第12話「遊牧民の親子」
砂漠を抜けて北東の大陸に上陸し、ヤーハン湿地を北上してカルバド大草原を進み遊牧民の集落に到着。
ここではシャルマナという女まじない師が族長以上の権力を持っている模様。
族長のラボルチュとシャルマナに光る果実を知らないか訊ねると、シャルマナは明らかに何か知ってる様子ですが誤魔化されてしまいます。
ラボルチュは謎の魔物に命を狙われてるようでそれの討伐を息子のナムジンに命じますが、どうもナムジンは臆病な性格のようでとても戦闘には向きません。
そこでリリィが代わりに魔物討伐をすることになりますが、魔物は何故かリリィの顔を見るなりすぐさま逃げていきました。
族長は怯えて縮こまる息子を情けなく思い、次期族長として自信をつけさせるためになんとしても魔物退治を成功させるよう無理やり命じます。
そこをシャルマナがアドバイスし、リリィに途中まで魔物と戦ってトドメだけナムジンに刺させてあげれば果実探しに協力すると言われて渋々魔物を追うことに。
大人達に連れていかれたナムジンを追って北へ向かうリリィ。
狩人の休憩所で追いつきますが、ナムジンは魔物退治を嫌がって逃げ出してしまいます。
ナムジンを説得しようとするも頑なに断られどうしたものかと悩むものの、何故かナムジンはこっそり抜け出して一人で外へ向かうから様子がおかしいです。
後を付いて行き西の洞窟へ辿り着くと、そこには件の魔物と親しげに話す彼の姿がありました。
どうやらここにはナムジンの母親のお墓があり、魔物のポギーとは母親が生きていた頃からの友達の様子。
ポギーが狙っていた本当の標的はシャルマナのようで、ナムジンは集落を乗っ取ろうとする彼女の正体を暴こうとわざと怖がってるふりをしていたようです。
ナムジンが去った後、お墓にナムジンの母親パルの幽霊が現れ、このままでは息子はシャルマナに殺されてしまうと心配します。
そこでパルは東のカズチィチィ山にかつてあったカズチャ村へ行ってアバキ草を手に入れてナムジンに渡して欲しいとリリィにお願いします。
カズチャ村はパルの故郷だったものの魔物に滅ぼされてしまい今は魔物の住処になっていました。
亡くなったカズチャ村の住民の霊たちに案内されてアバキ草を手に入れたリリィはそれをナムジンに届けることに。
狩人の集落に居たナムジンに母親からアバキ草を託されたことを話すと最初は疑われますが、ポギーが信じてくれたため共に協力してシャルマナを討ちに向かいます。
カルバトの集落に戻るとポギーと一芝居打ち、族長の命を狙う魔物を成敗する勇ましい姿を見せてシャルマナの気を引くナムジン。
狙い通りシャルマナが油断してくれたため、アバキ草を汁状にした液体を彼女にかけて正体を暴くことに成功します。
禍々しくおぞましい魔物の姿に戻ったシャルマナは激怒し、ナムジンもろとも集落の民を皆殺しにしようとするので応戦するリリィです。
リリィに懲らしめられて女神の果実を失ったシャルマナはただのテンツクに戻ります。
彼女もまた女神の果実にすがる哀れな魔物だったと分かり、ナムジンは独りぼっちのシャルマナにこれからはポギーと一緒に暮らすよう命じて許してあげました。
集落の危機を見事救ったリリィとナムジンを皆が称えて宴を開き、ラボルチュは立派に成長した息子に族長の座を譲ります。
これで安心してパルも眠れるだろうと、親子で彼女のお墓参りに行く二人を見送って次の町へと旅立つリリィ達です。
ちなみにお墓参りに付いて行ったらパルからお礼としてようせいの腕輪がもらえました。
ママ・・・どこ・・・