歴史は後の権力者によって書き換えられる可能性もあります。もしかしたら、私たちのロト伝説の解釈は違うのかもしれません。
私の勝手な想像にお付き合いください。
勇者よ!何故にもがき生きるのか?滅びこそ我が喜び。死に行く者こそ美しい。さあ、我が腕の中で生き絶えるがよい!
絶対悪のカリスマたる大魔王ゾーマが、バラモスに勝った喜びに浸るアリアハン城に唐突に現れました。その強大さを知った勇者は、ギアガの大穴に突入する前夜にノアニールで知り合い恋に落ちていたエルフと一夜を過ごします。当時、エルフのほとんどは人間に対して憎悪と恐怖の念を抱いていましたが、1人のエルフの娘は勇者の真意に気付き、いつしか2人は惹かれたのでした。
そして、ゾーマは倒れますが、ギアガの大穴が塞がり、勇者は帰れなくなります。愛したエルフのため、勇者ロトは生涯妻を娶ることはありませんでした。
その後、タオ導師が異魔神復活を企む冥王ゴルゴナを、その復活前に倒します。そのため、異魔神の脅威を知ることにならなくなった西方三国は魔克爆弾を製造しなくなり、その爆破実験でクインゾルマの封印を損壊することもなくなりました。
故に平和な時代が続きますが、「なんか無性に世界征服をしたくなったぞ」と竜王が現れて、アレフガルド侵攻を開始します。
予言者は勇者ロトの血を引く「青年」が現れると言います。
「青年」ということで、性別も種族も説かれていません。つまり、前段のように想像すると、ドラクエ1の勇者はエルフと人間の混血の女子という可能性もあるのです。
有名なラダトーム城下町の宿屋の主人のセリフ「ゆうべはおたのしみでしたね」は、勇者が女子なら「(ローラ姫様と)ゆうべは(バトエンを)おたのしみでしたね」と解釈することもできると思います。
また、別世界の伝説では、勇者が光の剣を携えて世界を救うとはいうものの、その剣は光線銃の例えということもありました。
そうなるとロトの剣とは比喩で、実はロトがゾーマを討った武器は弓で、鎧はリーネがモモンガ族が協力して作ったジャージという可能性もあります。
さらに、ローレシア、サマルトリア、ムーンブルクの建国は、ドラクエ1の勇者が女子ならば、勇者の子とローラの子同士が結婚し、その子孫によるものともいえます。
唐突な点もありますが、RPGは想像力のゲームと言われるそうなので、こんな想像もありなのかもしれません。