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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2024-08-18 20:36:14.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『其れは誰が夢の果て』その21

ヒッサァの動きを見て2人のドワーフが後退したのは確認済み、槍を再び後ろ手に担ぐように構え、四足獣を思わせる低い姿勢で、途中、幾度か左手をもう一本の脚であるかのように石段を掻きながら加速をつけ、その勢いのままに空を断つように槍で最前列を薙ぎ払う。
(…硬い…っ!)
接触点から矢継ぎ早に、眩いばかりの火花が散った。助走なくしては、弾かれていただろう。
返る手応えから、キラーマシンを遥かに上回る装甲であると推し量る。

(それがこの数か…面白い…!)
装甲を抜けぬまでも、前膝を振り払い、特に大きくバランスを崩している一体の胸前から槍の石突の側を用いてすくい上げ、空高く打ち上げる。
相手が機械であれど、ほぼ全機の意識がそちらに向いた隙をつき、御庭番衆の一人にして花火師であるきみどり謹製の煙玉を地に叩きつけた。
たちまち、ヒッサァの恵まれた体躯であれ、屈めば充分に潜めるほどの煙幕が噴き上がる。

その中を右へ左へ撹乱し隊列を乱した所で、いざ機は熟したと後退したヒッサァに代わり、らぐっちょが躍り出る。
「ちぇいっ!!」
飛び上がり、落下の勢いと共にアブソリュート霊の砲口を石段に向け、着地すれすれでトリガーを引き絞る。
勿論、もはや前借りも不可能なほどに、ご利益は空っぽのままである。
それでもらぐっちょの着地点を中心に、アブソリュート霊の着弾を受けたかの如く、激しく大地は隆起した。

巻き込まれた前列のサージタウス達が宙を舞う。
マシン系モンスターだけならば、被害をお構いなしに進軍を続けただろう。
しかし彼らには司令塔が存在する。
狙いの通り、想定外の火力兵装にベータは慄き、サージタウス達に後退と待機を命じてくれたようだ。

らぐっちょは隆起した地柱のとびきり高い一本の上によじ登り、開けた陣形を見下ろす。
「どうですかのー!?何なら、もう2、3発お見舞いしてしんぜましょうかの?」
勿論、ハッタリである。
先の一撃は、最初にヒッサァが突貫の折、地を叩いた掌で仕掛けておいたジバルンバにタイミングを合わせて、あたかもアブソリュート霊により爆発が起こったように演じて見せたのだ。
ようやく晴れ始めた煙玉による煙幕は、ヒッサァの姿を隠すのみならず、ジバルンバ発動時の魔法陣を爆発の閃光と誤魔化す為のものでもあった。

「………よっ、と。出逢いは不幸な形でありましたが。吾輩、そちらの事情を知らぬのですぞ。何か理由があるのなら…」
らぐっちょは天辺から飛び降りて、アブソリュート霊の構えすら逸らして言葉を尽くそうとした。
物騒極まりないとはいえ、互いに言葉が通じるのだ。分かりあえる余地は、あると信じたい。
けして楽観からくるものではない、らぐっちょの信条、そして、覚悟の上での提案であったのだが、まるで耳に入れている様子もなく、ベータの制止も無視してアルファがゆっくり歩み寄る。

「………ああ、なるほど?実に興味深い。リンクの応用…ふむ。寺社仏閣にあるまじき神気の枯れた様子は、こいつのせいか」
アルファは一人ゆっくりと歩み出て、らぐっちょのアブソリュート霊に触れた。
「姉さまっ!!」
「…ほ、ホントにぶっ放しちゃいますぞ?脅しじゃないですぞー!?」
らぐっちょがたじろぎ、斜め上を向いた銃口へ、アルファは挑発的に額をあててみせる。

「やってみろ。エネルギー切れでも撃てるものならな」
「…んなッ!?何故見破られたしー!?」
ヒッサァがらぐっちょの失言に天を仰ぐ。
こういう時、咄嗟にポーカーフェイスを持続できないのが、らぐっちょクオリティなのである。

答えを合わせるように一瞬だけうっすらと、アルファの瞳が虹色に輝く。
ジェルミにより生み出された魔法生物たちの原動力は、地脈のエネルギーである。
その潤沢な地を見つけ出せるよう、ジェルミによりエネルギー感知に特化してカスタムされた魔法生物、それがアルファであった。
如何に演技が上手かったとして、らぐっちょがタマ無しであることは、容易く看破されていたのである。
                      続く
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