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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 海賊
レベル
: 103

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レオナルドの冒険日誌

2024/01/28 16:51 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その23

そして、狸がじにーに告げた決戦の刻。
「…う~む…雲行きが怪しくなってきた」
カミハルムイの外縁、防衛ラインに組み込まれた永楽は、遠くに見える山頂に、赤い月が上がるのを目にとめる。
「…無事なんだろうな?あいつら…」
オスシはともかく、同行していたじにーという者もなかなかの強さと見た、そも、いなりがいるなら万が一はあるまい。
そう思いヴェリナードから送り出したものの、当のいなりが攫われているなどとは、知る由もない。
次第に色を悪くする空を眺め、不安を募らせる永楽であった。

「…さあ、いよいよですよ、かげろう様」
赤い月の真下、かげろうを取り込んだ大樹の根本。
そこには、地に腰掛けた姿勢で、かげろうと同じく折り重なる樹の幹に拘束され、かたくまぶたを閉じたいなりの姿がある。
アカツキは冷たい視線でいなりを見下ろす。

まだ幼き頃、父の手に引かれ訪れたニコロイ王の御前。
そこで垣間見た、私よりもなお幼きかげろう様の剣技に、一目惚れをした。
言葉では語り尽くせない紆余曲折の果て、御庭番として憧れのかげろう様の傍に立つ光栄を賜った。
今こいつの居る場所は、私のものだったはずなのだ。だから、取り返す。
他ならぬ、かげろう様の手を借りて。

「…う…」
頭が重い。
3日か4日ほど徹夜が続いているような激しい倦怠感に苛まれる身体を動かして、いなりはあたりを見回した。
「っ…」
左肩に走った痛みにふと、敗北したことを思い出す。斬られはしなかったはずだが、ここはもしかして、死後の世界というやつなのだろうか?
背後には血の色の花を咲かせる巨大な桜の樹がそびえ、空を見上げれば赤い月が落ちてきそうなほど近くに浮かぶ。
その禍々しい満月によって、あたりも花びらと等しい生臭い色に照らされていた。

そんな異様な空間の中、遠くから音が聞こえる。
幾度も幾度も、絶え間なく…
これはそう、肉を斬る音だ。
そしてこの音を聞くだけで鮮やかと分かる斬撃には、覚えがある。
「…かげろう、様?」
しかしながら、僅かな違和感があった。
あの人の剣の音は、こんなに冷たかっただろうか?

次第にこちらへ近づく殺戮の音。
やがて返り血に濡れた姿を見て、いなりは本格的に困惑に陥った。
「………え?」
音から予想した通り、斬り捨てた有象無象のモンスターの死体を踏みしめ現れたのはかげろうだったが、普段と服装が異なっている。
だがそれには、見覚えがある。
カミハルムイの勅命を受けたものが着る、戦装束だ。
カミハルムイの貴族の服装を意識した特注の狩衣はシンプルながら気品高く、血塗られた今なお、いやむしろその方がかげろうには似合ってすらいて…
「や、そうじゃなくて!」
一声あげて、ずれた思考を引き戻す。
そう、服装が違うことなどはどうでもいい。
かげろうには間違いないが、その姿はひどく幼いものとなっていたのだ。

そして、かげろうは一体どれほどの間、刀を振るっていたのだろうか。
装束の乱れや汚れ、荒い呼吸に合わせ大きく上下する肩、頬にまで伝う汗の雫。
慌てて駆け寄ろうとしたいなりだったが、焦点がおぼろになっていたかげろうの瞳、その瞳孔が不意にキュッと引き絞られ、ごうと迸った怒気と殺気に後退る。
「…貴様が、やったのか」
僅かこちらをずれていなりの隣を向くその視線を辿れば、座して項垂れるように佇む人の姿に似た土塊が目に入る。
いなりの視界の中で、それはこのタイミングを待っていたかのように、やけに生々しくゆっくりと倒れ崩れ去った。

「よくもアカツキを!」
どうやらかげろうの瞳には、この土塊が近しい誰かの姿に映っているらしい。
「かげろう様!いなりです!やめてください!!」
一息で距離を詰めてきたかげろうの太刀を、かろうじて受け止める。
鍔迫り合いの至近距離に加え、克ち合う刃から火花が散るだけの間があったが、かげろうがいなりに気付く様子はない。

いかにかげろうであれど、いなりよりも小柄な子供の身体、鍔迫り合いは膂力の差で決着がつき、振り払われたいなりの刀の勢いに乗ってかげろうは飛び退り、両者の間には再び距離が開く。
残念ながら天使のすずの持ち合わせはなく、力技でかげろうを正気に引き戻す他ない。
かげろうの姿に対する困惑は一先ず後回し。
思考を切り替えたいなりは、強く柄を握りしめるのであった。
                      続く
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