ミラージュの冒険日誌

魔法戦士とゼドラの黄昏(4)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　一通りの調査を終え、我々は資料館を後にした。宿ではナナロと冒険者達が我々を出迎え、軽い情報交換が始まる。 　英雄アシュレイの来歴について、大...

魔法戦士とゼドラの黄昏(3)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　巫女ダフィア。理知と信念を秘めた紫の瞳。祭具で束ねた長い髪が美しく風に揺れる。 　グランゼニス神に仕える祭司であり、優れた術師でもあった彼女...

魔法戦士とゼドラの黄昏(2)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　書類をめくる。 　吹けば飛ぶようなページの一枚一枚が、奇妙なほど重々しい。数多くの本棚が見下ろす中、勇者の言葉がもう一つの歴史を語り始めた。 ...

魔法戦士とゼドラの黄昏(1)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　扉を開くと、ひんやりとした空気が部屋からあふれ出た。 　続いて、紙の香り。 　ページをめくる小さな音。鼻腔をくすぐるインクの匂い。そびえ立つ...

魔法戦士と天の都の冒険者(7)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　対応が素直すぎる。私の一言に天使たちは戸惑いの表情を浮かべた。 「素直、というと？」 　背中の翼は純白。それが美点であり欠点だ。　私は酒...

魔法戦士と天の都の冒険者(6)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　見回りの天使兵に呼ばれ、ハルルートは席を立った。何か連絡があったようだ。 　私は酒盛りの……もとい、作戦会議の方に視線を戻した。酒に負けた連中...

魔法戦士と天の都の冒険者(5)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　酔いつぶれたプクリポがテーブルに突っ伏す。天使が文句を言いながら自分の器を退避させ、隣の冒険者が笑いながら冷えたグラスをプクリポの頬に押し付け...

魔法戦士と天の都の冒険者(4)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　神都防衛軍・地上人部隊隊長。それが今の私の肩書だ。 　冒険者が自由を愛するとはいえ、防衛戦ともなれば最低限の指揮系統は必要となる。そして魔法...

魔法戦士と天の都の冒険者(3)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

「どう見ても本腰ではない」 　という私の意見に、冒険者たちは一斉に頷いた。天使は戸惑う顔を見せる。 「敵の動きに粘りがなさすぎる。陽動だな」...

魔法戦士と天の都の冒険者(2)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　私の名はミラージュ。ヴェリナードに仕える魔法戦士である。 　ひょんなことから天使の都フォーリオンと繋がりを持ち、この地で守備任務に就くこととな...

魔法戦士と天の都の冒険者(1)～なりきり冒険日誌【注：ver6.2までのストーリー記述有】

　空と雲が描くまだら模様が、形を変えながら足元を流れていく。その上にそびえる灰色の建造物は遺跡のようでも神殿のようでもあり、美しく左右対称に整え...

岳都ガタラにて(3)【注：ver6.1ストーリーに関する記述あり】

「何故君がここにいる？」 「ここは宿屋ですから」 　ナナロはコンシェルジュの証であるオレンジ色のバンダナに手を当てた。宿屋協会公認。 「宿...

岳都ガタラにて(2)【注：ver6.1ストーリーに関する記述あり】

　盗賊ダルルは語った。 　それは数千年前、不毛の大地であったドワチャッカを開拓し、文明の礎を築いた三兄弟……のちに三闘士と呼ばれることになる英...

岳都ガタラにて(1)【注：ver6.1ストーリーに関する記述あり】

　ドワチャッカ大陸中央部、カルサドラ火山を見上げる岳都ガタラに職人の金づちと荷馬車の車輪の音が響く。 　空は晴れ、火山の頂上にそびえる三闘士像...

スイの社にて(後編)【注：ver6.1までのストーリーに関する記述有り】

　私は手元の書類を確認した。 　天星郷の資料からこっそりと書き写した写本に私の調査結果を加えた独自資料だ。挿絵には憂いを秘めた端正な顔立ちの青年...