あやねの冒険日誌

ここ数日、地域差はあるものの暑い日が続きます。旅から戻り、昨日から会社そのものは仕事開始でしたが、私はどの市の事務所に何時までに行けばいいのか前日になっても全く連絡がありませんでした。昨日早朝に確認のショートメールを送りました。そして、万一シフトがある場合にどの事務所であっても間に合う時間と場所へ向かう途中で連絡が来ました。ある事務所の責任者はスマホの不調でその時になって初めて私のメールが届き、また別の事務所の責任者は私のメールを不要なダイレクトメールと勘違いして確認前に削除してしまったとか…。結局、意図せず自然と休みになってしまいました。その分収入は減りますが、昨日は気象庁が「危険」と警告する暑さでした。おそらく、仕事どころではなくなった可能性もあります。
急遽休みとなったことと危険な暑さということで緯度と標高の高い山奥にある四万に行きました。平野部より５℃以上低くてよかったです。ただ、１人のおじいさんが私の装備の不備を指摘されました。「熊避けがねえど！」
なお、今日は池袋に向かっています。ニュースや予報で示された数字より暑い気がします。 その昔、ドラクエの生みの親である堀井さんが、ドラクエはファンタジーではなく、ほのぼのとした人情ドラマであると言ったことがあります。

ある人がジャンルがファンタジーである小説を読んでいました。少しだけ目を通しましたが、欧州の架空物語に出てくる単語をそのままカタカナで表現し、それらを日本語の統語規則に則りつつも、それの付属語と用言語尾で結んだだけのファンタジーについての予備知識のない人にはどこの方言なのかわからない文章になっていました。
これを払拭したのがドラクエと思えます。エルフ、ドワーフ、ホビット、スライム、トロルと他のファンタジー作品に出てくるキャラクターやモンスターを示す用語は出てくるものの、ドラクエのそれらは元のそれとは同じようで別のものに感じます。ゆえに、予備知識なしでそうしたファンタジックな要素をいつしか自然と受容できているのは不思議です。エルフという種族はドラクエ３で本格的に初登場しましたが、他のファンタジーに触れずにドラクエを始めた人は冷静になれば「エルフって何？」となるはずなところ、その質問をすることなく「エルフはこういうもの」と無意識のうちに個人解釈をして納得してしまっているのが不思議です。

この点がドラクエをファンタジーのようでファンタジーではない別の何かに昇華しているような感じがします。提案広場等で「ドラクエはファンタジー…」という書き込みをたまに見かけますが、堀井さんが「ドラクエはファンタジーではない」と言ったことから、実はファンタジーとは次元のズレた位置にあるものと思えます。
ドラクエをプレイし始めて大変驚いたのは、主人公イコール自分という設定です。ドラクエ２でラーの鏡が見つからず答えまたはヒントを得るために購入したVジャンプブックスのドラクエ１・２の攻略本にあるマスタードラゴンの姿を借りた堀井さんのその言葉に衝撃を受けました。確かに他のゲームはキャラから離れた位置で操作する第三者の視点、小説に例えるなら主人公を表す代名詞は"he or she"なのに対して、ドラクエではそれが"I"になるのです。
故に主人公を喋らせなくなり、画面越しの自分が声に出した言葉がそのまま主人公の言葉になり、感情移入を容易にし、一つ一つのプレイ体験に臨場感が生じるように思えてしまいます。
スカウト率１％未満のモンスターを加入させられたときの喜びや、ピンチな時に回復が得意な仲間１人をザオリクで復活させれば十分なところ、AI戦闘中の自分のお気に入りキャラが命と引き換えにメガザルで立て直したときに感じた健気さと切なさなど、感情が激しく揺さぶられた思い出は忘れられないです。

先に記したように今は池袋へ向かう電車内です。せっかくだったので、ドラクエに関してちょっと思ったことをまとめてみました。