| 冒険者の皆さん こんにちは! あなたの ギモンに おコタえしたい! タコエル です! |
| むずかしいことは チンプンカンプン! ワカラナス でナス~! |
……。 | |
| ……? ……りっきーサン? |
……Zzz。 | |
| ……め、目を開けたまま 寝ている! ……りっきーサン! 起きてください! |
……ハッ! 先日までの アスフェルド学園の追い込みで疲れて 寝てしまっていた~! | |
| なんとも わざとらしい 出だしでナス……。 |
……う うるせぇ!! でも 学園の追い込みが ひと段落して ちょっと安心しているのは 本当のことなんだ。 | |
| その 『アスフェルド学園』について 冒険者のみなさんから コタえて! ワカラナス!が たくさん寄せられてるでナス! |
| ということで今回は いよいよ公開が近づいてきた新コンテンツ 『アスフェルド学園』について りっきーサンから おコタえいただきますよ! |
毎度のことながら お手柔らかに頼むよ……。 タコだけに……。 | |
| 却下します。 |
その1 『アスフェルド学園』 の 開発意図
| まずは これまでに公開された情報を整理してみましょう。
◆ 参加条件は 「勇者姫の石」 を持っていること ◆ 強さに直結する 「ユニークな報酬」 は無い ◆ 学園用の 「人間の姿」 を新たに設定する ◆ 強さは一からスタート、アイテムやゴールドも持ち込めない
だいたいこんな感じですね。 |
うん そうだね。 基本的には 実際に遊んでもらった時のワクワクを 味わってもらいたいから あまり情報は出さない方針にしているよ。 | |
| でも そこをあえて 聞いていくスタイルでナス! ぶっちゃけ 何を考えて学園を作ろうと思ったでナスか? |
このナスは あいかわらず ぶっこんだ聴き方をしてくるな……。 | |
| いえいえ どストレートな 聞き方ですが 冒険者の皆さんのギモンの声を よく目にしますよ。 |
そういうことならば そこから おコタえしましょう。 「アスフェルド学園」は 冒険者のみんなに これまでのアストルティアでは実現できなかった新しい体験を 味わってほしいという気持ちから 開発をスタートしたものなんだ。 | |
| どういうことでナス? 「新しい体験」 と言われても チンプンカンプンでナス。 |
たとえば 魅力的な仲間を育てて共に成長していく体験や あらゆる とくぎを使いこなせる オールマイティなキャラクターを作り上げていく体験だね。
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| タコ焼きみたいに 話がフワッとしてますね。 もっと掘り下げて おコタえいただきたいんですが そもそも それらの 新しい体験 は 「学園」でなければ実現できないものだったんでしょうか? |
なるほど。その疑問はもっともかもね。順を追って説明すると まず今 みなさんが冒険している「ドラゴンクエストX」の世界は 数多くの冒険者さんたちが 全員同じ世界でプレイすることを 前提にしたゲームデザインになっているんだ。 | |
| これまでの ドラゴンクエストシリーズと比べて 大きく違うところでナスな。 |
自分以外の冒険者が同時に何人も存在しているから 他の冒険者とのパーティプレイができたり 他の冒険者が作った武器や防具を装備できたり チャットなんかでコミュニケーションできたりするよね。 | |
| フレンドや チームメンバーと 仲良く遊んでるお話をよく伺いますね! |
これは そうやって遊んでもらえることを念頭において 「ドラゴンクエストX」の世界を 開発し続けてきた結果に よるものなんだ。 | |
| そうやって開発され続けた世界には さっきの「新しい体験」とやらは 入れられなかったでナス? |
たとえば 先に上げた 「魅力的な仲間を育てて共に成長していく体験」 という要素を例にとって 説明してみようか。 | |
| この場合の 「仲間」 は 他の冒険者さんではなくて これまでのドラゴンクエストシリーズに登場したような キャラクターたちのことですね? |
| ワカラナスは マーニャと アイラと ゼシカが 好きでナス! |
なんか わかりやすいな! お前! | |
| わかりやすいナスは ほっといて 先に進みましょう。 |
| 軽く 流されたでナス!! |
説明を続けると ドラゴンクエストIIから始まった基本的な要素とも いえるんだけど そのまま普段のアストルティアに導入すると せっかくのパーティプレイや 他の冒険者と疑似的に冒険ができる サポート仲間システムの魅力が無くなってしまい 1人で遊ぶRPGと同じになってしまうんだよね。 | |
| たしかに マーニャと アイラと ゼシカがいたら フレンドや チームメンバーと 遊ばなくなっちゃいそうナス! |
| 全員が同じパーティメンバーを連れて歩いているみたいな 世界になってしまいそうですね。 |
もうひとつの「オールマイティ」の方の話をすると これまでのドラゴンクエストだと あらゆる特技を覚えて 「俺つえー!」という体験ができたと思うんだ。 | |
| 最高レベルまで上げたら 文字通り 世界最強 になれたでナス! |
もちろん それはそれで楽しいのだけど それをアストルティアでやってしまうと 職業ごとの魅力が薄れて 「得意な役割をこなして活躍する」という オンラインゲームとしての 醍醐味が失われてしまうんだよね。 | |
| みんなが同じような能力で みんな同じ仲間を連れていて みんなが全部のとくぎをつかえる そんなアストルティアは なんかちょっと違和感がありますね。 |
