レイジの冒険日誌

第4話「病魔」

北東のベクセリアの町についたリリィ一行。
そこでは大地震の後から謎の病に苦しむ人々で溢れていました。
町長に話を聞いたリリィは娘婿である考古学者ルーフェンに原因調査が進んでいるか聞いて来て欲しいと頼まれます。
どうやら町長は愛娘のエリザを奪ったルーフェンとは仲が良くない様子。
エリザは朗らかで気立ても良く町でも評判の人気者のようですが、その夫であるルーフェンは自分の研究にしか興味がない変わり者のようです。
エリザの家を訪ねて夫の研究所へ案内してもらうと、ルーフェンから原因は100年前に病魔を封印した西のほこらに何かあったらしいことを聞かされます。
町長に報告すると案の定そこの調査をリリィは頼まれ、ルーフェンの護衛役として遺跡へ向かうこととなりました。

西にある封印のほこらへ辿り着いたリリィはメタルスライムを追い掛けつつ華麗に仕掛けを解いていきます。
奥へと進むと病魔を封印したらしき壺が壊れており、ルーフェンにそれを直してもらうことに。
しかしそこをフーラズー・・・じゃなくて病魔パンデルムが現れて襲って来ます。
「名前からして毒かマヒ使って来たはず・・・」と毒消し草やまんげつ草を大量に仕入れて来たリリィですが、まさかのルカナンとボミオスの連発でガッカリしながら戦う破目になりました。
なんとか病魔を倒し、封印の壺も直して町へと戻ります。

ベクセリアの町に帰ってくると病に苦しんでいた人々は嘘のように治って元気になってました。
町長に報告してお礼を言われ、これで無事解決と安堵するリリィとサンディ。
しかしエリザの家で既に亡くなっている彼女を発見するから衝撃的です。
どうやらエリザも病に掛かっており、しかもかなり重症だった模様・・・。
それを夫に心配させまいと隠していたと分かり、病魔パンデルムを倒した時には既に遅かったと判明します。

病が治った喜びも束の間、町の人気者の死に誰もが悲しみに暮れます。
町長夫妻はすっかり気落ちしてしまい、夫のルーフェンは妻の死を受け入れられず研究所に引きこもってしまいました。
どうにかしたいと考えたリリィは夜に再び町を訪れ、お墓の前に佇むエリザの幽霊に相談します。
そこでエリザから夫を病に掛かった人々と会わせてあげて欲しいと頼まれ、研究所からルーフェンを引っ張り出して皆の所へ連れて行きました。
これまで町のことやそこで暮らす人々に何の興味も示さなかったルーフェン。
しかし自分が救った人にも家族がおり、愛する者が居たことを初めて知ります。
そしてその人々から次々に感謝の言葉を告げられ、自分の研究が誰かの幸せに繋がっていることに気付かされるのでした。
元気を取り戻したルーフェンはこれからは自分の学問を町のため、世の中のために役立てることを誓い、いつまでも落ち込んでいられないと再び研究に励みます。
ルーフェンの姿に町長夫妻を始め町の人々も元気を取り戻し、やがて町中が星のオーラで満たされます。
夫にベクセリアの町とそこに住む人々を好きになってもらうという夢が叶い、満足そうに天へと還っていくエリザでした。 15年前だからもう完全に忘れてるね