あやねの冒険日誌

【第５話】時はラルス16世の治世。闇の覇者と称する悪の化身たる竜王が突如光の玉を奪い、ローラをさらい、世界を我が物にせんと侵攻を開始しました。

しかし、人々は諦めていなかったのでした。予言者ムツヘタが言っていた勇者が現れたからです。
その名は…
ベガザンはメルキドに来ていました。そして、なぜか畑で大根の世話をしていました。
大根屋パドレが質問しました。
パ：なぜ全裸で飛んできてうちの大根畑にぶつかったんだ？

マイラの村の温泉にて、消えさり草で透明になって女湯に入ろうとしたベガザンでしたが、勇者に憧れていた波動爺さんが放った凍てつく波動により、透明効果が消されてしまい、ベガザンは入浴中のヴァレリアの怒りを買って吹き飛ばされたのでした。
そして飛ばされた先はメルキドの大根畑でした。ベガザンが落ちた衝撃で大根が何本もダメになってしまいました。それを見た大根屋パドレはベガザンにトライバーストを放って懲らしめるのでした。そして、ベガザンは罰として、畑仕事をさせられました。

ベ：なんとか逃げないと、一生大根農家だ…
ベガザンは隙を見て逃げようとしましたが、パドレにすぐ見つかり、すぐに農作業をさせられました。

一方その頃、竜王城。
竜：お前にメルキド攻略を任せる。
？：お任せあれ！

愚痴をこぼしながらベガザンはまだ農作業に明け暮れていました。
そんなときです。メルキドの南方で大爆発が起きました。
？：メルキドは我により滅び去るのだ！
なんとわらし人形がメルキドの南側の防壁を破壊して侵入してきました。
わらし：わざわざゴーレムを相手にする必要がなぜある？
ベ：やめろー！
ベガザンはアックスボンバーで応戦しましたが、わらし人形はフリーズクローで反撃しました。
ベ：なぜ、氷属性の技を…？
わ：我は自身にカニティやメロンスライムといったエッゾのモンスターを大量に転生邪配合したのだ。
ベ：なんだってー！？
わらし人形は続けてヒャドスコールやフリージングボウ、グレイトフルブリザードなどの氷属性の技でベガザンをさらに攻めます。しかし、ベガザンは全て避けていました。
わ：な、なぜだ？
ベ：まさか、あの農作業のおかげで体が鍛えられてた…？
わ：おのれ！こうなったら、奥義！
わらしサイクロン！

ベ：うわああああー！
ベガザンは北東の方に吹き飛びました。

わ：まさかあんな奴に奥義を使わざるをえないとは…ん？
パ：貴様か、大根畑を荒らしたのは？
わ：え？
パ：スカウトアターック！

わらし人形はメルキドの大根畑で農作業をする動く人形として末長く働いたのでした。


つづく