ミラージュの冒険日誌

魔法戦士と渦中の王たち(2)【注：ver6.1までのストーリー記述有】

　宿屋協会から予想外のダメージをプレゼントされた私だが…… 　話を合わせつつも最低限、報告すべき事象がある。 　私は「偶然出会った盟友殿から聞い...

魔法戦士と渦中の王たち(1)【注：ver6.1までのストーリー記述有】

　雷雨。雨粒の群れが私の耳ヒレを殴りつける。帽子が吹き飛んでいかないよう、私は必死で抑えねばならなかった。 　海は荒れ、波は牙をむく。いつもなら...

天使の怖れ(2)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　いにしえの時代、神々は地上を直接的に治めていたのだという。 　だが竜神ナドラガとの戦いを経てその肉体は入滅し、地上の統治は人の手に委ねられた。...

天使の怖れ(1)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　もの言わぬ三つの巨塔が、天をも見下ろし、そびえ立つ。 　空気はこわばり、噴水は硬質な音を振りまく。庭園を賑わす樹々でさえ、ヒリヒリと葉をとがら...

魔法戦士、黄金の試練場を行く(5)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

「天使アルビデにはご不満かもしれませんが」 　と前置きして、クリュトスの説明が始まった。 「黄金の試練では地上人と関わってもらいます。事前に...

魔法戦士、黄金の試練場を行く(4)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　その人物は、静かにドアを開いた。 　扉の向こうに陽光を背負い、天空の風に髪をなびかせる。光に包まれた美貌は、神秘的ですらあった。 　私は一瞬硬...

魔法戦士、黄金の試練場を行く(3)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　目当てのものを入手した我々は、一直線に帰路につく……などという勿体ないことはせず、大いに散策した。一応、天使クリュトスに感想を聞かせるため、...

魔法戦士、黄金の試練場を行く(2)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　黄金のモミジが石畳に舞い降りる。半ば朽ち、色あせた街道は草花の浸食を受け、まばらに散っていた。 　その上を歩く私に、寂しい風がすれ違う。私は...

魔法戦士、黄金の試練場を行く(1)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　黄金。その輝きが私の瞳をまばゆく照らす。ジャラリと崩れるコインの音が、女神の玉声より甘く耳をとろけさせる。高くそびえ立つゴールドの山、山、山...

魔法戦士、深翠の試練場を行く(3)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　エルフの英雄ハクオウは、二代目時の王者として知られる。あの災厄の王にただ一人で立ち向かい、そして敗北した男である。 　世告げの姫たちはこの失...

魔法戦士、深翠の試練場を行く(2)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

「さすがリルリラちゃん！ ミラージュさんもありがとうございますね～」 　天使フェディーラは満面の笑みで我々を出迎えた。長くやわらかな金髪が風...

魔法戦士、深翠の試練場を行く(1)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　"籠の中の鳥"とは、不自由な境遇の人物を例えた言葉である。 　一方、私の目の前で飛び回る鳥は、体自体がカゴでできていた。　空っぽの鳥かごに翼...

閑話・隠れスライム、その裏側？～なりきり冒険日誌

「レーンの村でスライム探し？」 　ここは冒険者の酒場、控室。壁に貼られたチラシ上に踊るのは、妙に平面的なスライムたちのイラスト。私はそれをま...

魔法戦士、天使の街を歩く(7)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

　調査は続く。 　私は星導課がまとめたという地上の……とりわけ、英雄に関する資料に目を移した。 　私でも知っているような有名人の名前がずらず...

魔法戦士、天使の街を歩く(6)～なりきり冒険日誌【注：ver6.0までのストーリー記述有】

「しかし地上人はやけに家族というものにこだわるのだな」 　と、ハルルートは首をかしげた。プランテスも頷き、言葉を続ける。 「君にも家族がいる...