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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ミャジの冒険日誌

2020-01-18 15:01:13.0 テーマ:その他

窮猫巨人を噛む~蒼天のソウラ二次創作20~



呆然としてしまう。みなゆりから見れば、先程まで肩を並べていた冒険者は皆手練れだと感じていた。
事実、敵の親玉をあそこまで追い詰めたではないか。ならば、何故皆倒れ伏しているのか。あまりの展開に思考が凍結する。指先から頭まで全身が鎖で雁字搦めにされている様な感覚。

その思考を切り裂いたのは、皮肉にもこの惨劇を作り出した張本人。ネブドが練り上げる氷の魔力だった。怖気が走る程の膨大な魔力がネブドの手へと収束して行く。

本能的に察知出来る。

『アレが解き放たれれば、死ぬ。』

絶対的な死の気配が、逆に思考をクリアにして行く。

動けるのは自分だけだ。


ここまで守られて来た自分がやらなければ。


立て。


立ち上がれ。


爪を振るえ・・・!


「みんなを・・・守れ・・・!」

凍り付いていた思考が急激に巡り出す。血液が全身を巡り、沸騰したような熱が体の中央から湧き上がる。
そうだ。  守れ。  戦え。  走れ。

鼓舞する言葉が次々に体の内から湧き上がる。

駆け出す。這っていると見間違う程に低姿勢での加速は、獣の如く。

「今ここで無理しないで!・・・何時するんですか!!!」

『ビーストモード』

獣の如き疾走と叫び。瞳孔が細くなり、爛々と輝く。
『牙神昇誕』

地を削るように爪を擦るけたたましい音と共に、爪がより一層鋭さを増す。

凄まじい速度で突貫するみなゆりに、危険を察知したネブドは不完全なまま氷獄呪文を解き放そうとした。
「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」

『ウォークライ』

その叫びが、肉体を更に活性化させる。
おびただしい程の自己強化【バフ】を纏う。
それこそ魔物使いの奥の手にして王道。
ネブドが魔力を解き放つより僅かに早く、みなゆりの爪がネブドへ殺到する。

「がああああああああ!!」

『ライガークラッシュ』
練り上げ、繰り出されるその技は、バトルマスターの奥義である『天下無双』すら霞む程の破壊力で襲い掛かる。

「ぬぅうう!?」

ネブドの体勢が崩れ、その手に収束していた氷の魔力が霧散する。
みなゆりの動きは止まらない。暴れ狂う獣の如く『タイガークロー』を乱暴にねじ込む。ビーストモードによって駆動する肉体は人の限界を悠に超え、本来発生する技のタメを一切無視し、次の技へと繋ぐ。
何度も、何度も、何度も。
嵐の様なタイガークローの乱舞にネブドは動く事すら許されず切り刻まれて行く。

「私が・・・私が・・・守る・・・ッ!?」

糸が切れた人形の様に、みなゆりの体が唐突に倒れ込む。自己強化の限界だった。皆を守ろうと言う思いに反して、体が思い通りに動かない。それでも心だけは折れてなるものかと、視線だけはネブドから外す事はしない。
一方、それだけの連続攻撃をその身で浴びたにもかかわらず、ネブドはなおも健在だった。自らの槍を杖代わりにし、肩で息をしてこそ居るものの、視線は確かに倒れているみなゆりに注がれている。

「見事だ・・・故に此処で貴様達は倒さねばなるまい!」

ネブドが倒れるみなゆりに向け槍を振り上げる。
ダメだ。此処で死んだら、他の皆が、街の人達の帰る場所が無くなってしまう!
もう何度目か分からない命の危機。目の前から振り下ろされる。今までと違うのは、自分の為ではなく、この場所の為にも死にたく無いと言う想いの形。

そして、その想いは同じ想いを持った援軍【キセキ】を引き寄せた。

唐突に『背後』に光が現れる。みなゆりは知る由も無かったが、それは遙か太古に失われた転移呪文【ルーラ】の光。
立ち昇る光の柱から、巨大な影が躍り出る。それは瞬く間にみなゆりの横を駆け抜ける。

「恩人の街で・・・何してやがるニャーーーー!!!」

ネブドによって振り下ろされた武器を真っ向から『殴り飛ばした』

「チャージ・・・ニャックル!!」

殴り飛ばされたネブドの姿勢が大きく揺らぐ。逃がさないとばかりに懐へ飛び込むと背後の剣に手を掛ける。
咄嗟に迎撃しようとするネブド。しかしその膝が意図せず崩れる。みなゆりの、そして冒険者達の奮闘の成果が此処で大きな隙を作り出した。

「抜刀・・・太刀風!!!」

神速の抜刀術が繰り出され、ネブドの真芯を捕らえる。夕方から始まった長い長い戦闘の末、遂にその巨体が地に伏す。

「何故だ・・・何故『貴様達』が此処に来る・・・ウェディは仇敵では無かったか!猫魔族共!」

ネブドの叫び。それに答える様に重々しく一歩踏み出す。
転移呪文によって現れたもう一体の魔族。その肩にはウェディの童女が乗っていた。

「確かに仇敵だとも。だが、恩人に礼を返す為、一時のみ、妾達はこの子の助けになろう!」

猫魔族の剣士『キャットリベリオ』を引き連れ、猫島の女王『キャットマンマー』は高らかに宣言した。

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