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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 海賊
レベル
: 125

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レオナルドの冒険日誌

2024-04-10 17:15:10.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『じローライフ』その3

「…美味っ!え?お店じゃ売ってないの?嘘でしょ…勿体なさすぎる…」
いなりが残念に思うのも無理からぬ。
山間の関所付近に実店舗を構える豆腐や豆乳を用いたスイーツのお店が、このゴボウ寺院の八日市の露店限定で出品しているいなり寿司は、確かに通を唸らせる逸品であった。
厚手の刺し身湯葉を思わせる確かな歯応えと滑らかさ、そんなキメ細かく汁気の吸い込む隙間の無さそうなお揚げに、しかししっかりと甘めのお出汁が染み込んで、噛みしめればじゅわっと溢れる。

「うわ、良い酸味。じにー、一口齧る?」
共食い、もとい、いなり寿司を食すいなりの隣で、リーネは自家製レモンカードをふんだんに練り込んだシフォンロールケーキを堪能している。
「もち!おっ、酸っぱ旨!」
下顎にくるくらいの強い酸味は、残念ながらの曇り空を気分的には吹き飛ばしてしまうほどに清々しい。

「…お主ら、すっかり目的を忘れてないか?」
かくいうかげろうもまた、あんぐりと開いた口にいなりからいなり寿司を一つ放り込んでもらい、道中買い求めた棒ほうじ茶を合わせて嗜んでいるのだから世話はない。
先日ようやく住めるまでに整った刑部邸と同じく、かつて大棟梁ロマンの手により修繕を受けた、ゴボウ寺院。
8のつく日、月に3度ある中でも日用雑貨の職人が多く出店する最初の機会を狙って4人が訪れたのは、ある目的があってのことだ。

それはまだ、刑部邸の大掃除に取り掛かっていた最中のこと。
「………いろ、り?」
じにーもリーネもウェナ諸島生まれ、刑部邸のど真ん中に鎮座する灰を満たした正方形の穴の正体を知らず、手伝いに来たいなりから説明を受けた際には、エルトナの文化にたいそう感銘を受けたものである。
勿論、囲炉裏もまたロマンによる修繕を受けてバッチリ使用可能な状態になっており、今日はそこに用いる鉄鍋を買い求めに来たのだ。

「とりあえず目星はついてるんで!せっかくだから桜を楽しみましょうよ!!」
しかしまぁ、これだけほうぼうから美味しい香りが漂い、挙げ句、季節がら境内のあちらこちらで桜が満開であるのだから、脱線してしまうのもまた、さもありなん。
「まあ、そこに異論はない」
いなり寿司のお礼にたくあんの燻製をいなりとシェアしながら、かげろうもまた咲き誇る桜を見やる。
これで酒でもあればさらに良しなのだが、昼間っぱらからそんなことを言い出せば、嬉しそうにカリカリといぶりがっこをかじる許嫁から休肝日を増やされかねないので、黙っておく。

先の八日市限定のいなり寿司も然りであるが、ここでしかない出会いが、こうした市の醍醐味である。
「…む。苦み強め、探さないと感じないほどの仄かな酸味…今までで一番かも」
趣味が高じて、実店舗を持たず露店限定で店を開くエルフの店主のもとで買い求めた珈琲が、あまりにも好みにぴったりでじにーは舌を巻く。

スイーツのお店に次いで珈琲を提供する露店は数が多く、その中からリーネのチョイスで店を決めた。
店主がアクセサリー屋の客として顔馴染みの冒険者であったのもさることながら、漂う薫りからじにーの好みにぴったりであろうと判断したのだ。
「これも楽しみだねぇ」
読み通りであったことに鼻を高くしながら、リーネは同じ店で買い求めた袋を見やるのであった。
                      続く
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