夏休みの自由研究のように、ドラクエ10のオフラインモードをプレイしてクリアしたので、感想を書いていこうと思います。
なお、ver5までと10周年クエストのネタバレがあります。
「オフラインモード」を知らない方もいると思うので一応説明します。
オフラインモードはver3期間中まで存在した、ネットに繋がずにドラクエ10を遊べるモードです。
(いま発売中の「ドラゴンクエストXオフライン」とは別物)
当時はドラクエ10を新規開始すると、まず今でいう「エテーネの村のおはなし」をオフラインで進めることになりました。
それをクリアして種族のキャラメイクを行うと、そのあとは「オンラインモード」と「オフラインモード」を選択できるようになりました。
「オンラインモード」は今に続く主人公がアストルティアから冒険を開始する物語であり、
「オフラインモード」(公式には「オフラインモードのつづき」)は主人公の兄弟姉妹が主人公の時渡りのチカラでどこかへ飛ばされたあと、錬金術を駆使して冒険をする物語でした。
ver4リリース以降は、冒頭のエテーネの村パートはオンライン化されてネット接続必須となり、
その後の主人公の兄弟姉妹のパートは廃止されました。
今回プレイしたのは、廃止された主人公の兄弟姉妹の物語です。
サポートはされていませんが、Wii版のドラクエ10とWii実機もしくはWiiU実機を用意してインストールすれば、今でも遊ぶことができます。(もちろんWii版のオンラインモードはサービス終了してて遊べません)
ストーリーのあらすじは、現在のオンラインの本棚で「さまよえる錬金術師」としてダイジェストを確認できるので割愛します。
さて、やっと本題に入ります。プレイした感想を端的に言えばめちゃくちゃ楽しかったです。
Wii版発売当時に一度クリアしていたので、大まかな話は覚えていましたが、今のオンラインを知った上で新たな発見も多くありました。
有名な話では新エテーネの村にやってくる「観測者モルフェス」が仲間キャラになるとか、
現代でガニャポン屋をしている「ヤクウ」の子供時代に会えるとか、
カメさまがエテーネの村を作ったのが「1000年前」と語るNPCがいるとか。
ゲームバランスとしてはインフレする前のステータス、金銭感覚なので、タルやツボやタンス漁りに助けられたり、終盤でせかいじゅの葉を宝箱から手に入れて心強く感じるのは、従来のオフラインドラクエに近いものを感じました。
それでいて、いわゆる「相撲」やリアルタイムな戦闘は今のドラクエ10と変わらないので、不思議な感覚でした。
あとは走り回ってキラキラを拾ってお金を集めて、拠点で錬金を繰り返すことでストーリーが進むシステムも、それがメインのゲームほどではないものの要素として楽しめました。
ゲームとしてのボリュームはコンパクトです。クリア時点でプレイ時間は7時間でした。
オフラインモードをクリア後、いつものオンラインで行けるナルビアの町やフィールドを巡ったのも良かったです。(この辺りの様子は後日動画にします)
真のエテーネの島では、オフラインモードの冒険の舞台になったナルビアの町やサザミレ草原、ポルネア山、金のほこら(金以外のほこらは中に入れない)に行くことができます。オフラインモードのときと同じ位置に宝箱があったり(さすがに大概中身は違う)、モンスターの配置が同じだったりと、冒険の思い出に浸れます。ナルビアの町には「オルソー」「シャルル」「ボナパ」とオフラインモードと共通したNPCがいて、当時の話を聞けます。
ザードの祭壇から行ける記憶のナルビアの町では、共に戦った仲間キャラが全員居て、兄弟姉妹のことをめちゃくちゃ話してくれ、愛着が湧きます。
そして、10周年クエスト第5話をリプレイすることで行ける60年前のナルビアの町では、仲間キャラ同士が仲良くしていることが聞けたり、お世話になったイッショウ、リリオルにボイス実装されていたりと、ファンサービスがあります。
今は失われていても、オフラインモードは確かに大切なドラクエ10の一部なんだと思わされました。
とはいえ、オンラインに復活させてほしいとは、今回のプレイの前も後も僕は思いません。
公式放送#46で、この兄弟姉妹の物語を復活させるためには1バージョン分の労力が必要だと説明されていました。
確かに楽しかったしドラクエ10にとって大切なストーリーですが、今の1バージョン分の面白さを上回るものかといえばそうでもないと思います。
言いかえれば「今のドラクエ10オンラインが面白すぎる」。
僕みたいにドラクエ10が好きで好きで仕方がない人にとってはいいゲームだと思います。
WiiかWiiUを持ってない場合のコストが高いですが。