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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

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ミャジの冒険日誌

2020-11-20 13:05:15.0 テーマ:その他

闇鍋大会をしよう!【三杯目】~プチうちよそ企画~







「俺が・・・俺が全部食べますから・・・ッ!」

うめく様な青年言葉。

「だ、大丈夫ですよ!私も食べますから!」

それに続く少女の言葉と、同意する他の冒険者達の声。
さながら泥沼の戦場を歩む歩兵達の如く。
減らない鍋の中身が、端的に全て物語っていた。

『ああ、ここの鍋はハズレだったんだ』・・・と



ーーー闇鍋大会をしよう!【三杯目】ーーー



参加メンバー&持ち込み食材


リュウガ “豆腐”
たかすぃ “プクプクピーチ”
クレア “蟹”
ソメイ “パンプキンスープ”
ケケ “新鮮な魚”






彼らにとっての不幸は何か。
そう問われれば、こう答えざるを得ない

『鍋に既に出汁が用意されていた事』

少なくとも、一般的な料理の目線と味覚を持つものとして、女物の和服を着こなしたウェディの男性『ケケ』はそう考えていた。

この卓の面々の様子を見るに、悪意を持って妙な物を持ち込もうと考えるような輩とは違う、純粋に鍋を楽しもうと来ていたのだと想像できる。

「蟹・・・は甲殻で味が染みて無いのでかなり食べれますね。上手く分けて食べましょう。」

そう口にしたのは眼鏡をかけたメイド風の女性。今回の主催(本人としては主催などしていないと断固否定するだろうが)であるロスウィードのプライベートコンシェルジュ『クレア』その人だった。

普段から鉄面皮のクレアも今日は数割増で表情が硬い。

「すみません、私が持ち込んだスープのせいでこんな事に・・・」
「ま、闇鍋大会なんてもんだし、こう言う事もあるだろ。」
「そうですね。大丈夫です。最悪、ロス様とミャジ様に大量に食べさせましょう。」

しょぼくれた声を励ますのはクレアともう一人。修道着にも見える黒い衣装を纏ったウェディの男性『タカスィ』

「うぅ・・・でもまさか私の持ち込んだパンプキンスープがこんなことになっちゃうなんて・・・」

そう励まされながらも尚縮こまるのは長い金髪と道化師の様な赤を基調とした衣装を纏う人間の女性『ソメイ』
あえて誰もが口には出さないが、彼女が持ち込んだ「パンプキンスープ」は、残念な事にこの机の他の面々が持ち込んだ食材とあまりにも相性が悪かった。

本人としては、鍋とは別に飲む物が有れば良いなと言う心づもりだったのだろう。
想定外だったのはミャジの用意した他者転移呪文“バシルーラ”の存在だった。
呆気なく出汁と混ざり合ったパンプキンスープは、それこそパスタやチーズ等を持った冒険者達が同じ机になっていればウェナの郷土料理の様な物が完成したかもしれない。

だが、不幸にも今回集ったメンバーが持ち込んだのは豆腐に蟹、そして多数の鮮魚と言う、お手本の様なエルトナ式鍋の具材達。
かぼちゃの甘みと元々有った出汁の旨味が喧嘩する中、それらの具材は悲しくもそのスープをふんだんに吸い込んでしまった。

「そうメソメソするな。食ってみれば案外・・・いけなくも・・・ないぜ?」

そう言いながら箸を進めるタカスィだが、その表情は雄弁に気が進んでいない事を語っている。

「そうですね。タカスィ様が持ち込んだプクプクピーチの主張もとても激しくて結構ですわ。」
「うぐっ!?」

そこに繰り出されたクレアの強烈な皮肉に、思わずタカスィも喉を詰まらせる。
オルフェア原産のプクプクピーチは非常に栄養価が高く、一時は買い占めが発生した程の高級果実だ。
程良い酸味と甘く蕩ける様な白い果肉が美しく、特に女性人気が高い。
ビタミンが足りないだろうと気を回して、
(ついでに気の回るところを女の子に見せていい格好をしようと)
それを持ち込んだタカスィであったが、哀れにも高級品の桃は今や蕩けるジャムの様にスープの波間を漂う漂流者と成り果てていた。

「だ、大丈夫です!たしかに見た目はアレですけど、果実煮込みだと思えば!」

そんな凄惨な鍋でありながらなんとか明るく振る舞うのは蒼い鎧を纏った人間の青年。逆立った青髪と明るい瞳が人の良さを表現している。
青年『リュウガ』は周囲に心配をかけまいとどんどん食材を口にして行く。
しかし、嘘が付けない性分なのだろう。無理をしているのが周囲から見てもバレバレであった。

そんな分かりやすい男性二人の様子に困った様に笑っているケケと相変わらず恐縮しているソメイ。そして粛々と手を動かすクレア。
こんな状態でありながら、食べないで処分してしまおうなどと言い出す者は一人も居ない。
そんな良識人が集まった机でこう言った鍋が出来上がったのは、ひとえに運が無かったとケケは再び思考を巡らせる。

どうしたものかねぇ。内心溜息を吐きながら、ケケは目の前で煮立つ鍋を眺める。



この時、鍋の残りは半分と言ったところであった。






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