アオマリモの冒険日誌

街談機関　その６「マシラの舌」２５

　「え、なんで！？」 　「『爆発させる気があるなら、とっくの前にやってるはず』だからよ。週単位あるいは日単位で規定額返済すべしという『課題』...

街談機関　その６「マシラの舌」２４

　ポポムにとっては、利益の薄い話である。俺から支払える対価は大したものではないし、部下も危険な目に合わせるわけだから、とてもまともな利益は見込...

街談機関　その６「マシラの舌」２３

　「……………………………そっかあ」 　ポポムが言っているのは、つまりこういうことだ。 　本来は三億どころか百億近い額な上、今なお増え続け...

街談機関　その６「マシラの舌」２２

　とはいえ、途中ではやめられない。気合いを入れて次の話に移った。 　「なんだっけ、その…『借金取り』？いやもうメルトアって呼ぶか。その女は、...

街談機関　その６「マシラの舌」２１

　「…あの、ポポムさん？なんかあるんスか」 　「なーんか引っかかるわね…こういう詐欺まがいの取引は、あとで契約内容を捏造できるように白紙、ま...

街談機関　その６「マシラの舌」２０

　デリケートな話になると判断した俺とポポムは、酒場の奥にある個室に移動した。 　『(バクチで負けた系の)借金返済のための相談を外部のヒトとす...

街談機関　番外編「雑談機関」４(おわり)

『メルー』 化け狸「メルー公の陰口、知ってるか？ ひっつみ」 用心棒「ヒッ、よせ！その類の冗談は魔法戦士団に処されるぞ！」 怪盗もどき「む...

街談機関　番外編「雑談機関」３

『破邪』 用心棒「しゃっ…親戚のおばさんが呪文の達人なんで、マホカトール使える？って聞いてみたら、私が使ったら自分の呪文で昇天しちゃうでしょーア...

街談機関　番外編「雑談機関」２

『トラシュカ』 化け狸「忘れもしない去年の夏…降ってくるスマイルロックやメガザルロックを受け止め、他の奴らにぶつけまくる怪盗もどきと、その隙にお...

街談機関　番外編「雑談機関」１

2020年～2021年にかけて、Twitterで街談機関関連の1ツイート創作「雑談機関」を書いてた。 時間が経ったけど、記録用に日誌にも転記して...

街談機関　その６「マシラの舌」１９

　「…相談できる奴って誰だよ。言っとくが、俺の周りにそんな人徳者はいねえぞ」 　心が動いたような様を見透かされるのも嫌だから、俺は精一杯軽口...

街談機関　その６「マシラの舌」１８

　めまいがして眉間を抑えた俺を呆れたように睨みながら、ポポムは続けた。 　「私が我慢ならないのは、そこよ。小悪党(バカ)が無い頭振り絞って犯...

街談機関　その６「マシラの舌」１７

　予想外の単語が上がったことで、俺は二の句を告げなくなった。 　ほんの二日前のことだ。俺はある裏クエストを受注し、何年かに一度しか開花しない...

街談機関　その６「マシラの舌」１６

　「…こ、このままってのは」 　「裏世界の人材を転がす私の目を甘く見るんじゃないわよ。アンタ、この業界向いてないわ」 　「！？」 　「麻...

街談機関　その６「マシラの舌」１５

　「『マシラの舌』」 　と、ポポムは一言告げた。それがあの、青い血管もどきの通称だという。 　頭を割らんばかりの勢いだった頭痛が嘘のように...