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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2024-10-03 16:56:31.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『其れは誰が夢の果て』その27

まったく、じにーも余計なことをしてくれたと、あげははモモに聞こえぬよう小さくため息をつく。
じにーに山間の古民家へ招待されたのは、はや数ヶ月も前のこと。
折悪くモモが1週間ほどの長い眠りにつくタイミングと重なってしまい、仕方なくあげはは一人で出向き、強制労働の憂き目に遭わされつつも、まあ楽しい時間と美味しい山海の幸に舌鼓をうった。

不可抗力とはいえ、あげはのみならず、じにーにも、モモに内緒で贅沢して申し訳ないという気持ちがある。
そこで、モモが眠りから覚めるタイミングに合わせて、じにーのチョイスでヴェリナードにてお詫びスイーツまで用意した。

80~100℃の低温で焼き上げたサクサクのメレンゲ、そこに生クリームを挟み、メロンや白桃、さくらんぼなどの色とりどりなフルーツを盛り付けた、食する者を徹底的に甘やかすきらびやかな焼き菓子、パブロバである。
まったく、こんなオシャレなものを、トップモデルとはいえ私生活は散々なじにーがよく知っていたものだ。

果物にも甘いものにも目がないモモはそれはもう上機嫌。
あげはも胸のつかえがおりたのだが、あろうことか今日この道中、じにーがあのバカンスの様子を脚色交えて暴露してしまったのだ。
仲間外れにされていたことを知ったモモの怒りたるや、あげはが手を合わせウインクまで混じえて、誰しもが手放しで許してしまいそうな謝罪であっても、こうしてむっつりを貫いているのである。
「機嫌直しなって~。ほら、い~い潮風が香ってきた!もうすぐ目的のルシナ村だよ」

あげはの目的の地を盗み聞き、ようやくアルファはまぶたを開く。
「………ふふ、僥倖なことじゃあないか」
手間が省けた。
こういうのを天が導いているというのだろう。
アルファの跨がる一機に続くように、山を降りきったサージタウスの大群は空へと舞い上がっていくのであった。

「…演技が苦手だろうなあとは思っていたけど。ずっと無言ってどうなの?セ~クスィ~さんに怪しまれてないかなぁ」
閉鎖空間であっても声が反響しないのは、岩肌に立て掛けたケラウノスと無線通信にて音を発さず直接やり取りしている為だ。
フタバに別れを告げたあと、充分に距離をとったこの洞穴の中で、ハクギンブレイブはその身体を自己修復機能に預けるままに横たわっていた。

「演技という機能は実装されていない。苦情はそちらがプラグインを用意した上であれば承る」
動けるようになるまではまだかかる、ハクギンブレイブとケラウノスはその間、詮無き会話を繰り広げていた。
「………問題はないか?」
無機質さは変わらないが、真面目な話に切り替えたことが声音から伝わるのは、ケラウノスもまたフタバと共に長く劇団で過ごした成果と言えるだろう。

「アカックブレイブの隣。アストルティアで一番安全な場所だ。フタバの体内のゴルドスパインには封印も施したしね。加えて、この後きっと、おきょう博士の検査も受けさせられるだろう。そうすれば、心も身体も、フタバに暴走の危険がないことはしっかり証明される」
確かに、ケラウノスがハクギンブレイブとともに描いた青地図の通りに事は運んでいる。
「そうではない」
だからこそケラウノスは、ハクギンブレイブの身体の方を心配していた。

「………まあ、今しばらくは、大丈夫だよ」
意図してはぐらかしたのだが、そこを汲んで融通をきかせてはくれないらしい。
保存されていたデータ、基幹システムのすべては、本体たるメモリーキューブからこのボディに移管済み。今更、文字通り空っぽになったメモリーキューブを失ったとて、ハクギンブレイブの通常稼働に支障はない。

だが、とりわけモードレオナルド発動時、液体化してフレーム各部をコーティングすることによる構造体の支えとしての役割は、非常に大きかった。
魔装展開は問題ないが、モードレオナルドは、あと一度アクセス出来るかどうかといったところか。

運が良かった。

仮にセ~クスィ~が魔装を展開していたら、その一度も危ういほどに消耗させられていただろう。
「目醒めの時は近い。あとは、時間との勝負だ。しんりゅうの母娘がアルファ達から上手く逃げ隠れてくれている内に、グランドラゴーンの頭骨をアストルティアから消し去る。おうごんのうでわを手に入れる手段がなくなれば、流石に諦めがつくだろう。その後は………そうだな…アルファ達と、魔界にでも逃げ落ちるとしようか…」
「………………………」
その気はないのに付け加えるものだから、酷く軽薄になった最後の言葉に対し、ケラウノスは無言で遺憾の意を示す。

やむを得ぬ休息を挟みつつも、最速で事を運んでいるつもりだった。
ハクギンブレイブもケラウノスも、よもやこの瞬間、アルファとベータが既に『鍵』を手に入れていることなど、思いもよらなかったのである。
   続く
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