あやねの冒険日誌

前回までのあらすじ

バトエンに興味を持つ大魔王の呪いで鉛筆に変えられてしまった座敷童子を救うためにアーちゃんが、大魔王の手先の怪人にバトエンによる闇のゲームに挑みます。

「バトルエンゲージなのです！」

アーちゃんVS謎の怪人のバトルが始まりました。アーちゃんはグレイトドラゴン、怪人はぶちスライムの鉛筆です。
「私のターンなのです！」

はげしいほのお 全員に50のダメージ

「グハァ！なかなかやるのヨ、あっしのターン！」

全員に20のダメージ

「かすり傷なのです！」

しかし、続く３ターン、怪人は毎ターン「全員に20のダメージ」の面を出す一方で、アーちゃんは「ミス」の面を３連続で出してしまっています。残りHPはアーちゃんが20、怪人は50です。
「どうなっているのです？グレイトドラゴンさんがこんなに弱いのはおかしいのです。」
「アメリア様、まさかとは思いますが、きちんとコマンドを見て鉛筆を選びましたか？」
「見てないのです！グレイトドラゴンさんなら大丈夫だと思ったのです！紅き目をした黒竜を操った人物の意見を参考にしたのです！」
「それ、参考にしてはいけない意見かと…」

実は

ぶちスライム　コマンド表
全員に20のダメージ
全員に20のダメージ
全員に20のダメージ
全員に20のダメージ
全員に20のダメージ
ミス

グレイトドラゴン　コマンド表
はげしいほのお 全員に50のダメージ
ミス
ミス
かえんのいき 全員に40のダメージ
ミス
ミス

こういうコマンドで、ぶちスライムは威力は低いけど高い命中率を誇る鉛筆で、グレイトドラゴンは当たれば強いけどミスの多い鉛筆なのです。

「ピンチなのです、あわわわわ…」
「メキョメキョメキョ、覚悟はよいかヨ？」
「アーちゃんのターン！」

かえんのいき 全員に40のダメージ

「ギリギリ生き延びたヨ。あっしのターン！」

ミス

「た、助かったのです…」
「なんと悪運の強い…」
「アーちゃんのターンなのです！諦めないのです！諦めたらそこで試合終了なのです！」

はげしいほのお 全員に50のダメージ

「うそおおおおおおお！？」
「アーちゃんの勝ちなのです！」

ボフン！
もちおさんは元に戻りました。でも、座敷童子さんは鉛筆のままです。
「一体何者なのです？」
「大魔王の手先よ」
謎のピンク色の人物が現れました。
「きれいなおねーさんなのです。」
「私はよし…じゃなくて、バトエンピンクよ！アーちゃんにバトエンを伝授するために来たの。」
「座敷童子さんのために頑張るのです。」

アーちゃんはかつてバトエンGPでランク入りしたよしくんことバトエンピンクの下で修行を積むことにしました。

つづく