目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ミャジの冒険日誌

2020-05-21 18:48:36.0 テーマ:その他

ムジョウは思い付く~蒼天のソウラ二次創作①~



こちらは、蒼天のソウラの二次創作です。実際の漫画のシナリオ、キャラクターとは相違点や矛盾が有るかも知れませんが、ご理解の上お進み下さい。
お借りした真の太陽の方で、不快感や修正点など有れば直ぐにご連絡下さい。可能な限り早く修正・削除等対応します。


ーーーーーーーーーーーーー

「・・・何?祭りの起源が知りたいと?カッカッカ!歴史に興味も示さなかったお前がのう!?・・・ええじゃろう!それはじゃな・・・?」









ルシナ村。
二年前の戦争の折には「ルシナ砦」と呼ばれ、太陰の一族の攻勢を何度も押し返した要所。
今は生き残った「元・真の太陽」の面々や、戦時彼らに助けられた人達によって、新たな村として軌道に乗りつつあった。

「祭りをしようぜ!」
「ま~つ~りぃ~?」
「祭りだよ!折角村もいい感じになって来たんだ。ここらでパーッと明るくなれる様な事をしても良いんじゃないか?」

力説するのは、若武者の如き深青の甲冑を纏った真の太陽の突撃役こと『ムジョウ』
拳を握り、鼻息荒く身振り手振りを交え説明しようと言葉を続ける。

「アンタねぇ、一理有るかも知れないけど、具体的に祭りって何するか決めてんのか?」

一方、そう箸で指して反論するのは紅い民族衣装風の装備を纏ったオーガの女性『レムリア』
彼女の言葉に。特に『具体的』と言う言葉に、ムジョウの動きが固まる。

「そ、そりゃあ祭りなんだから、こうパーッと!ガーっと!派手な奴を・・・だな?」

尻すぼみに言葉が消える。

「ホレ見ろ!何時もの突撃と変わらないじゃ無いか!」
「にゃにおう!?俺だって村の事を考えてだな!?」
具体的な案を出せないムジョウと、カラカラと愉快そうに笑うレムリア。何時もの戯れあいの様子に、他の戦士団の面々も苦笑している。
だが、二人の背後に近付く影に気付くと、早々に我関せずの体を整えるため食事に戻った。

「ふ~た~り~と~も~?」

神速の二連撃がムジョウとレムリアの脳天を襲う。
軽快な音が食堂に響き、身に覚えのあるメンバーはその衝撃を思い出して思わず身震いした。

「食事の時に喧嘩しないの!」

天誅を下したのは戦士団の料理番にして食堂の守護者『セレン』
こと休息と食事に関しては、彼女に逆らってはいけない。それが戦士団達の不文律であった。

「・・・悪く無いな。」
「ハイッ!?」

悶絶していたムジョウが驚いて顔を上げる。
その声はすっかり聞き慣れた声だったが、『その男』がそんな事を言うとは想像していなかったからだ。

「・・・何だ。」

食堂の目線が全て自身に集まった事にその男・・・成り行きでルシナ村の村長紛いの事をしている『ゼタ』はバツの悪そうな顔をした。

「ああ!セレンが作った飯の話だな?確かに今日の夕飯も絶品だもんね!」

レムリアが合点が行ったとばかりに手を叩く。
ああ成る程そう言う事かと安堵の息を吐きかけた面々に、ゼタはなんとも言えない表情で言葉を繰り返した。

「祭りの話だが『疲れてるんだな?食事は取ったな?風呂入って寝ろ!』・・・おい。」

ナルさんを呼んでこいだの、急患が出ただの好き放題騒ぐ仲間達の態度に青筋を浮かべる。
喝でも入れようかと思いかけたゼタや、騒ぐ戦士団。次の瞬間にはその全員の動きが止まる

“パンッ”

乾いた音の出所は、手を叩いたセレンであった。大きな音では無いにも関わらず、ピタリと止まる食堂の面々。
穏やかな笑顔で、グルリと見渡したセレンは

「食事は?」
「「「「「楽しく味わう!」」」」」

たった一言、静かな言葉で場を収めて見せた。ゼタの【絶喝】もかくやである。




斯くして、普段の穏やかな活気を取り戻した食堂で、周囲を気にしつつ、ムジョウはゼタの正面へ席を移していた。

「ゼタがあんな事言うとは思わなかったぜ。」
「さっき言ってた様な突撃脳のままなら協力はしない。」

笑うムジョウに対して、先程の言葉とはあべこべの内容を口にするゼタ。温度差のその対応にムジョウは目を丸くして固まる。
その隙に、残り少なくなっていた食事を綺麗に平らげ、席を立つ。
真意を測れず、立ち上がった背中にムジョウが声を掛ける直前、背中越しのもう一言、ゼタは言葉を放った。

「俺達がどうしてあの戦争の後、この村を興したのか。俺達がこの先やらなければいけない事は何か。もう少し考えてみろ。」
「ゼタ!?それってどう言う・・・」

ムジョウの声を敢えて無視して、空になった食器を持って厨房へ向かうゼタ。
先程の言葉など無かったかの様に、セレンと語るゼタの横顔を遠目に見つつ、ムジョウは投げ掛けられた言葉を反芻する。

「・・・」

食堂の心地良い喧騒に溶けた言葉の真意を考えながら、ムジョウは自身の冷めてきたスープを一匙掬い上げた。


いいね! 17 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる