第7話「ぬしさま」
ダーマ神殿から南に下ってツォの浜に到着したリリィ達。
ここでは大地震のあと魚が獲れなくなって大変だった模様。
しかしオリガ少女が海に祈りを捧げたところ、海の守り神であるぬしさまが魚を届けてくれるようになったようです。
オリガのお陰で皆大助かりのようですが、そのせいで真面目に働かなくなってしまったと分かります。
夜にオリガの家を訪ねるものの急に村長に呼び出されたのでそちらへ向かうことに。
そこで村長から父を亡くして独りぼっちになった彼女を養子に引き取りたいと提案されます。
突然の申し出にオリガは戸惑いを見せますが、どうやらそれ以外にも悩みがある様子。
家に戻って彼女から話を聞くと、自分がぬしさまを呼ぶようになって皆が働かなくなってしまったことに疑問を感じていたようです。
リリィに悩みを聞いてもらったオリガは村長にぬしさまを呼ぶのを止めたいと提案すると告げます。
その翌朝、オリガの姿がどこにも見当たらず浜の皆が探していました。
村長の息子に彼女を見てないか訊ねると、オリガが村長にぬしさまをもう呼びたくないと言った途端、村長が凄い剣幕で彼女を西の洞くつへと連れ出したと分かるから只事ではありません。
西にある海辺の洞くつを宝箱を回収しながら進んでいくリリィ。
長い迷路の一番奥まで辿り着くと、崖の前にオリガと村長が居ました。
そこで村長はぬしさまに海に沈む財宝や真珠などを持ってきてもらうようオリガに命じるから禄でもありません。
これにはオリガも失望し、怒りと悲しみの気持ちでいっぱいになります。
それに呼応するようにぬしさまが現れ、村長を威嚇したかと思ったらなんとオリガを食べてしまいました!
オリガを助けようと慌てて応戦するリリィ達ですが、ぬしさまは手加減してくれたのか全体攻撃をほとんど使って来ません。
大して苦戦もせず倒してしまうとぬしさまの口の中から彼女が現れ、傷一つ負ってない様子なので一安心します。
そこをぬしさまが再び襲い掛かって来ますが、オリガの呼び掛けに返事をして止めるから驚きです。
さらになんとオリガの父親の幽霊が現れ、ぬしさまの正体が女神の果実を手に入れた彼だったと判明します。
オリガのお父さんは遺した娘を心配して魚を届けていたようですが、それに村人たちが依存するようになり、村長みたいに身勝手な人間まで現れて嫌気が差した模様。
村を見捨てて娘を連れて行こうとしますが、オリガはそれを断り浜に残って漁をすると宣言します。
亡き父を心配させまいと自分の力で生きて行こうとする成長した娘の姿を見届け、オリガの父親は天へと還っていきました。
後に残された女神の果実をリリィは受け取り、一同は浜へ帰ります。
ぬしさまが居なくなったことで漁が再開されることになり、漁船に乗って東の大陸へ連れて行ってもらうリリィ一行です。
魔界のぬしさま!