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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 海賊
レベル
: 137

ライブカメラ画像

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レオナルドの冒険日誌

2025-12-19 14:30:40.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『ぶらりご当地バイト飯 ~ただよう湯気は塩の香り 冬のジュレット、ラーメンスペシャル~』

ラーメン。
醤油に塩、豚骨に白湯、家系、薬膳、まぜそばに牛骨、煮干し系……
嗚呼、ラーメン……

スープの種類に麺のチョイスからトッピングまで、悩み始めれば魔王のかまえる大迷宮に匹敵する膨大なジャンルの中から、今宵のじにーが空きっ腹を満たす為に飛び込んだのは、暖簾に刻まれた『ぴっぴん麺』なる屋号の文字が太ましくダイナミックなラーメンの屋台であった。
母なる大海原の恵み、塩に惹かれるはやはり海に生きるウェディの性か、いやその実は、たまたまジュレット駅前桟橋に佇む屋台のメニューが塩ラーメンのみだった、ただそれだけである。

「いらっしゃ~い!」
寸胴鍋から漂う湯気の向こうにヌッと声の主が顔を覗かせた時は、すわ、幼き頃に絵本で見た伝説の魔獣ブオーンが封印の壺から顕れ出たかとド肝を抜かれたが、疲れ目を擦ってみれば何のことはない。
それはただ少しばかり化粧が濃いだけの、プクリポの店主の顔であった。

「おばちゃん、ラーメン1丁!!」
ラーメン屋の命とも呼べるスープは、昆布出汁をベースにメインの素材は干し貝柱、他にも鰹節は勿論、種々の雑節に、桜海老、おっと、これ以上は乙女の秘密である。
とにかくこれらの海の幸に共通するのは、ジュレットの西にひろがる海に由来するという点だ。

「塩こそ他所さんやけど、同じ湯に浸かるんやし、同郷の方が気分ええやろ~。な?」
鰹はルシナ村、ホタテならヴェリナード、昆布ならエルトナ大陸東……
質が高いと呼ばれる食材を寄せ集めるでなく、同じ海で育った者同士をチョイスすることで、店主は最高のマリアージュに辿り着いたという訳である。

肝心の塩は、エゼソル峡谷の塩湖からごくごく僅かに採取される虹色岩塩。
虹と銘打つ通り、舐める度に味が変わるという、高級には違いないが、アクセントにはともかく味のベースには正直不向きな食材である。
そんなきかん坊を上手に宥めすかし、自身の身の丈を上回る寸胴鍋、その天辺から鍋底が見渡せるほど澄み渡った金色のスープに仕上げた。

その偉業とも呼ぶべき調理の腕前、まことしやかに彼女がかの伝説の料理人ラスタンの弟子であるなどとの噂が立つのも無理はない。
「ん~?そやなぁ、おばちゃんもいろんな顔を持っとるさかい、なぁんとなく、この子のことが分かるんよ」
名だたる料理人がその秘密を探りに訪れるが、おばちゃんの清濁併せ呑む人生経験までは取り入れようもなく、これからも唯一無二、味が広まることはないだろう。

麺は極細ストレート、スープにとぷんと沈めれば、実に優雅にゆらりとたゆたう。
鶏むね肉の柔らかでジューシーなチャーシューが2枚、柔らかな穂先を使用したメンマに、たっぷりの白髪ネギ、お日様のような橙が眩しい半熟煮卵で着飾れば、至極の一杯の出来上がりである。

「はい、おあがりよ~」
じにーが軽くガタつく丸椅子に腰かけてから、提供まで僅か2分。
「待ってましたッ!!」
しかし大勝利確実な塩の薫りをぶつけられながらの2分間の何と長かったことか。

まずはレンゲでスープを一口、たまらずギュッとまぶたを閉じた。
「か~~~っ!これよこれ!!」
間髪入れず、パキッと小気味良く割り箸の音が響く。
細麺はその表面が滑らか故にスープがよく絡み、束ねてすすればさながら出産を控えた鮭のように麺の滝をスープが遡上する。
ほのかに芯を感じる噛み応えも上々、ただでさえ奥深く完璧と呼ぶ他なかったスープに小麦の甘みが加わったことで、さらに一段、旨味が爆ぜた。
そこへ来て、チャーシューは邪魔をせぬよう薄味に仕上げてあるのがまた憎い。

最後のお楽しみに残しておいた煮卵の、ランプの灯りに照らされ何と神々しい輝きよ。
チャーシュー、メンマ、煮卵。
これらは同じ醤油ダレで味付けされたに関わらず、漬け込む時間に差を設けることで、まるで異なる表情を見せてじにーを悶えさせる。
中でも一番の長風呂に浸った煮卵の放つ濃厚な醤油の香は、上等なウイスキーを回しかけたバニラアイスを想わせた。

丼から溢れんばかり、なかなかのボリュームであったのだが、まさにあっという間、スープの一滴も余さず飲み干し空っぽになった器をカウンターにそっとおろす。
「はぁぁぁ~~~」
まるで熱めの湯浴みで疲れを溶かし切ったように恍惚とした客の表情が、店主にとって何よりの賛辞である。

「おおきに、おおきにな~、口直しに飴ちゃん舐めてき~」
勘定を終えて席を立ち見上げれば、吐息のおぼろ雲の向こうには満天の星空が広がる。
檸檬を名乗るは烏滸がましい、甘ったるい味の飴玉にカラコロと宥めすかされながら、じにーは家路に着いたのであった。
営業日は雇われ店主の気まぐれ、スープがなくなり次第店じまい。
ジュレットの夜に軽妙なチャルメラの音色が響いたら、ゴールド握り締め、やれ急げや急げ。
~完~
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