目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ミャジの冒険日誌

2019-11-26 12:22:01.0 テーマ:その他

狐火に薔薇を焚べて~蒼天のソウラ二次創作②~


「なあ、バーン。君は太陰の一族の事を・・・いやすまない。気の迷いだ。忘れてくれ。」

あの日の前日。
思い詰めた表情で声を掛けてきたアスキスの顔を想う。
何度思い返しても此処で様子がおかしい彼女を引き止めなかった事を。
そしてあの夜に2人で発見した新しい蝋の使い方が、最悪の形で結実した事を。後悔として心に刻むのだろう。

降り続く雨の中、冷たくなって行くアスキスの亡骸を目にした時の無力感を忘れる事など出来ないのだろう。
彼女がその心の奥底に秘めた憎しみと悲しみの炎が。彼女自身すら焼き払ってしまった事に。取り返しの付かない段階になってから気付いた事を。



だが



「俺も連れてってくれ!魔公王の最期に何があったのか・・・俺にも確かめさせてくれ・・・!」

小さな体から振り絞るように出した言葉。
こんな状況で、あの戦士団の仲間たちですら誰もが俯き、もしくはただ滅ぼすしか無いと思っていたその状況で、彼は団長以上に先を見詰めている。

「この戦いの最後に何が起こったのかを確かめるためだけに来たんだ!!!」

支離滅裂で滅茶苦茶で、だが燃える太陽の様なその姿に、行き場の無い怒りだけがとぐろを巻いていた胸の中で何か熱が灯るのを感じた。


だからでこそ


「全部まとめて必ず未来に持って行ってくれ!!頼んだぞソウラ・・・!!」

アスキスの思いも。記憶も。真の太陽の皆の気持ちを連れて行ってくれると。不思議と心から確信が持てた。笑顔で彼を送り出す事が出来た。

あんな小さな男が、真の太陽の全部を持って行ったんだ。自分の全てを持って行く位の事を出来なければ、彼にもアスキスにも顔向け出来るものか。

「離レロ!ココモ崩レル!!」
「ダメよ!アスキスの亡骸がまだ・・・」

悲鳴の様なかむなびの叫び。突如始まった周辺の崩落。
それらを耳にしながら、何処か心は凪いでいた。否、彼に託したから、既に心は定まっていた。
ふと、昔カルラに聞いた話を思い出す。死者は火葬の煙を道標に、天へと昇ると言う風習だ。
彼女ほど美しく激しい焔であれば、道標に困る事は無いだろう。
それでも薔薇を一輪取り出す。何度も何度も彼女に贈った花。万感の想いを込めて花に口付けし、手向けの花を贈る。


1本で送る時の薔薇の花言葉は「貴女しかいない」


バーンジャックは振り返らずに走り出す。振り返ってもアスキスがいない事を知っているから。


ゆっくりと花は舞い降りて、狐火へと焚べられた。

どうか、彼女の道行きを彩ってくれる様にと。

いいね! 18 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる