大使セティーさんから「ゴブル砂漠を横断する女性冒険者が、謎の幻影を見たかと思えば、突然何者かに痴漢行為を受けてしまう。」という事件を聞き、その調査に乗り出しました。
ゴブル砂漠には蜃気楼と共に現れる亜人の噂がありました。
すると、確かに蜃気楼と共に人影が。
まさか、あれが犯人?
そう思って近づいたら、デザートゴーストでした。人間とは違う進化を遂げた人類なのか、人間のような形態へと進化した動物なのか、生物学者の中では謎とされている魔物です。
なんとか討伐するものの、この魔物からはセティーさんから伺ったような証拠はありませんでした。
その時、一人の少女が現れました。
「あんたが探している悪党、時渡りの術で過去に行っているわよ。」
「あなたは?」
「私もその特殊な生物を探しているの。どう?一緒に行かない?あんた、エテーネの民でしょ?」
不思議な雰囲気を持つ、この自称天才工学美少女と共に過去のグレンに行きました。
「なんか暑いね。」私は答えました。
「魔障濃度が高くなった影響で守護者ラズバーン強が誕生したせいよ。レイダメテスの残り火がくすぶりだしているの。」
「そうなの。だけど、暑いね。」
「なら、薄着になれば。周りには誰もいないし。」
こうして涼しい格好になったら、デザートゴーストたちが現れました。
「あら、現代じゃ幻の獣ということでゴースト扱いなのに、ここじゃ、うじゃうじゃいるのね。行くわよ!」
私とこの工学少女で次々とデザートゴーストを狩りました。
「どうしてデザートゴーストを狙うの?」
私がこう尋ねると
「この野人属は人に近い進化をしているの。人間と違うのは毛深い点だけ。そして、被害の状況から考えれば、デザートゴーストが転生したモンスターのモテモテが犯人なのよ。」
「へえ。」
すると、1匹のデザートゴーストが私に向けて、砂玉を投げつけてきました。
「何するのよ!?」
モテモテを探しているうちに夜になりました。
今回は遭遇できないのかなと思っていた、そのとき、驚くことが起こったのです。
後編へつづく