そう。それは今あるアストルティアの魅力を なくしてしまうことになる。 今あげた2つの例をはじめとして 遊びとしては楽しいけれど 数多くの人が同時に遊べる世界として 実現が難しい。 そういった遊びを実現するために 別の切り離された世界をつくった というのが 学園を作った大きな理由なんだ。 | |
| 他のプレイヤーとの強さや戦闘バランスに影響しないように 「独立させた世界」 というイメージなんですね。 |
戦闘だけじゃなく 今後のバージョンアップとして 職人システムを 素材やどうぐを消費せずに「作ること」を 純粋に遊びとして体験できる 『部活動』も予定しているんだ。 職人は 素材の消費や他冒険者との売買が前提になっていて 外の世界で遊び放題 作り放題とは なかなかいかない。 閉じられた世界だからこそ 普段と違った切り口の コンテンツとして 提供できると思うよ。 | |
| 切り離された世界 っていうと 妖精図書館シリーズとかを 思い出すでナス。 |
そうだね。 「妖精図書館」や「ミステリークエスト」みたいに 遊びのルールやステータスを 切り離したからこそできる 遊びが 今のアストルティアにもあるよね。 それらの方向性をさらに推し進めたものが この 『アスフェルド学園』 と考えてもらっても いいかもね。 | |
その2 テーマ選びと 開発の優先度
| 別の世界をつくった理由はなんとなくわかりました。 だけどなぜ 「学園」という舞台を選んだんでしょうか。 |
学校って まさにその中で世界が完結する場所なんだよね。 成長 生活 挑戦 絆……など 物語に大事な要素が 一か所に詰まっている。 独立した世界で独立した物語を描くのには とてもしっくりくる舞台だと思ったし 「成長や仲間との絆」を描く場として 学園や学生の設定が適していると考えたんだ。 | |
| 今 物語の話が出ましたが 学園よりも メインストーリーを優先して欲しい。 というご意見も 耳にします。 それについて おコタえいただきたいです。 |
メインストーリーは ディレクターとしても 1人のドラゴンクエストファンとしても 1番作りたいと思っているもので ディレクターの就任以来 これまで何よりも優先して実装を進めてきているんだ。その優先度が 一度でも変わったことは無いよ。
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| メインストーリーを大事にしているということは たしかに どこかで 聞いたことあるナスな。 |
だから 「ドラゴンクエストX」の開発をする上での優先順位として メインストーリーを最優先で進めることを大前提に 「他にも遊びを作れないか?」 という順序でコンテンツを開発 していると考えてもらえるといいかな。 | |
| それならば 開発スタッフ全員が メインストーリーだけを開発したら よりボリュームがあるものが 作れるのではないでしょうか? |
なるほど。素直な意見だね(笑) それに おコタえしようとすると 開発についてのかなりいろいろなことを 説明しないといけなくなってくるので 少し長くなっちゃうけどいいかい?
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| ちょっと 聞いてみたいでナスな。 |
まずメインストーリーを作るためには シナリオ アート コンテ イベント カットシーン キャラクター マップ メニュー バトル モンスター ライブ フィールド ダンジョン モーション フェイシャル エフェクト サウンド などのリソース作業があってね。 | |
| フムフム……。 |
それらの全部のリソースと システムとをうまく同期させながら 全てを制御するための エンジニアリングの作業が……
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| なんだか ねむくなってきたでナス……。 |
……まあ簡単に言うと とてもたくさんのデータとシステムがそろって それらが 全部キレイにつながることで 始めてメインストーリーを ゲームの上で描くことができるんだ。
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| よくワカラナスけど メインストーリーを作るのは それなりに大変だっていうのは 理解できたでナス。 |
それがわかってもらえれば ひとまずは嬉しい。 ただ メインストーリーを メインディッシュとすると 魔法の迷宮や 邪神の宮殿などといった副菜やデザートのような 趣向の違った遊びの要素が あるからこそ たくさんの人に ながく遊んでもらえてると思ってるんだ。 だからメインストーリーだけで 力つきる訳にもいかないんだよね。
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| 「寄り道が楽しい」のは ドラゴンクエストシリーズの伝統ですしね。 |
最優先で開発することは前提なんだけど とても大きな労力のかかるメインストーリーに100%を使うのではなく いろいろなコンテンツをバランスよく開発し 様々な要望にお応えするのが オンラインゲームの開発や運営には必要だと思っているよ。
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| 以上。 りっきーサンによる オンラインゲームディレクター講座 でしたでナス。 |
おぃぃぃ! 話振っといて サラッと締めてんじゃねぇよっ!! | |
| 今日聞きたいのは 「オンラインゲーム講座」では無いでナス。 |
ぐぬぬ……。 | |
| ……と 話を学園に戻しましょう。 りっきーサンのお話からすると ストーリーを開発するのは とても重く難度の高いもの という話に聴こえますが ということは学園には ストーリーは あまり無いような感じなんですか?
