を込めて2度、3度と天に向かい金貨の束を投げ放つ。
「…ま、こんなとこでいいでしょ」
やがて舞い上がった金貨達は上空でキラリと星のように瞬いた後、超加速を伴い降り注ぐ。
ゴールドシャワー。
豪華絢爛を絵に描いたような光景の後にマージンとティードの眼前に残るは、無数の小規模なクレーターで埋め尽くされた大地のみだった。

しかし相手は倒せど尽きぬ100体もの虎の群れ。
すぐさまおかわりとばかりに敵は押し寄せるだろう。文字通り降って湧いた援護にあぐらをかく事なく、マージンとティードは次の波に備える。
その様子にとりあえずは大丈夫そうだなと見送って、ウェディの女はようやく虎酒家店内へと足を向けるのであった。

そして虎酒家の1階では、ハンマーのように振り降ろされた拳が、使い古された丸テーブルを粉々に砕く。四足獣の如く両手両足でそこに乗っていたミアキスは、既の所で飛び退り、間髪を入れず近場の壁を蹴って敵に飛びかかる。
爪で薙ぐように振るったミアキスの拳は、しかし相手をとらえることはなかった。
互いに虎の姿勢で、二人は獣の唸り声をあげて睨み合う。

ミアキスと対峙するは、姿勢だけでなく黄と黒の縞の毛皮を誇り、その口も大きく耳元まで裂け牙が並ぶまさしく虎のような姿で、しかし骨格だけは人という、奇妙な怪物であった。
やがて痺れをきらし、どちらともなく跳び上がると空中で爪を交わす。
互いの二の腕が僅かに裂けて、顔に付着したミアキスの血を虎男はペロリと舐め取った。

『瞬華のミアキス』を知る者からすれば、その動きはもはや鈍重が過ぎる。
二つ名で呼ばれた全盛期の彼女ならば、拳が机を破砕するまでに相手の喉笛を拳で噛み千切っていただろう。

仕方がない。

これが、老いだ。
アストルティアの民ならば誰しもに平等に訪れ、逃れようのない、いや、逃げてはいけないものだ。
荒れに荒れた息を整え、最大限に身体中の気を掻き集める。
老いた身体が少しだけ、軽くなった錯覚とともに、心臓が破れるほどに駆け抜ける。

30年前と同じように。
20年前と同じように。
10年前と同じように。
今日もまた、叩き込んでやらねばならない。
お前が選んだ道は、間違いだったのだと。

交差する拳、遺憾ながら僅かに敵のほうが早い。
(…巻き込んですまないね、あんたら)
覚悟した感触はしかし訪れず、ミアキスの爪は敵の身体を突き破り、その手にはそこにあったはずの相手の心臓の代わりに、虎の瞳のような魔石が握られていた。
                      続く
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