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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ミャジの冒険日誌

2020-04-25 17:52:37.0 テーマ:その他

事前予約はしっかりしようって話~蒼天のソウラ二次創作①~



こちらは、蒼天のソウラの二次創作です。実際の漫画のシナリオ、キャラクターとは相違点や矛盾が有るかも知れませんが、ご理解の上お進み下さい。
使わせていただいた突入部隊の方で、不快感や修正点など有れば直ぐにご連絡下さい。可能な限り早く修正・削除等対応します。






「終わったー!!!」

王都メギストリス。プクリポ達の暮らすその街の一角。涼やかな女性の声が響く。
声の主はエルフの女性だった。
聖職者が利用する清廉な長帽子に知的な表情を際立たせる丸メガネ。
しかし、その印象を踏み砕くかの如く、鉄が大地を叩く足音が響く。腰に下げた細剣と黒塗りのシュバリエグリーブが彼女がただの聖職者に収まらない人物で有ることを主張する。
羽先まで全身を伸ばしているエルフの女性の名前は『アヤタチバナ』
一通り全身を伸ばし解すと、溜息でも吐くように言葉を続けた。

「教会でのお仕事も終わったし、ボク達はこれから・・・もう居ないしー!」

言葉に呆れと怒りがこもる。本来彼女の隣で教会から出て来た筈の彼女の『師匠』の姿は僅かな香水の香りを残して消えていた。

「こう言う時ばっかり行動が早いんだもんなぁ、あのバカ師匠は!」

一緒に出た筈なのに既にその背すら見えぬ程に離れている行動の速さを愚痴りつつ、行く先に当てのあるアヤタチバナはノンビリと歩き出す。
行きがけにメギストリスの甘いお菓子でも食べて行こう。
そう考えながら、彼が向かったであろう『店』がある方角へ足を向けた。



一方、アヤタチバナが足を向けた先では、1人の人間の男性が鼻歌交じりの上機嫌で歩みを進めていた。
赤色のローブがはためく。大凡僧侶らしくない派手な姿にすれ違ったプクリポの住人も思わず振り返る。

「待っていたまえよ私の新作コロンちゃん~♪」

珍妙な歌を口ずさむ男の名は『テルキ』
口にする『新作コロン』こそ自分大好き人間の彼がわざわざメギストリスでの仕事を受けてこの場を歩む理由。
華やかなるメギストリスの新作。お洒落に気を使う者であれば誰もが憧れる一品・・・少々値は張るが、その程度で彼の財布は痛まない。煌びやかなブティックや甘い香りを振り撒くお菓子屋を横目に、スキップで道を進む。

「さーて、この角を曲がればお目当の香水店がドーンと・・・!」

“どーーーん”

曲がった先に立っていたオーガの背中に激突しテルキはひっくり返った。

「ん?おお、悪いなおっさん。」
「おっさ・・!?」

気の良さそうな笑顔で手を差し伸べたオーガの男性。自身に対する呼び方に反論しようとしたテルキだったが、オーガの男の背後に広がる光景が視界に入ると口を噤んだ。

「こ、この人だかりはもしや・・・?」
「ああ。今日の新作目的に来た客だとよ。予約の無い当日分はさっき売り切れたそうだ。」

『売り切れ』
その言葉がまるで実体を持ち殴り付けたかのようにテルキの脳髄に響く。

「売り切れと言うのは・・・売り切れと言う事かね?」

震える声で男性に問いかける。聞き間違い、別の商品、あらゆる可能性に掛けて。

「はっはっは!オッサンも目当てはそれだったか!残念ながら売り切れで間違いないってよ!」
「な、なんですとー!?」

石造りの道に膝から崩れ落ちる。
セレブリティ冒険者たる私ともあろう者がメギスの新作を買い逃す等と言う失態を晒すとは。
膝を抱えるテルキだったが、せめて品の良い香水やコロンを眺めて心を慰めよう。
そう割り切り上体を起こした。その時である。

「なーんでマダムかぁ!」

人だかりの中心、即ち店舗の入り口の方から金切り声が響く。少なくない人だかりのをこえて聞こえたその声に往来の人までもが驚き身を竦ませる。

「むむ?」

眉根を上げてたテルキは、上げかけた上体を戻し、人垣の下を這うように潜り抜ける。
人混みの足の間から頭を生やしたテルキの視界に入って来たのは、困り顔で右往左往するプクリポの店員と、如何にもな恰幅に豪奢な宝石類を身につけた女性。そして大きな荷物を抱えるメイド服を纏ったオーガとドワーフの2人の女性。
お湯でも沸かせそうな程顔を真っ赤に紅潮させ、腕を滅茶苦茶に振り回す女性を店員が何とか宥めようと声を掛ける。

「ワタクシに新作を売れずにいるのに!?このメイド共はこーんな沢山買い込ませるとはどー言う了見マダーム!?」
「で、ですから、彼女達は正式な手順を踏んだ上で、相応のお値段で予約されたお客様でして~!」
「コロンをそんなに山程使うなんて、ドラゴンがお化粧でもするマダム!?どう考えても転売屋マダム!わたーしの目は誤魔化せないマダム!」

成る程、そう言う場面か。会話内容を聞き得心がいったとばかりに頷いたテルキは、その赤いローブをはためかせると、未だ金切り声を上げる女性の前に躍り出た。




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