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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 海賊
レベル
: 125

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レオナルドの冒険日誌

2024-03-30 14:37:25.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『calm before the storm』その7

「一体…何が…」
もうもうと立ち昇る黒煙の発生源、ユクの眼前には金属の馬鹿でかい扉を真正面から天守閣があったであろう所まで斜めに貫かれた廃城が転がっていた。
酒場からようよう辿り着いたばかりのユクには、これが浮いていたと言われてもとても想像がつかないだろう。

パキリと響いた音に足音を見れば、マダンテカノンの光熱により硝子化した砂が目に留まる。
崩壊してなおギガパレスの異様に呆気にとられていたが、ようやく辺りを見渡せば、投げ出されたように横たわるミネアの姿があった。
「大丈夫!?うわ、あっつっ!?」
抱き起こした肩から伝わる熱に取り落としそうになるも、何とか城壁により僅かに影になる所までミネアを運ぶ。

ミネアの身体に宿る熱、辺りの様子からそれは当たり前ではあるのだが、逆に言えば火傷こそあれ、ミネアに息があり、5体も満足であるのは不自然である。
ミネアをとりあえずは安全と思しき場所に横たえ、いくら辺りを探してもマーニャの姿が見つからない。

ミネアが無事である理由………
およそ想像がつかないが、マーニャの不在と無関係ではあるまい。
昨日マーニャの背後に目の当たりにした、インパスの赤。
浮かんだ嫌な予感をギュッと目を閉じぶんと首をふって振り払えば、幾分か冷静さが戻る。
そうしてユクは、砂の大地に残されたある跡に気がついた。

「………これは…一体…」
ミネアを引き摺った跡と起点を同じくして、まっすぐ太い線と、それを挟むように点在する四つ指の足跡。そのサイズ、形状ともに、ユクの知る限りチョッピ荒野固有のモンスターには当て嵌まらない。

ヘルジュラシックなら三つ指だし、サウルスロードだとすれば歩幅とサイズ、指の長さの比率がおかしいのだ。
その足跡の主は、どうやら城内へと侵入したらしい。大きな蝶番が無惨に捻じれ、引き千切られた片の扉はその時のものだろう。
加えて、散乱する機械部品と青い装甲。
木っ端微塵という感じで、辛うじてキラーマシンであったことがうかがえる程度にまで破壊され尽くしている。

次の一手を考えあぐねているうち、ユクの視界にギガパレスの深紫の煉瓦壁を支えにその入口へ向かおうとするミネアの影が映る。
「ミネアさん!?まだ動いちゃ駄目!」
確かに、先程ミネアを横たえると同事にマーニャの未来を占う時に引き当てた『太陽』のタロットを胸元に忍ばせたが、意識を取り戻したのが不思議な程の、気休めの回復にしかならなかった筈だ。

「…早く…姉さんを追わなければ…手遅れに、なる、前に…」
うわ言のように呟き、蹌踉めきながらも、頑なに歩みを止めないミネアに根負けする形で、ユクは共にギガパレス内へと踏み入れるのであった。
                      続く
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