あやねの冒険日誌

遙か昔、多くの冒険者によって狩られたアカイライ。賢者になるためのガルナの塔での修行に嫌気のさした冒険者が、賢者になるための悟りの書を持つと言われるアカイライを大量に虐殺したという話があります。
バラモスが世界侵攻を開始した時よりさらに数万年前、海に沈んだ超高度文明を誇った大陸国家にて開発された、邪悪な精神を呼び寄せる念像投影器が、とある大陸に封印されていました。それを守護しつつ、会話が可能な馬と共に生きる狩猟民族が暮らす大陸に広がる大平原地帯にて、アカイライは暮らしていました。翼を退化させる代わりに長く発達した脚で、大好きな新鮮な空気と冷たい風に当たりに色々な山を登っています。

そんなアカイライたちがかつての冒険者たちによる虐殺への復讐に立ち上がったのでした！
アカイライたちは、古代の時からレベルを３３も上げ、その鋭い嘴や鉤爪で冒険者を痛めつけた後、得意のバギ系呪文でトドメを刺します。さらに逃げようとする冒険者に対しては、おたけびで怯ませて逃げる意欲を奪ったり、仲間を呼び寄せて集団で襲いかかったりします。
さらには真っ赤な嘘をついて敵を安心させた隙をついて、始末するという卑怯で残虐な点もあります。

そんなアカイライを１２５匹討伐してくるのが今回のチームクエスト。
常時ＨＰプラスのスキルをいつの間にかたくさん取得し、十分な実力の武闘家になったうちのチームの若手を連れて戦ってきました。
私はまもの使いになり、エモノ呼びでアカイライを次々呼び寄せました。さらに、エモノ呼び連発で減ったＭＰを回復させるために雇った魔法戦士の範囲化されたライトフォースのおかげで、アカイライの弱点属性を簡単に付け、討伐はスムーズに進みました。
今回の復讐侵攻のリーダーを務めていたアカイライは
「我らの祖先は神話の時代に、我らアカイライの成長と復讐心を堕天使に買われて、最重要拠点たる絶望と憎悪の魔宮の警護にあたったのだ。そんな我らがここで負けるはずはない。」
別のアカイライが言います。
「しかしリーダー、奴らは明らかに我らより強いです。」
「それならあの手しかない。」
するとアカイライが私たちの方に降参したかのような態度で
「すみませんでした。悟りの書をあげるから許して。」
と、本を出してきました。
リーダーのアカイライは
「バカめ、中身は別物だ。気を取られている隙に逃げるぜｗ」


私はにこやかにアカイライに向かって
「いらない。賢者にはもう転職できるから。」
と言って、ビッグバンを放ちました。

ケギェェェェェェェェェェー！

アカイライ１２５匹の討伐はこうして完了しました。

アストルティアのアカイライは悟りの書は落としませんが、「赤」とか「レッド」と名の付いたアイテムをくれるのです。
手に入った赤いアイテムは旅人バザーに出しました。