今回は外伝的な展開でストーリーでも記します。
ある町はずれに1人の人が住んでいました。
職業はレンジャー。てなづけた魔物と一緒に暮らしていました。
しかし、町の人はそんな彼女を冷たい目で見ていました。
「魔物なんかと暮らして」
そんな陰口があちこち飛び交っていました。
ある日、森に生活用具の素材を集めに行きました。
そのとき、1人のエルフが襲われているのをレンジャーは見かけます。
「待て~、幼女~、ぐへへ~」
彼女は「行け!」と飼っていたデッドペッカーに命じました。
デッドペッカーは一声上げるとバギムーチョを唱えました。
エルフを襲っていた変態はどこかに飛ばされました。
「大丈夫?」
「ありがとうございます」
レンジャーはエルフに回復呪文を唱えます。
「この近くに町があると聞いたのですが」
「案内してあげます」
「何から何までありがとうございます」
2人と1匹は町へと来ました。
「なんとお礼を申し上げればいいのか。」
「いえいえ」
「お礼に地獄へとご招待して差し上げましょう」
エルフにはモシャスがかかっていて、正体はキングレオでした。
キングレオのそばにいた町娘が吹き飛ばされます。
「この町を滅ぼしに来たのだ。なんともありがたい!」
レンジャーはデッドペッカーに魔物の撃退を命じます。
「そんな鳥に何ができる。お前ら行け!」
キングレオの命令でプリズニャン、スライムつむり、ベビーサタンが襲いかかります。
ですが、デッドペッカーは三匹につめたいいきを吹きかけ、見事に倒します。
「そいつ、ただのデッドペッカーではないな?」
「ええ。シルバーデビルとキメラを配合して誕生したのよ」
「なるほどな。森でのバギムーチョはそういうわけか。しかも、配合しただけではない。かなりレベルも高い。」
「ふふ」
「だが、その程度では勝てんぞ!!行け、ゾンビ軍団!」
キングレオの命令で、しりょうのきし、ぼうれい剣士、さまようよろいが襲いかかります。
デッドペッカーに攻撃があたります。しかし、めいそうで回復。
「小癪な。ゾンビども、合体だ!」
3匹のゾンビ系が合体し、ボーンファイターになりました。
「それがどうしたというの?」レンジャーはあくまで冷静で余裕です。
そのとき、その戦闘を見ていた町の人たちが声を上げます。
「こういうときだけは、使えるな~」
「てなづけた魔物は、魔物撃退に使うのは当然だよね」
「きようさばかり高くてどうかと思ったけど、今はいいよね~」
「・・・・・・・・・・・」
レンジャーの女はデッドペッカーにある命令を込めた視線を送ります。
そのとき、ボーンファイターが必殺技の「絶・四刀流」を放ちます。
デッドペッカーは大ダメージを受けます。
「ぐはははは、やはりその程度よ!とどめはこの俺が!」
キングレオはデインストームを放ちました。
無数の雷がデッドペッカーを襲いました。
デッドペッカーに立つ力はなかったです。
「何やってんだ」「役立たず」町から怒号が飛び交います。
その瞬間、レンジャーの女はレムオルとステルスを唱えて、その場から消えてしまいました。
「え?」
「さてと、これでこの町の住人は皆殺しだな」キングレオが咆哮をあげた。
町から離れた山岳地帯。
「大丈夫?」レンジャーはベホイムを唱えます。
「クワァ」
「さ、これから暮らすべき新しい地を探しましょ」
「クワァアア!」
身勝手さが美徳とされる世界に対する、レンジャーの女の胸中はだれにも測れないのでしょう・・・