あやねの冒険日誌

時はラルス16世の治世。闇の覇者と称する悪の化身たる竜王が突如光の玉を奪い、ローラをさらい、世界を我が物にせんと侵攻を開始しました。

しかし、人々は諦めていなかったのでした。予言者ムツヘタが言っていた勇者が現れたからです。
その名は…
ベガザンは二フラムを唱えるスライムや突然襲来したドレアムに油断禁物と実感しました。そこでベガザンはラダトーム城の図書館で調べ物をして、何か竜王と戦う上で有効なものはないか、植物図鑑で調べました。そして、ベガザンは韋駄天の炎刃で攻めるスライムベスや超音波を放つドラキーたちをアックスボンバーで仕留めながら、図鑑で知った植物を集めました。弟切草やジャンボ玉ねぎやワルドキャベツはラダトームの町で売ってお金を稼ぎましたが、貴重な幸せの種と消えさり草だけは残しました。
十数個の幸せの種をベガザンは全て食べ、ベガザンはレベル15になりました。さらに、消えさり草で姿を消してから本屋に行き、経験値の古文書や経験値の聖典を誰にも気付かれずに全て持ち出し、それらも全て使って経験値を獲得した結果、ベガザンはレベル22になりました。

準備は万端と思っていたベガザンは闇商人チャガナに声をかけられました。
チ：兄ちゃん、何か買わねえか？
ベガザンの目に止まったのはリアクターでした。これで様々な情報がわかるとベガザンは即決で買いました。
リアクターを起動させると北東にマイラの村があると分かり、向かうことにしました。
道中はスタンゴーストをぶつけるゴースト、燕返しで斬りかかるいたずらもぐら、ヒャドやスクルトを唱えるまほうつかい、毒の息を吐くどくあおむし、ギガブレイクを放つがいこつなどをアックスボンバーで倒しながら進みました。

マイラの村では通称「波動爺さん」という老人が凍てつく波動の特訓をしていました。
村人Ａ：爺さん、無理すんなー！
爺：ワシは勇者になって竜王を倒すんじゃ！
村人Ａ：でも、凍てつく波動はまだ成功してないんだろ。
爺：やかましい。できるまで特訓じゃ！

マイラの村には温泉があります。ベガザンはわくわくしながら、残り１つとなった消えさり草を使いました。ベガザンは透明になりました。
ベ：おっと、装備は脱いでおかないと、あとで乾かすのが面倒だ。

ベガザンは女湯に向かいました。
ベ：いくぞ！
？：ほう、貴様どういうつもりだ？
ベ：へ？
ベガザンの目の前にいたのは入浴中の氷魔王ヴァレリアでした。
ヴ：貴様、命も惜しまぬ威風堂々さは評価できるが、場を誤ったな…
ベ：え？姿が元に戻っている？まだ効果時間は続いていたはず…

数分前、透明ベガザンが鼻の下を伸ばしながら温泉に向かう途中のことでした。
波動爺さん：はあああ！
波動爺さんの指先から凍てつく波動がついに放たれ、それはベガザンに当たったのでした。この時にベガザンの透明効果は消えたのですが、本人は気づかなかったのでした。
波動爺さん：やった！ついにやったぞー！

ヴ：覚悟はできたな？
ベ：ひ、ひぃ～
ヴァレリアの放った衝撃波はベガザンを空の彼方遠くに吹き飛ばしてしまいました。
奇妙な衝撃音を聞いたベルトロが駆け付けました。
ベルトロ：ヴァレリア様、何かあったのですかー！？(ヒャッホーイ、堂々と正当な理由で女湯見れるぜ！)ヴァレリア：貴様も往ね！
ベルトロ：ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ！

ヴァレリアに吹き飛ばされたベガザンは気絶したまま南南西に飛ばされていました。何やらレンガ作りの建築物に近づいているようでした。