2024/07/14
日誌を書いた!
下半身の神経を強引に引っぺがされるような痛みと同時に、急激に血の気が引くのを感じる。先ほどの強引な五点接地に勝るとも劣らぬ内臓痛に、ジャックは...
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2024/07/14
日誌を書いた!
ジャックは改めて、自らの不明を恥じた。二年の修行を経てなお、キリンと自分の間の実力差はろくに埋まっていなかった。ここまで渡り合えてるだけ上等と...
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2024/07/14
日誌を書いた!
「ご名答だよ、くそっ。こんなに早く盾をはがされるとはな……!」 ジャックが法被の裾を振ると、ジャラジャラと金属質な音と共に、長い鎖が現れた...
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2024/07/14
日誌を書いた!
ひたすら混乱し、錯乱し、キリンの拘束を振りほどこうとして失敗を繰り返すジャックの耳には、落ちていく先から響く轟音は届かない。 本来そこは、...
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2024/07/14
日誌を書いた!
やがて、顔を押さえたままキリンが伏せた頭を上げた。 その指の間から、キリンの片目が見えた。ドラゴンの瞳孔から、ヒトらしい情緒が消えていた。...
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2024/07/14
日誌を書いた!
言い淀み、キリンの顔をちらりと見るのに一瞬。キリンの虚ろな目を見て、覚悟を決めたのも一瞬。 ジャックは一息に、導火線に火を付けた。 「こ...
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2024/07/14
日誌を書いた!
「――まあ、この際そこはいい。所詮、嘘を見抜けなかった俺が間抜けだったってだけだ。 問題は、なんであのとき、あんたは嘘をついたかってことだ。...
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2024/07/14
日誌を書いた!
――三人は竜の壁画の前から離れ、樹海を望む山の際に集まった。 キリンとジャックが並び立って、目前の空を眺めている。お互い目を合わそうとしな...
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2024/07/14
日誌を書いた!
巨大な火山をぐるっと迂回するように進み、火山を囲む半島の端にたどり着くと、そこには意外な光景が広がっていた。 未開拓のはずの山の裾野には、...
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2024/07/14
日誌を書いた!
その後、別区画にあるジャック自身の家で装備品を見繕い、いくらか銀行に預けた後、岳都ガタラの駅から港町レンドア行きの箱舟に飛び乗った。 自分...
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2024/07/14
日誌を書いた!
「それはそのまま、キリンの話にも当てはまる。僕もエレンも、あの女の全てを知っているわけじゃない。街談機関の言を借りたところで、どこまで本当でど...
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2024/07/14
日誌を書いた!
*** ジャックの帰省から二年後。 ジャックが自らの物語を街談機関に捧げ、対価の情報を受け取ったその日。ジャックとその父親は、玄関口で曇...
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2024/07/14
日誌を書いた!
少女は答えなかった。どんなに辛くとも、変身することが生活の一部になってしまっていて、今さらやめようと思ってもやめられそうになかったからだ。だ...
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2024/07/14
日誌を書いた!
――ある日、こんなことがあった。 いつ勘付いたのか、ケチャが少女の黒い角と異形を看破し、少女に詰め寄ったのである。お前は魔族なのか?と。魔...
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2024/07/14
日誌を書いた!
タリューには、二人の道連れがいた。 道連れの一人はエレンという、ガートラント王国から来たオーガの娘だった。ガートラント城での士官に失敗し、...
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