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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ミャジの冒険日誌

2019-12-13 21:21:08.0 テーマ:その他

女心とジュレットの空~蒼天のソウラ二次創作⑤~


「アレス君も中々エグい戦術を考えるよねーあれじゃあカニは殆ど死兵同然だよ。」

ミャジは強化の手を止めずに呟く。

「私は生きた心地がしないんですけどー!」

そこに舞い降りるソメイとそーめん。回避に専念しているとは言え、氷槌呪文が降り注ぐ中を飛び回るのだ。精神的には猛烈な速度で磨耗している。

「ごめんね~でも、良い調子よ!頑張って!」

そーめんの頭を撫でるミャジの手から、暖かな光が溢れる。
《MPパサー》魔法戦士が扱う特技の一つ。自らの魔力を変換して他者へ分配する技であり、彼女が普段使っている愛弓を背負わず、両手杖である『レジェンズロッド』を背負っているのはこれが理由で有った。





「ミャジは最初射撃をしない事。」
「えぇ~!?なんでよアレス君!?」

作戦会議の場にミャジの抗議の声が響く。
アレスは溜息を吐くと、指で彼女が背負う弓を指す。
「他の武器と違って君の持つ弓は矢って言う消耗する物が有るだろう。敵の戦力規模も把握しきれない内にバカスカ打たれて肝心な時に弾切れを起こされたら堪らない。」

最もなアレスの指示に言い返せないミャジは頬を膨らませる。

「前半戦の君の役目はそーめん君とラズ君の補助だ。ガス欠を防ぐ為の補給と、攻撃に集中するためのサポートに専念するんだ。」

アレスの言葉に目に見えて渋々頷くミャジ。
もっとも、名残惜しそうに愛弓をチラ見しているが。
「使うなって訳じゃ無いんだから良いじゃない。どうせ消耗戦になるのが目に見えてるんだから、気長に行く意味でも、アレスの意見は正しいでしょ?」

その様子が余程可笑しかったのか、ラズが快活に笑いながら彼女の背を叩くのだった。




「ミャジさん?どうしましたか?」

思い返していたミャジを心配したソメイが声をかける。二、三度目を瞬かせたミャジは、首を振ると、再び笑顔を浮かべた。

「今回の活躍をどう上司に報告してやろうかと考え込んでた所!それじゃあ、大変な役目だけど続きお願いね!」

ソメイの額にレジェンズロッドで触れる。MPパサーとは違った輝きが溢れ、ソメイの外傷がみるみる消える。祝福の杖と呼ばれる両手杖で使用できる貴重な回復スキル。これもまた、回復の手段が限られる今回の戦場では大事なリソースである。

「ミャジ!魔法陣が消えそうだから次お願い!」
「ああもう!人使いが荒~い!」

ラズに呼ばれ、慌てて駆け出したミャジを見送ったソメイ。後ろを振り返ると、既に箒の上でスタンバイしたそーめんが、見つめ返す。

「それじゃあ、続き行こうか!」

自身も箒に飛び乗り、初速から最高速度で広場の上空へ飛び出す。眼下に蠢く魔物を見下ろし、悪戯っぽい笑顔を浮かべた。

「本日の天気は局所的に爆弾の雨が降るでしょう!」
敵が密集している地点の上空目指して箒を駆る。直上に着くや否や、先程と同じようにそーめんによる一方的な爆撃が再開される。

周囲の戦況を見れば、アレスもみなゆりも獅子奮迅の活躍を見せており、小型の魔物は今のところまともに結界まで近付けて居ない。
アレスより外傷が目立つみなゆりに回復呪文《ベホイミ》をかける。

「これなら、案外簡単に三時間抑えられちゃったりして・・・!」

楽観的な言葉が口を突く。だが、そう言いたくなる程現状の戦況は一方的であった。

「みなゆりちゃん!頑張って!」
「まだ置いてかないでよソメイちゃん!」

何やら友人が半ベソでもかきそうな声を上げていた気がするが、勤めて無視した。獅子は時に子を千尋の谷に突き落とすのだ。
もう一方の前衛であるアレスの方を見る。その間にも、広場の上空を飛び、そーめんに頑張ってもらう事を忘れない。

間近の敵を薙ぎ払ったアレスとソメイの目線がかち合う。状況から意図を察したアレスは、自らにサポートの必要が今は無い事を伝えようと腕を上げかけ、眼を見開いた。
上げかけた腕を口元に寄せる

「ソメイ!後方から攻撃!回避運動!」

空気を劈く様なアレスの指示がソメイの持つ型紙から響く。背筋に冷たい物が走ったソメイは咄嗟に左右に避けるのでは無く、瞬間的にドルボードの駆動を止め、自由落下による回避を試みた。彼女の身体が重力に引かれ消えると同時に、凄まじい風切り音と共に質量が頭上を通過する。

「な、なんですかぁ!?」

彼女が後方へ視線を巡らせれば、そこに立っていたのは骸骨が亀の甲羅を纏った様な異形の魔族。何かを投擲した様な姿勢だったその魔族の手元に、盾の様な板が戻ってくる。否、それは盾そのもの。人では扱いようも無い重量のそれは、ただ投擲しただけで必殺の威力を持つ。

「威力偵察は終了と言ったところか・・・?」

呟くアレス。
魔族の軍団の切り込み役。『掃討隊長バナゴル』が戦場の冒険者達を薙ぎ払うため、戦場に進み出た。

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