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いや 仲間との成長や絆を描く上ではストーリーは不可欠だったので 学園の開発に使える限られた時間の中で どのようにすれば物語を 表現できるか 考えた結果 学園内では これまでのストーリーとは 表現方法を大きく変えることにしたんだ。 なので メインストーリーとは違った表現方法ではあるけど ストーリーはちゃんと用意しているよ。
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| フムフム。 では その学園ストーリーの規模感は どのくらいなんですか? |
神話篇や 夢現篇と同じく 徐々に 続きを配信していく感じで考えているよ。 実は学園は 毎回アンケートの要望で一番にくる 「物語をもっと楽しみたい!」という声に対して 「どうすればそれに応えられるか?」にチャレンジしたものでもあるんだ。 だから メインストーリーほどの規模感では ないのだけれど その冒険の合間でいいので 学園という閉じられた世界の物語も 楽しんでもらえたらうれしいかな。
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その3 気になる報酬は……
| 以前のDQXTVで 学園の報酬は 「強さに影響する ユニークな報酬はいれない」と いってたでナスが それってどういうことでナスか?
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具体的にいうと 「ちからのタネ」や 「スキルブック」など プレイヤーの基礎的な能力値が上昇するアイテムは 入ってないっていうことだね。
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| ということは おしゃれ系のアイテムだけ なんでナスか? |
なるほど。確かに「ユニークな」という部分が ちょっと分りにくかったかもね。もう少し分かりやすく言うと 学園の報酬としては 他でも入手手段のあるアイテム 一部のコインボスのアクセサリーや ゴルスラコインなんかも 交換できる報酬に入れているよ。 でも 不思議の魔塔における 不思議のカードみたいに そのコンテンツでしか取れない 強さに影響するようなアイテムは 入れてないんだ。 取り放題みたいなことにはならないようにはしているし まだ 持ってない方に向けて もしよかったら という感じの 位置づけだね。
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| そういうことでナスか。 ワカラナスみたいな バトル系コンテンツが苦手な人は ちょっと 嬉しいナスな! |
| さらに聴いてしまいますが 先日のDQXTVで 「アスフェルド学園は遊ばなくてもいい」という主旨のことを 言っていてたと思うんですが りっきーさんとしては あんまり学園を遊んでほしくないのでしょうか?
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いやいや。それはまた 極端な解釈をさせてしまったみたいだね……。 この間のDQXTVで伝えたかったのは 「無理に遊ばなくても大丈夫だよ」ということだったんだよね。 僕は作り手として 学園に限らず どんなコンテンツも アイデアと情熱を詰め込んで お届けしている自負があるし 多くの方に遊んでもらえたら嬉しいと思っているよ。
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| そりゃそうナスな。 |
ただ これまでの「ドラゴンクエストX」にはない雰囲気や遊びが 入っているから 遊び始めるのに抵抗のある方もいるだろうし 実際そういう声があることも 認識しているよ。 なので 本筋のメインストーリーなどと比べて 「絶対にやらなきゃ!」という 義務感はあまり持たずに 興味がわいたタイミングで 楽しんでもらえれば大丈夫というのが 伝えたいことの意図だったんだ。
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| 冒険者目線では 期待も大きいけど 新しい遊びに対する 不安も 少なからずありますね。 |
そうだね。開校は来週11月1日(火)なので 気軽に遊んでみてね というのが 今一番お伝えしたいメッセージかな(笑)
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| わかりました。 ひとまず 来週の開校を 待ってみることにします! |
| まっ ゲームは 実際に遊んでみるのが1番でナスな。 |
学園で遊んだら 『冒険日誌』 などで感想を書いてもらえたら スタッフ全員の励みになるので ぜひお願いします!! | |
| それでは 今回は以上となりまーす。 また どこかでお会いしましょう!
またでナス~! | |
おわりに
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と いうことで今回は アスフェルド学園 に対して語らせていただきました。 |
アスフェルド学園は 構想を発表してから約2年間 あまり情報を出していなかったこともあり 期待と不安の声を 多方面から頂戴してきましたので これまで開発してきた経緯などが 少しでも伝わればと思います。
『アスフェルド学園』は 2016年11月1日(火)に開校予定です!
近々「入学案内」を掲載予定なので そちらを参考にあまり深く考えずに 入学してもらえると嬉しいです。
(入学試験はありません! みなさん入学できます!)
それでは皆さん 素晴らしい旅 そして学園生活を!
2016年10月27日 ドラゴンクエストX ディレクター 齋藤 力