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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ミャジの冒険日誌

2020-02-19 17:15:18.0 テーマ:その他

その天地雷鳴士の日常~蒼天のソウラ二次創作①~



こちらは蒼天のソウラの二次創作です。実際の漫画のシナリオ、キャラクターとは相違点や矛盾が有るかも知れませんが、ご理解の上お進み下さい。
使わせていただいた突入部隊の方で、不快感や修正点など有れば直ぐにご連絡下さい。可能な限り早く修正・削除等対応させて頂きます。






「ええ加減にせえ!」

夢幻の森。
王都カミハルムイから北に位置する霧深き森林の奥に、寄り添うようにひっそりと存在する隠れ里。
そんな静謐な隠れ里に響く怒声は否が応でも数少ない住民たちの視線を集める。
しかし彼らの目線が怒鳴られている少女と怒声を上げる老エルフを写すと「何時もの事か」と各々の生活へと戻って行く。

いつもと変わらぬ大人達の態度にむしろ安心すら覚えるとばかりに、怒声を浴びていたエルフの少女『マシロ』は再び溜息を吐いた。

「もう良い?とっとと出かけたいんだけど。」
「待ち、話はまだ終わってへん」
「ああ・・・もう」

逃げる様に立ち去ろうとしたマシロを老エルフは引き留めようとした。
何故、実際に止める所まで至れなかったか。理由は至極単純。マシロが背負っていた棍を抜き放ち、手を伸ばした男に対し油断無く構えたからで有る。
武術に疎い天地雷鳴士でも一目で分かる。あと一歩踏み込んでいればその慣性を利用され、今頃大地に叩き付けられていたであろう。気怠げな声で抜き放ったとは思えぬ鋭さだった。

「そんなん持ってるさかい邪険にされると何でわからへん。」
「伝統だか何だか知らないけど、自分の得物位アタシが決めるって何度も言ってるだろ。」
「ッ・・・勝手にせえ。」
「ああ。勝手にしてやる。」

捨て台詞に対して武器を引き。背を向けて里の外へと歩み出すマシロ。その背には里の住人達の穏やかでない視線が注がれていた。

「また派手に喧嘩したなぁ。」
「ヨ・・・頭領、覗き見とは良い趣味だね。」
「嫌やわぁ。心配しとったのに。」

夢幻の森を出ようかと言う所でマシロは同じ様な黒い天地雷鳴士の装束を纏う少女に止められる。
陰衆の頭領である『ヨイ』マシロと歳はそう離れてないにも関わらず、陰衆を纏め上げる才人である。

「拾われた身で育てて貰ったのは感謝してる。でも、こればっかりは譲れない。」
「待ち、修練はどないするつもりなん。」
「ふける。今そんな気分になれないし。」

夢幻の森の外へと駆け出して行くマシロの背を眺め、ヨイは目を細める。

「頭領としては止めるべきなんやろうけど・・・難儀やなぁ。」

マシロがそれに拘る理由を知る故にあえてヨイはその背を見送る。その目線は里の人々の様な鋭さは無く、困った妹を見る様な優しさがあった。



カミハルムイ領北部の大地は万年桜が咲き誇る常春の地だ。
霧深く鬱屈とした夢幻の森とは違う穏やかな風景にアタシはホッと一息吐く。
分かっている。悪いのはアタシの方だ。禄に幻魔を呼ぶ事も出来ない癖に呪術の触媒に棍を用いる。一匹狼等と言えば聞こえは良いが、要するにはぐれ者だ。そうならない様にあの老エルフやヨイが気を使っているのも分かっている。

「だけど、コイツだけは手放せない。」
『損な性格してるなぁ、相棒はヨぉ!』

てくてくと歩を進めるアタシの背中から声が上がるが、そのガラガラ声を聴き慣れたアタシは気にせず歩き続ける。

『おおーい!無視はツレねぇな相棒ヨォ!』
「うっさい。へし折るよ」
『ヘッ!出来もしない事を言われても怖くともなんとへブェ!?』

背負っていたデーモンロッドを無言で大地に振り下ろす。手元から抗議の声が聞こえる様な気がするが勤めて無視。
そもそも誰のせいでこんなに悩んでいると思っているのか。

『ギブ!ギブだ相棒!俺が悪かった!』
「分かれば良いんだよ。」

コレがアタシが棍を手放せない理由。あろう事かこのデーモンロッド、二人きりの時に喋るのだ。
夢幻の森で拾われた時から持っていたと言うコイツが初めて声を掛けて来たのは何時だったか。
一応は身寄りの無いアタシの唯一の手掛かり。故に天地雷鳴士として修行を始めてからもアタシはデーモンロッドを使い続けている。

「そもそもなんで武器が喋るんだ・・・?ドワチャッカの方じゃ喋る道具が有るって聞いた事が・・・」
『相棒!考え事してるみてぇだがいつもの場所に着いちまったゼ』


周囲を見回す。通い慣れたそこはカミハルムイと夢幻の森の中間に位置する小高い丘。
陰衆の連中は極力都に近寄らないから、サボって昼寝するには都合が良い。
何時も世話になってる桜の木の上で瞳を閉じる。
嫌な事を忘れたい時はいつも決まってここに来る。今日もそうやって穏やかな時間を過ごすつもりだった。
「ヒグッグスッ・・・」

その泣き声が耳に入るまでは。

そんな日に、アタシは1人泣く『アイツ』と出会ったんだ。



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