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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 130

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レオナルドの冒険日誌

2024-01-23 19:42:09.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『祈雨』その1

『………かしこみ、かしこみ申し上げまするー』
雲を材質に形造られたすまいの中、世にも珍しい金色のしんりゅうはゆったりとその巨大な体躯を横たえ、下界を望む水瓶の水面を通して、自らを祀る神社の社を眺めていた。
そこには、贄として捧げられた鶏…もとい、祈りを捧げるらぐっちょの姿が映っている。
無論この社は、らぐっちょが神主を務める黄金鶏神社ではない。

水瓶の水面が中央に雫を落としたようにとくんと波打ち、金の粒子が立ち昇って、言葉に出されていないらぐっちょの願いを形作っていく。

『雨を降らせてほしい』

それが、ここ数日間、近くの村に宿をとり、毎日足繁く社に通うらぐっちょから奉られ続けている願いであった。
商売繁盛、子孫繁栄、交通安全から果てはこむら返りの予防まで、ありとあらゆるご利益をうたう黄金鶏神社であるが、なんと比較的スタンダードな願いと言える雨乞いはフォロー範囲外、加えて他ならぬ神主であるらぐっちょ自ら、とあるクエストにて当面のご利益を使い果たしており、今の黄金鶏神社は言ってしまえばハリボテにも等しいのだ。

そんな事を知る由もなく、日照りが続くとある寒村に住まう老婆が、村人たちの為に黄金鶏神社へ御百度参りを続けている。
何とか助けてあげたいと、らぐっちょはこうして天候絡みの願いにあらたかで、老婆の脚では参拝が難しいであろうこの社にお参りを続けているのだ。

だからといって神職が他の社に馳せ参じ、神頼みをするとは…
軽く目眩を覚え、しんりゅうはぎゅっと目頭にシワを寄せる。
そして、しんりゅうが頭を悩ませる理由はもう一つあった。
しんりゅうの傍らに佇む少女である。
パールの輝きを放ちながらも厳かな雰囲気を従える神聖な着物に、しんりゅうの鱗と同じ金色の瞳、着物の白と区別のつかぬ透き通るような肌に、やはり純白の髪を掻き分けアストルティア5種族ならざるものである事を示す二本の稲妻のような角が生えている。
他ならぬしんりゅうの一人娘である彼女は、らぐっちょの願いを叶えてあげてと瞳を潤ませ母をじっと見つめるのだ。

去年の暮れ、まだ幼き娘は近くの落雷に驚いたはずみで外界へ落ち、黄金鶏神社にて保護された。
大事なく何よりではあったのだが、『名』を与えられた影響か、娘はその時助けてくれたらぐっちょに対し、少なからず思慕の念を抱いてしまっているらしい。それにしても『りゅーへー』とは…
威厳もへったくれもなく、あまつさえそれは雄に付けるべき名前ではないのか?
娘本人がいたく気に入っている以上、無理矢理にその名を捨てさせる事もできず、神主の夢枕に立ち胃に効く薬草を所望するほどにしんりゅうの頭を悩ませていた。
そこへ来てコレである。
よもやらぐっちょはストレスによるしんりゅうの落命を狙っているのではないかとすら、疑わざるをえない。

らぐっちょの願いを叶えてやることはできる。
縄張りをこえる越権行為であるが、らぐっちょが雨を乞い願う地域の土地神は遥か昔に悪神へと堕ち、以降不在であるから問題もない。
らぐっちょの願いを聞き届けるに足る、大義名分が必要なのである。
願われたから『はいどうぞ』と聞き届けていては、色々と差し障るのだ。
しかしこのまま無下にし続けて、娘から嫌われるのも避けたい。
「………ふぅむ…」
天を仰ぎ星の巡りを垣間見て、しんりゅうは1つ、妙案を思いつくのであった。
                      続く
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