目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ミャジの冒険日誌

2019-12-31 13:46:10.0 テーマ:その他

望み託すは蒼き閃光~蒼天のソウラ二次創作13~




『囮召喚札』
その名前の通り、周囲の魔物を引き寄せる『囮』を召喚する。それだけのアイテム。

だが、その効果は絶大の一言。
紫色の魔石『囮ストーン』が出現し、そして瞬く。
『引き寄せの怪光』魔物の視界を塗りつぶす紫色の怪光線が魔物の本能を呼び起こす。
それまで執拗にミャジを囲い込んでいた魔物達は取り憑かれた様に囮ストーンへと殺到する。

「よっ!ほっ!はっ!ターン!10点!!」

加速呪文もかかり、自らに注意を向けないのであれば、魔物から離脱する事など容易い。
魔物達を時に足蹴に、はたまた横をすり抜ける様に駆け、クルリと一回転し酒場前の広場に着地する。
そして、離脱すると同時に、大砲が吠える。
甲高い音と共に飛来した強化砲弾が魔物を薙ぎ払う旋風を生む・・・

「させん!」

そうなる筈であった砲弾が、強烈な音と共に彼方へと吹き飛び、遥か後方で爆発する。
指揮に専念していたネブドがその拳で砲弾を打ち払ったのだ。

「えぇ!?何でアイツ普通に動いてるんですかぁ!?」

大砲を撃ったみなゆりも、予想外の行動に思わず叫ぶ。
囮ストーンの効力とは、本能を刺激し攻撃性を活性化させると言う物だ。
だからでこそ、『本能』を『理性』で御する魔族には効果が無い。

「落ち着いて!第二射撃って!」
「は、はい!」

ミャジの叫びに『予定通り』、二度目の砲撃が轟く。
「何度やろうと・・・」
「撃ち落とすんでしょうね!」

同じ事だと拳を握ったネブドの眼前、砲弾との間にソメイの真空呪文【バギ】が入り込む。威力としては大した物では無い下級呪文。だが、それに接触する事で砲弾は『弾着』する。

「ぬうううううう!?」

蒼雷がネブド諸共周囲に迸る。
1射目は言うなれば釣り餌。2射目の『本命』の効果圏内に引き込む為の布石だった。
兵の損耗を嫌う戦い方が、付け入り点を作り上げた。炸裂した蒼雷は『痺れ砲弾』
こちらも字の如く、弾着地点周辺の魔物を麻痺させ、動きを止めると言う代物。
その効果は絶大で、さしものネブドも、その凄まじい稲妻に打たれ体の自由を奪われる。

「総員!全力で攻撃!!」

ミャジの号令一下、冒険者達の反撃が始まる。
みなゆりが撃ち放った3度目の砲弾が囮ストーンに群がる敵を薙ぎ払う。
ミャジのフォースブレイクがネブドの腹に突き刺さる。
ヒューザの『Vの字渾身斬り』が裂傷を刻む。
ソメイの豪風呪文【バギクロス】が肩口から上半身を切り刻む。
次々に放たれる冒険者達の技。それを無防備で受けながら、ネブドの巨体が揺らぐことは無い。

「この程度の攻撃で・・・」
「揺らぎはしねぇんだろ?だったらよ!」

そう吠えるヒューザ、その後方でミャジは『機工博士の帽子』に付いている鳥の面の様なゴーグル越しにネブドを睨め付ける。

「筋肉の痙攣、身長・・・表情・・・みなゆりちゃん!今!!」

ミャジがコダマの型紙越しにみなゆりに指示を飛ばす。待ってましたとばかりに響くのは大砲の咆哮。甲高い音と共に砲弾が着弾する瞬間と、ネブドが痺れからの解放を感じるのは『同時』であった。

「まさ・・・ぬうううううう!?」

彼らの意図を理解したネブドが目を見開く。それは意図に気付いたからだけでは無い。その狙いの無謀さに驚嘆したからでこそだった。
蒼雷がネブドを再び貫く。自由を取り戻したはずの巨躯が再び閃光によって自由を奪われる。
再度始まる冒険者達による猛攻。

「良いよみなゆりちゃん。こっちでタイミングは掴めたと思う。」
「し、心臓が持ちませ~ん!」

泣きそうな、はたまた悲鳴の様なみなゆりの主張をあえて黙殺する。
彼らの狙いはこの状況にあった。階段の封鎖と囮ストーンによる敵軍の進撃のコントロール。
そして纏めて大砲による排除と見せかける事でネブドを大砲の着弾地点におびき出し、痺れ砲弾で拘束、全力での攻撃による火力の集中。
ネブドの痺れからの復帰、そして痺れ砲弾の弾着。どちらが僅かでも遅れれば、次こそネブドは砲弾を弾き飛ばしてしまうだろう。
数秒単位での連携。それにこの戦いの成否がかかっていると言っても過言ではない状況。
さらに言えば、砲弾も無限では無い。それが底を尽く前にネブドを倒し切れなければ、魔族の膂力による蹂躙が冒険者達を襲う。
正に綱渡りと言えるバランスの上で成り立つ戦闘。
みなゆりは手元に残る痺れ砲弾の残弾数を確認する。
その残弾、残り5発・・・

余りにも心許ない自分達の生命線に、みなゆりは1人生唾を飲み下した。


いいね! 18 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる