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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ミャジの冒険日誌

2020-12-11 20:37:11.0 テーマ:その他

闇鍋大会をしよう!【五杯目】~プチうちよそ企画~




「はい!これは二人の分ね!」
「お、おお、これはまた・・・」
「凄まじいボリュームだな・・・」

ドスンと音がする様な様子で二人の前に置かれた碗。否、今回のそれは碗と言うより丼と言ったほうが正しい。
そう思ってしまう程山盛りの肉と並々と注がれたスープが二人の前に給仕されていた。

「ほれ、ちっと詰めんかい。嬢ちゃん達も食うてこいってアイツら気を遣ってくれたからな。」

どっかりと腰を下ろすライオウの手には、その巨漢に似合いの大きな碗が握られていた。
一方後ろからついて来たリルカの方は、行儀良く盆の上に他の面々の為のお椀が乗っている。
同じオーガでもここまで行動に差が出るのだなと明後日の方向に感心する。
そんなミャジを他所に嬉しそうに碗を受け取ったプクリポの二人とライティアは両手を合わせる。

「「いただきまーす!」」

三人がまず頬張ったのは最も大きいギガントドラゴンの肉の塊。強火でじっくり煮込まれた肉は繊維の硬さがほぐれて、上質な脂と旨味が噛む程に溢れ出す。

「闇鍋って言うから、もっと恐る恐る食う物を想像してたんだけど、予想外だったなぁ。」

そう呟くレオモフは、こっそり持ち込んだ胃薬の出番が無くて残念そうだ。
何しろ悪い冗談のつもりで持ち込んだネイルビーストまで大味とはいえ美味しく調理されてしまっては、芸人として立つ背が無い。ボケ殺しも良い所だと隣に座るリルカに思わず溢す。

「あたしは助かったよ。まさかトリカトラプスが煮込むとあんなに辛くなるなんてな・・・」

そう言いながら頬張ったのが件のトリカトラプスだったのか、舌を出して辛味を我慢するリルカ。
トリカトラプスの肉は煮込むと強烈に辛くなる非常に珍しい肉なのだが、この鍋は『具材と大量のスープで強引に辛さを薄める』と言う力技でこの問題を解決していた。

「しかし本当にすごい肉の量だね・・・」

一方これまで文字道理玉石混交の鍋を少量ずつとは言え食べて来たミャジとロスウィードはその物量に押されていた。
文句無しに美味い。野趣溢れる魔物肉は上質なジビエの様で、それでいてメガトンチャンプの豚足は無駄な脂の無い上品な赤身であり、他の肉もそれぞれ違った良さがあるので、食べていて飽きが来ない。

飽きは来ない・・・が、終わりも来ないのだ。

食えども食えども底が見えない。それでいて、食べ応え有る肉は確実にお腹に溜まっていく。
黙々と二人は食べ進める。この後も味見がある事を主張する理性を黙殺しながら。

「サウルスロードとトリカトラプスって見た目はそっくりなのに味は全然違うんだね。」

不思議そうに二つの肉を食べ比べながらライティアは呟く。
サウルスロードとトリカトラプスはどちらも大きな甲羅が特徴的なモンスターだが、先に説明した様に、トリカラトプスは煮込むと激烈な辛味を出す。
魔物の生態に面々が疑問符を浮かべる中、チッチッチッと格好を付けて指を振ったのはしたり顔をしたレオモフだった。

「確かにその2種は近親種だけどな。主にその辛味を出す成分を何処に溜め込むかが違うのさ。」
「何処に溜め込むか・・・か?」

話題の魔物を持ち込んだ二人が特に興味深そうに身を乗り出す。

「そう。トリカラトプスが血液中に辛味成分を溜め込むから、煮込むとその組織が崩れて肉全体が非常に辛くなるんだ。一方で、サウルスロードは主に甲羅にその成分を溜め込むから、煮ても焼いても肉の味に大きな変化は出ないんだ。」

ドヤ顔で解説を終えたレオモフは、そのままサウルスロードらしき肉を摘むと、豪快に口に頬張り・・・そして咽せた。

「こ、このように、見た目はそっくりでも、間違えると酷い目に・・・ウエッホ・・・酷い目に会うから気を付けよう。」

若干涙目で説明するレオモフが可笑しくて笑いが起こる。

「ライオウ!なんか近所の人が集まって来てるんだけど適当に鍋振舞って良いわよね!?」

そんな所に、鍋の番を代わってくれていた冒険者達の中からかいりが声を張り上げる。
その言葉にライオウは応と答えると、残っていた丼の中身を一気に掻き込んだ。

「呼ばれたから行ってくる。鍋司令達はゆっくり食いや!」

ニカリと大きく笑みを浮かべた後、ライオウは鍋の方へと戻って行く。見れば、既に食べ終わっていたライティアとガーティアも手伝いの為にかけていた。

「何と言うか、本当に冒険者らしいね。」
「ああ、全く、騒々しい限りだ。」

ミャジ達の言葉に、残っていたリルカとレオモフは笑みを浮かべながら頷く。

二人のお碗にはまだ少しだけ料理が残っていた。

(ゆっくり食べてから戻るのも良いよね。)

不思議と穏やかな気持ちになりながら、大きな肉に齧り付くのだった。


五杯目総評:量も味も大ぶりで、如何にも冒険者と言った完成度の料理だった。


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