ミラージュの冒険日誌

なりきり冒険日誌～栄光に隠された闇（４）【配信クエ　ネタバレ有】

　プクランド南部に広がるチョッピ荒野は、乾いた風の吹く荒涼とした砂の大地である。人里から離れ、古い廃鉱と築かれた年代すら不確かな長城のふもとに小...

なりきり冒険日誌～栄光に隠された闇（３）【配信クエ　ネタバレ有】

　時計の針が時を刻む。乾いた音と共に書物をめくる。そして無機質な音たちをかきけす、一際大きなため息。 　それとなく様子を伺うつもりだったが、その...

なりきり冒険日誌～栄光に隠された闇（２）【配信クエ　ネタバレ有】

　メギストリスの城の謁見の間には、一風変わった壁飾りがある。 　玉座の背後を包む、夜景を模した絵画である。 　プクリポが使うにしては背の高い玉座...

なりきり冒険日誌～栄光に隠された闇（１）【配信クエ　ネタバレ有】

　緑あふれる箱庭のような城下町に噴水の水はさらさらと流れる。旗をひるがえしてそびえ立つ城郭はおとぎの城そのものである。 　街の入り口には討伐隊...

なりきり冒険日誌～武の祭典（２）

　視界の外から、一撃必殺の矢の如くメラミの火球が飛んでくる。迂闊に深入りした獲物を剣士が待ち構え、剣撃の光輪が犠牲者を薙ぎ払う。そして辛うじて立...

なりきり冒険日誌～武の祭典（１）

　塩の大地より中天を見上げる。赤い月がぐるりと歪んて視界に入る。夜空の色を跳ね返し、塩湖の夜はさながら氷の大地である。 　あの謎の夢幻郷以来、...

なりきり冒険日誌～夢幻郷は謎だ！

　一点の汚れもなく彼方まで透き通った青空。髪をくすぐる風は柔らかく、少し湿って肌になじむ。入道雲から零れた常夏の日差しが心地よくヒレを撫で上げる...

なりきり冒険日誌～王宮魔術師と私

　金は天下の回り物。アストルティアの沙汰も金次第。あまり意地汚くなるのもどうかとは思うものの、冒険者たるもの経済に無関心ではいられないのは事実で...

なりきり冒険日誌～首長竜と女王様

対岸に古い洋館を望む湖のほとり。緩やかな風に湖面は静かに揺れ、雲はゆっくりと流れていく。都会の喧騒から離れ、体と心を休めるにはもってこいの眺めだ...

なりきり冒険日誌～大巨人は何処

　砂塵の中、おぼろに見える影がある。仁王立ちする巨大なシルエット。すわ、と駆けつけた私を出迎えたのは、カラカラと音を立てて回る風車だった。 　...

甘味処にて

私はどちらかと言えば、辛党である。

なりきり冒険日誌～魔列車を求めて

　苔生した線路が景色の彼方へと続いている。うっそうと茂る森の中で異彩を放つ人工物だ。線路の両端は脈絡もなく途切れており、さながら虚空から虚空への...

なりきり冒険日誌～七不思議を求めて

　ただ知るは賢にあらず 　世界のすべてを　その目で見よ 　ドルワーム水晶宮、賢者の学院にはそのような言葉が躍っている。七不思議を追う旅人たちに...

なりきり冒険日誌～戦いの終わりと故郷の石【神話篇　ネタバレ有】

ウェナの海に日が沈む。激しい戦いも、流れた血も、涙も、全ては潮騒の向こうへと消え、押しては寄せる波が、また新しい日常を運んでくる。戦いと動乱の時...

なりきり冒険日誌～最後の神話の戦い（３）【神話篇　ネタバレ有】

扉を開くと、そこにいたのは一匹の魔物だった。醜く膨れ上がった赤竜が力任せに槌を振るう。その膂力は並大抵のものではない。 が、我々が感じていた気...