第28話「二人の天使」
リッカの宿屋のカウンターにひっそりと佇んでおり、外の世界との繋がりを導いてくれる謎の天使ラヴィエル。
今回初めてリリィに声を掛けてくれ、“女神のいのり”という幻の宝石を手に入れて来て欲しいとお願いします。
なんでもそれは天使が使えばあらゆる願いが叶うと言われてる模様。
手に入れるにはお宝の地図の奥で魔剣神レパルドを倒さなくてはいけないようですが、ぼっちで外の世界の友達が居ないリリィは彼女のお願いをホイホイと聞いてしまいます。
なんとかかんとか“女神のいのり”を手に入れたリリィはそれをラヴィエルに渡そうとします。
するとラヴィエルはそれを女神セレシアへ渡して欲しいそうで、天の箱舟に乗って神の国へ向かう事に。
セレシア様に会って事情を話すと“女神のいのり”はある星の瞬きの願いを叶える為に必要な模様。
それをある人物へ直接渡して欲しいと言われ、女神の力によりリリィは過去の世界へ旅立つ事となります。
過去に戻ったリリィが見たのは天使エルギオスに忠告するイザヤール師匠でした。
イザヤールは師であるエルギオスが特定の人間の女性に肩入れするのを快く思ってない様子。
主神グランゼニスに忠誠を尽くすイザヤールだからこそ、愚かな人間同士の諍いに深入りしようとするエルギオスを理解できないと言った感じです。
それに対しエルギオスは人間を信じ、正しく導く事こそ天使の本分だと考えている模様。
ただイザヤールの気持ちも理解しているようで、自分の信じた道を選ぶよう弟子に教えて地上へ飛んでいきます。
独りになったイザヤールにリリィが声を掛けると、人間が何故天使界に居るのかと疑念を抱かれてしまう展開に。
300年前はまだ天使として生まれていない為イザヤールはもちろんリリィの事を知りませんが、話を聞いてくれて半信半疑ながらも“女神のいのり”を受け取ってくれました。
エルギオスの事は師として尊敬しながらも人間に肩入れしすぎる変わり者だと愚痴をこぼし、自分に弟子が出来たら厳しくしっかり教え込まないといけないと決意するイザヤールです。
無事“女神のいのり”を渡した事で元の時代に戻るリリィ。
星の瞬きは天使エルギオスの事だったようで、自分のせいで命を落としたイザヤールを救って欲しいと女神セレシアに願っていたと分かります。
リリィの行いによって過去は改変され、イザヤールの悲しい運命は変わった模様。
あとは自分の目でどう変わったか確かめて欲しいとセレシア様に言われ、神の宮殿から地上へ戻る事にします。
ラヴィエルに報告するとエルギオスの星は消えてしまったそうで、最後に師との思い出の地へ行くよう言っていたとの事。
リリィが見習い時代を過ごしたウォルロ村へと向かうと、そこにはなんと人間に転生したイザヤールの姿がありました!
イザヤールが暗黒皇帝ガナサダイと刺し違えた際、大切な人を悲しませたくないという彼の願いを“女神のいのり”が叶えてくれ身代わりとなって砕け散ったそうです。
もっともイザヤールは星空の守り人になる事は許されず、償いとしてこれからは人間として限りある生を全うするよう女神セレシアに命じられたと分かります。
人間になった事で人間を信じようとした師の気持ちも理解できたようで、これからはリリィの仲間として共に人間の世界を守る事を約束してくれるイザヤールです。
宿に戻ってラヴィエルに報告すると、兄を救ってれてありがとうとお礼を言われます。
なんと彼女はイザヤールの双子の妹だそうで、天使エルギオスの教えを信じるからこそラヴィエルは外の世界との扉を開いて天使達を結びつける役目を続けていたと判明します。
これからも兄イザヤールをよろしくと頼まれ喜んで旅の仲間に加えますが、女人禁制パーティーのため男性はお断りと皆から拒否されて泣く泣く冒険を続けるリリィです。
ユーちゃんマジ天使!