とある世界の中心都市。そこにいる王様は悩んでいました。遍く死をもたらさんとする冥王ネルゲルの軍勢が各地で民を襲っていたからです。20匹倒したら45000ゴールドあげると王様はお触れを出すと、金目当ての荒くれた冒険者たちが討伐に向かいますが敵は強過ぎたために全滅しました。
「おおしんでしまうとはなにごとか」
困り果てた王様は王宮魔術師に相談しました。魔術師たちは異世界より強力な英雄を召喚することにしました。
そして、英雄は現れたのですが…
「…な、名を名乗れい!」
「ラダトームのアーちゃんなのです!」
「アリアハンのアーちゃんなのです!」
「トロデーンのアーちゃんなのです!」
王様は半信半疑でしたが、現れた3人のアーちゃんを勇者と認めて120ゴールドをあげました。
アーちゃんたちはそれで31アイスソードとだいこんブレードを買いました。
「武器は持っているだけでは意味がありませんぞ。」「はいなのです!」
アーちゃんたちは武器を装備しました。
「二刀流なのです!」
「仲間は多い方がいいわ。ルイーダの酒場で仲間を探すといいわ」
「はいなのです!」
アーちゃんはルイーダの酒場に行きました。
「ここはルイーダの店。旅人たちが仲間を求めて集まる出会いと別れの酒場よ。何をお望みかしら?」
アーちゃんは以下の3人を仲間にしました。
まずはゴッドハンドのヴァレリア。
「勇者、足手まといになってくれるなよ!」
次は魔賢導士のクラウン。
「かわいいもふもふさん、お姉さんと頑張ろうね」
最後は遊び人のクマリス。
「ヒマつぶしくらいにはなりそうだ。私のぱふぱふで敵を止めてやる」
「貴様のぱふぱふなど効くわけなかろう。色々と足りなすぎる。」
「なっ!?」
「ケンカはめーなのです!」
「すまなかったな、アーちゃん」
「…ぺったんこじゃないもん…」
こうして、3人のアーちゃんと3人の仲間の計6人は旅立ちました。
道中、おばあさんの黒下着を盗んだスライムや、女の子のお菓子を盗み食いしたホイップゴーストや雑貨屋の息子のような声のリサイタルで皆に迷惑をかけるわかめ王子をやっつけていきました。傷はクラウンがホイミで治しました。また、倒したモンスターの中には起き上がって仲間になる者もいました。しかし…
「大変なのです!31アイスソードが溶けちゃったのです。」
「そりゃ、まあアイスだからな…」
「しかも、だいこんブレードも傷んできたのです」
「それはいけない。じゃあ、ロン・ベルクさんに頼んでみましょう」
「!?」
アーちゃん一行は伝説の武器鍛治職人のロン・ベルクに武器作りを頼みに行きました。
「帰れ!お前なんかに作ってやる武器などない」
「それは困るのです。31アイスソードとだいこんブレードで真魔剛竜剣を折れたけど、武器がもたなかったのです…」
「(アーちゃん、出まかせを…)」
「そんな武器で真魔剛竜剣を折ったのか。持ち主がお前なら最強の武器が作れるぞ!完成するまで待っていろ!」
こうしてアーちゃん用の武器はできました。
「これこそがアメリアの小枝だ!」
「すごくすごいのです!」
「ただの武器ではない。俺も腕を磨こうと伝説の錬金術師リーネの術を学んで施してみた」
「…なんかヤバい気がする」
後編に続く