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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 海賊
レベル
: 137

ライブカメラ画像

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レオナルドの冒険日誌

2025-11-03 18:54:37.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『その背中を追いかけて』その4(完)

「…………」
やがて見知らぬ天井を視界におさめ、ジルドラーナは自分が生きていることを不審に思った。
敵に情けをかけられたのかと思い悩むよりも先んじて、いなりの声がかかる。

「……あ、手心とか加えたわけじゃないんでご心配なく。両断してやるつもりでしたよ。剣魔の身体って、かったいんだからもう」
心底、折れなかったのが奇跡に思う。
一息ついたら、ウスバミドリを念入りに研ぎ直さなければなるまい。

「……申し訳ありません。御身をかげろうであると偽っての手合せ、痛み入ります」
「ああ、そりゃあまあ、お気付きになるでしょうね……」
剣で語ると表されるように、剣は実に雄弁である。
如何に鈍感であれ剣士ならば、戦いのさなか、相手が仇ではないと気付きもするだろう。
……つまりはまだまだ未熟というわけで、恥ずかしさと悔しさからいなりは人差し指で頬を掻く。

あらためて真名を告げれば、次は仰向けに寝そべったまま名を聞いた無礼を謝られた。
まっこと、常識があるのだか無いのだか、片側に寄せて欲しい。
「詫びる気があるなら、一つ教えてもらえますか。そちらこそ、何故手を抜いたんです?」
先の勝利は、偶然の賜物。
いなりには一つ、大きな誤算があった。

あえて魔幻の剣を斬り、その爆風で天井を目指す。
しかしあの時、仮に4本の剣全てを切り裂いていたら、その威を前に反撃の余力もなく屍と化していただろう。
不自然に1本の動きが乱れ剣閃の域に入らなかったことで、結果としていなりは命拾いしたのだ。

「それは……」
ジルドラーナは、らしからず言い淀む。
しかしそれが如何なる理由であるにせよ、このいなりの問に答えぬは、あまりに礼に失する。

「……羨ましいと、思ってしまいました」
父の為ならば、死んでも良かった。
なのに、私は魔界に一人置いていかれ、やがて父はアストルティアにて討たれた。

如何に魔界のためとはいえ、父が参画したのは侵略作戦である。
故に、かげろうに恨みはない。
しかし、追いつきたい背中を失ってしまった私の剣は、一体何処を目指せば良いのだろう。

……そうだ。
父を倒したかげろうに剣で勝れば、きっと道が拓けるのではないか。

そんな八つ当たりに乱れた私の剣に対し、いなりの剣は、深く傷付き、もがき苦しみながらも、かくありたいという目標をつぶさに捉えていた。
その眩しさを前に、剣が鈍った。
いなり……真の剣客とは、かくも強く、美しい。
一族の相伝、剣魔顕現を修めたとて、負けて当たり前だ。

そしてジルドラーナは、彼女を置いてアストルティアに渡った父の真意にも思い至る。
アストルティア侵攻、大魔王マデサゴーラに仕えたは、あくまで父ゼルドラドの意志であって、まだ未熟なジルドラーナがそれに殉ずるに意味はない。
剣魔一族に名を連ねるものとして、己の死に場所を他者に委ねるな、ということだったのだろう。

「……良い師なのですね、かげろう殿は」
「うぇっ!?あの人は別に、師とかそういうんじゃ……だいたい、今回みたいにいつだって勝手だし!」
一目、会ったことすらないけれど。
きっとかげろうという剣士は、いなりが勝つことも、そして、私が命拾いすることも、全てを見越していたように思う。

「ふふ……」
まだ見も知らぬ剣士に深い畏敬の念を抱くと同時、当のかげろうが如何に奸佞邪知な暴君であるかを語るいなりの様子が可笑しくて、場違いにも笑いが込み上げてしまう。
「笑い事じゃないんですよ!本当に酷い人なんですから!!ちゃんと話聞いてました!?」
互いに傷に障るため控えめながら、とても果たし合いの後とは思えぬ笑い声はしばし続いたのであった。

夕刻になり、ジルドラーナは砕けた軽鎧の代わりに着物を借り受け、魔界への帰路につく。
何なら泊まっていけと更なる恩情をかけられたが、そこまで甘んじるわけにはいかない。
まだ傷は痛むも、新たな追うべき背中を見つけたジルドラーナの足取りは軽やかだ。

剣の道を極めるのは勿論のこと、いずれ剣魔一族の復興も考えねばなるまい。
「……婿を迎えるならば、彼女のような益荒男が良いな」
ジルドラーナが取り留めもなく呟いた刹那、いなりはゾクリと背筋に悪寒が走ったとか、どうとか。
流石のかげろうも、思わぬ恋敵を生み出してしまうことまでは、読みきることが出来なかったらしい。
                     ~完~
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