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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ミャジの冒険日誌

2020-04-03 22:53:22.0 テーマ:その他

任侠渡世~蒼天のソウラ二次創作②~





「なんでだポ!?そこまでりぽ達の事調べてて、これからやろうってクエストも知ってるのに!」

うりぽの疑問にライオウはバツが悪そうに頭を掻くと、溜息を吐いて言葉を続けた。

「じゃあ聞くがな、このクエスト、具体的にどんな手段で離宮とやらに乗り込むのか、この場で一から十まで説明できるか?」

ライオウの指摘に言葉が詰まる。

「それは・・・できねーポ・・・」
「じゃろうな。そんで、ワシが部下を貸し出さんのもそれが理由じゃい。」

今回の離宮攻略。要である揚陸潜水艦【レヴィヤット】そして【レヴィヤルデ】
コレは機密にされているからでこそ攻略の切り札足り得る。

「部下の命を預かる身として、アイツらに対する責任が有る。死ぬ気で戦えとは言うが、死ねとは絶対に言わん。それだけは言っちゃいけんのじゃい。」

そう語るライオウの言葉は重い。世間の価値観に流されず、己が信ずる道を征く。
“任侠渡世”
彼の生き方はシンプルが故の重い。

「じゃから、その突入作戦とやらに部下は貸せん。代わりと言ったら何だが、儂の部下を使って物資運搬の護衛なんかは・・・」

手伝ってやる。続けようとしたライオウの言葉が途切れる。対面の少女が目を伏せている事に気付いたからだ。

(む、しまった、子供に言い過ぎたか?)

黙って肩を震わせるうりぽ。ライオウとしても、互いに納得出来る形でこの仕事を断ろうと気を揉んでいたのだが、冒険者と言えどこの年齢の女の子のは酷な話だったかと頭を掻く。

「ポーッポッポッポ・・・」

しかし、うりぽの口から漏れたのは愉快で仕方が無いとでも言うような笑い声だった。

「ポーッポッポッポォ!!!なーんだそんな事で断ってたのかポ!?ならこのりぽ様がそんな親分の悩みを一発で解決する妙案を授けてやるポ!」

ビシリと袖に隠れた指先をライオウに向けて突き付ける。獅子に小鹿が挑みかかるかの様なその構図。いや、ライオウはすぐに気付いていた。少しの声の震え。口元も僅かに緊張で強張っている。

「よーするに親分は部下が傷付いたら困るポ?そしてリポ様達はつよーい戦力が必要だポ。」

それでも、うりぽの眼だけは真摯にライオウと向き合おうと彼を見つめ、虚勢“げい”を続ける。何故ならそれがうりぽと言う芸人の“矜恃”であるが故に。

「なら話は簡単だポ!親分本人がりぽ達のクエストに参加すれば良いポ!」

彼女は彼女の戦場“ぶたい”で芸を演じ切る。目線を隠すライオウのサングラスの奥にある真意と、真っすぐに向き合って。

「グフッ・・・」

その真摯さが分かる故にライオウはゆっくりと肩を震わせる。
愉快で堪らない。
無茶苦茶ながら、友のため自分の戦い方を通す小さな彼女が。

「ジャーッハッハッハッハ!!!」

腹を抱えて笑い出す。
噂ばかりで、このうりぽと言う一人の冒険者を計り切れてなかった事。そして何よりも彼女がひっくり返したちゃぶ台“状況”が余りにも痛快故に。

「ハーッハーッハー・・・良し!良し!その粋とても良し!!!」
「な、何が可笑しいポ!?りぽは間違った事言ってねーポ!」
「いやいや悪い。確かに大笑いするのは無粋じゃったわ!」

愉快で堪らないとばかりに、未だ口元が綻ぶ。何とかそれを抑え込むと、改めてライオウはうりぽと正面から対峙する。
オーガとプクリポ。必然上から見下ろす形になった二人。

「本当に“俺”が参加して・・・良いんだな?」

改めた問い掛けにうりぽは思わず後退りしそうになった。
うりぽでも背筋が凍るほどの圧。体格差も相まって、さながら吹き荒れる颪の如く。

しかし、それでもうりぽは笑う。

「ケケッ上等だポ!半端な奴よりも親分みたいなツエーヤツにこそ参加して欲しいクエストだポ?」

その言葉を聞き、ライオウは吹き荒れる様な圧を収め、ニイと口元を凶悪に歪めた。部屋の扉を叩き割らんばかりに開くと、激しい雄叫びもかくやの大声を張り上げる。

「戦支度じゃぁ!!」

外で待っていた部下達はその言葉を聞くと瞬く間にアジトの中へ散って行く。

「そう言う訳じゃい。とっととヴェリナードへ報告へ戻んな。なんなら護衛を出したろうか?」
「・・・ケケッ!それこそよけーなお世話ポ!」

捨て台詞を吐き捨て出て行くうりぽをライオウはそのまま見送る。

「行かせちゃって良いんですかい?」
「ぬはは!問題無い!下手な奴よりよっぽど肝が座っとる。良~い修羅場を潜った奴の目じゃい。」

呵呵と笑うライオウは、小さいプクリポの背がさらに小さくなって行くのをただ見守る。
大立ち回りに、鬼は期待に胸を膨らませた。

「楽しい戦になりそうじゃい・・・じゃーっはっはっは!」

鬼が笑う。血を滾らせ、心躍らせ。
踏みしめ進むは任侠道。渡る世間は鬼ばかり。一鬼当千いざ参る。



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