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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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レオナルドの冒険日誌

2025-05-04 12:50:23.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『其れは誰が夢の果て』その66

「……姐御。やっぱりあいつ、ここで落としておいたほうが」
「フタバ、今は我慢だ。ブレイブジュニアまで巻き込まれる」
「むぅ……」
ケルビンはフタバにもセ~クスィ~にとっても因縁浅からぬプクリポ、しかし確かに時が時である。

「フタバちゃんに……セ~クスィ~さん!?」
道もない山の中だというのに、欠片もスピードを緩めず、フルスロットルのままにドルブレイドはあっという間に走り去っていった。
「力による統制ではなく、共通の怨讐による寄り合いでもない。ただ、誰かを助けたいという思いで、まるで長年寝食を共にした同胞のように息を合わせてみせる。それがかつて、我が城がお前たち冒険者に墜とされた最大の要因だ」
「……まぁいっちょやったろうじゃないの!ね、ユクさん。……ユクさん?お~い?」
イシュマリクの称賛にテンションを上げるじにーに反して、ユクはぴたりとフリーズして、じにーがひらひらと眼前で手を振ろうとも無反応である。

息を合わせる。
あのケルビンと?
イシュマリクの言葉をきっかけに、肩車やら全力投球やら、口から虹をかける様を見せつけられるやら、かつてギガパレスにてケルビンに強いられた邪智暴虐の数々を走馬灯のようにありありと思い出し、ユクは遥かなる星空を背景に背負い、遠い眼差しで虚空を見つめる。

そのままテコでも動きそうにないユクをどうしたものかとじにーが思い悩んでいたところ、不意に響き渡った懐かしのメロディーがユクを正気に引き戻す。
「盗んだドルボで走り出すー、行くあてもーわかーらぬままー、なんつってーですぞー」
念の為に添えておくと、歌の主の駆るドルボードは勿論盗品ではなく、レンタルした品である。

「りゅーへー、よく聞くであります。いずれりゅーへーもドルボードを運転する日が来ると思いますがの、さっき追い抜いていった人たちの運転を真似ちゃいかんのですぞ。危険運転、ダメ絶対。ふぅ、結局べーやんも勝手に先に行ってしまうし、まぁあれから敵に会わなかったからよいものの……」
主役とは、遅れてやってくるもの。
思う様に現状をぼやきながら、ドルブレイドに比べれば随分とのんびりとした速度でサイドカードルボードに跨って通りがかったのは、皆様お馴染みのあの神主であった。

「しかし、なんだか煙たいし焦げ臭いし、あたりに散らばるパーツは一体?と、おや、じにー氏。こんなところで奇遇ですなー……って、なにー?いや、え、ちょっとーーっ……!?」
見知った顔にキュッとブレーキをかけてしまったのが、らぐっちょの運の尽きである。
一刻も早くルシナ村に引き返しあげはを救いたいユクとじにーにとって、渡りに舟とはまさにこのこと。

ぬいぐるみを扱うようにポンポンと手際良くらぐっちょを側車に腰掛ける少女の膝に乗せ、我が物顔でタンデムする。
「いやいやイヤーっ!?流石に定員オーバーですぞーーー!!?あっ、舌噛んだ……っ」
らぐっちょに負けず劣らずの大声で、4人の重量を支えるサスペンションがギギィと断続的に悲鳴をあげている。

「下り切るまで保てば良いから!」
ハンドルを握るじにーが、借り主に対して無慈悲に告げた。
「いやーーっ!壊したら弁償金がーーっ!!」
遠ざかる背中と、棚引くらぐっちょの悲鳴を耳にし、流石にシュナも苦笑いを浮かべる。

彼らで大丈夫だろうかと不安を隠さず見上げれば、主は意外にもかっかと笑っていた。
「ククク、ああ、愉快、愉快なものだな。そしてげに恐ろしい。あんななりで、彼らはこれからきっと世界を救ってみせるのだからな……さて、こちらはこちらで、役目を果たすとしよう」
既にブレイブバスターキャノンが隊列に空けた穴は後から後から押し寄せるサージタウスにより塞がれている。

真昼であっても爛々と輝くカメラアイは、天の川の如く眼前に何処までも何処までも続く。
絶望を抱く他ない光景を前に、それでも魔王は心底楽しげに笑みを浮かべ、悠然と長剣を掲げるのであった。
                      続く
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