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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ミャジの冒険日誌

2020-09-29 16:01:28.0 テーマ:その他

それぞれの二日間⑧【マージン・フツキ】~蒼天のソウラ二次創作~




「よし、やれ!」
「やりまーーす!」

ガチリと噛み合う音と共に、爆炎の花が咲く。
轟音が響き渡り、振動と共に粉塵が舞い上がった。

「おおきに~」
「ありがと~二人とも~」

気楽な声と共に和装を纏ったエルフの女性『レクトラ』と、モダンローズのドレスを纏ったウェディの男『ブリカマ』が巨大な影『レヴィヤット』の中へと消える。

「くそ!奴等めまた散々暴れて逃げる気だ!」
「いつの間に煙幕なんか仕込んだんだよ!アイツらずっと俺たちと戦ってたじゃねーか!」
「うわ!?気を付けろ!ワイヤートラップまで仕掛けてあるぞ!」

接舷していた揚陸口が閉まり、深海の闇に潜水艦が消える一方、相手をしていた太陰の一族の戦士たちは大混乱に陥っていた。

「よし、俺達も次の地点に向かうぞ。」
「了解了解!いやー!爆薬の底を心配出来るなんて何時ぶりだろうなぁ!」

その混乱に乗じて、レクトラ達に声を掛けられていた二つの人影が離宮内部へ消える。
ものの数分と経たぬ内に静寂が訪れる。
まるで潜水艦による強襲など無かったかのように。




離宮を駆ける影、マフラーで口元を覆った『マージン』とその相棒であり隠密に最適な黒い装束を身に纏う『フツキ』
足音一つ立てずに駆けていた二人はアイコンタクト一つで互いに別々の方向を警戒する。

「クリア」
「こっちもだ。」

言葉少なく確認を取ると、マージンは岩壁のに近寄り、おもむろに手を伸ばす。
硬い石壁を叩くと思われたその手は何か柔らかい物を掴む。
取り払えば、それは巨大な布だった事が分かる。その裏には人が二人通れる程度の縦穴が口を開けていた。
「しかし、ティーブには本当に頭が上がらないな。お陰でこうして次の場所に向かう前に一息付ける。」
「まったくだ。お陰でお前が調子に乗ってとんでもない爆弾を作らないように監視できる。」

双方全く別の理由で感心しつつも、この縦穴が助かると言う点は共通の見解となっていた。

手早く縦穴に入ると外した布を戻し岩壁に馴染ませる。
それだけで目隠しの布は風景に溶け込み縦穴の姿を覆い隠した。

マージンは自身の装備から幾つかの爆弾を取り出し、手早く整備を始める。その様子を横目に見ながら、フツキは縦穴の奥に隠してあった予備の道具と食糧を漁り、携行食糧を一つマージンに投げ渡した。

「実際どうだ?後何箇所、さっきみたいに煙幕で撤退を援護できる?」

フツキの言葉に、マージンは手元の作業を止めずに暫し逡巡する。

「そうだなぁ、爆弾に殺傷能力を求めて無いから、煙幕や目眩しに集中すれば、あと3・4箇所はいけると思うぞ。」

その言葉を受けて、フツキは手元の地図へ改めて目を落とす。
自分たちが今居る縦穴、この後予定される潜水艦の強襲、フルートやアダマス、トーラ達が持ち帰った敵の拠点・補給庫の位置。
あらゆる要素がフツキの脳内と地図に上を行き交う。
爆弾の準備を終えて携行食料を口にしたマージンの前に、書き込みを終えた地図を渡す。
マージンが休憩しながら地図を読み込む間に、今度はフツキが装備の点検をし始める。

「なあフッキー、潜水艦の撤退援護を二回だけして砦に戻るのか?」

自分の言った限界に対して消極的なプランが書かれた地図に、マージンは疑問を口にする。

「3回でギリギリなんだろ。万一撤収中に敵に見つかったらどうする。今回は下見も出来てないんだ。慎重になるに越したことはない。」

手元を動かし、視線をマージンに振ることもなく淀み無く答えたフツキの言葉に、マージンは確かにと納得する。
彼等の仕事はあくまでも工作。フルート達の様に膨大な情報を足で集める訳では無いが、その卓越した工作技術はやはり作戦には無くてはならない。

「俺達が居れば、部隊全体が選べる手札が増える。それをどう使うかはギブ達作戦を考える奴ら次第だが、1と0じゃ大違いだもんなぁ。」

自分達の居る事で出来る作戦を指折り数えながら携行食料を咀嚼するマージン。そこには気負った雰囲気はなく、自分の実力を客観的に見ている事が伺える。

「そう言う事だから、先ずは目先の仕事をしっかりこなすぞ。」

フツキも整備し終えた装備品をホルスターに仕舞い立ち上がる。
それを見て帽子を被り直したマージンの口元には、自信に満ちた笑みが浮かんでいた。

「ま、俺達に出来なきゃ誰に出来るって仕事・・・だからな。」

それは、この作戦への参加を決めた時にマージンがフツキへ放った言葉。
それを思い出し、フツキも口元に笑みを浮かべる。

「アストルティア全土の危機なのだ。是非もない。」
周囲を索敵。監視と巡回の目が無い事を確認した二人は、どちらとも無く拳を打ち合わせると、次目的地へと駆け出してゆくのだった。



進撃再開まであと24時間・・・






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