レオナルドの冒険日誌

蒼天のソウラ二次創作『じローライフ』その2

生物にあてはめれば肋骨にあたるだろうか。 根太、大引がすっかり取り払われ、いよいよ本日の本題である柱の根本が顔を見せた。 ちなみに、いわばシロぐ...

蒼天のソウラ二次創作『じローライフ』その1

「………どげんかせんといかん！」 山奥で一人雄叫びをあげたところで、何がどうなることもなし。 とはいえじにーには、それくらいしか出来なかった。 ...

蒼天のソウラ二次創作『calm before the storm』その6

拡げた扇が雄大な翼へ、もとより長い紫の髪が全身を覆い包み艶やかな鱗へと変わり、そして華美なアクセサリーはそのままに、マーニャは巨大な竜へと姿を変...

蒼天のソウラ二次創作『calm before the storm』その5

「うわぁ…っ！？何だ何だ、何事だい！？」 ユクは目線の高さにまで跳ね上がってきた女将さんの小さな身体を慌ててキャッチする。 最初は地震かと思った...

蒼天のソウラ二次創作『calm before the storm』その4

『リャナ灯台下暗し』とは言えど、アラモンド鉱山のすぐ近くの地下深くに、マッドサイエンティスト、ケルビンの大規模地下工房があるとは、さしものドルブ...

蒼天のソウラ二次創作『calm before the storm』その3

「さぁ今日からは、マーニャちゃんもミネアちゃんもいないからね。しっかり頑張っとくれよ！」 まさかのブッキングにより占いの客がゼロでもこの酒場に席...

蒼天のソウラ二次創作『calm before the storm』その2

「…占いお待ちのお客様、最後尾はこちらになりま～す！」 間が、悪い。 どうにかする占い師、ユクは、どうにもならない現実を前に一つ小さなため息をつ...

蒼天のソウラ二次創作『calm before the storm』その1

わが肉体も錬金術の冴えもすでに頂を過ぎ、後はおとろえていくのみ……… 我の才覚はついに師に遠く及ばなかった。 かくなる上は禁断の秘法に手を伸ばし...

蒼天のソウラ二次創作『灯』

それはまだ、りゅーへーがりゅーへーと名付けられるよりも、ずっとずっと前の話。 「………母さま…」 「なんだ、眠れないのかい…？」 天空に浮かぶ雲...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その43（完）

六人掛けの大きなテーブルには、かげろうとリーネが先んじて注文した料理が所狭しと湯気をたてている。「他にも色々、あ、もちろん正宗麻婆豆腐も注文して...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その42

「遅い！」 エルトナの何処か、アズラン近郊のよく晴れた空にじにーの怒声が響き渡る。 「ほら怒られたじゃないですかかげろう様！」 背中は任せるとは...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その41

「………そうか。最近顔を見ないと思ったが…逝ったのか、あの道楽狸は」 話を聴き終えたミアキスの意外な第一声にリーネは驚いた。 「刑部殿を、ご存知...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その40

… ……… ……………………… あれから、一週間。 「………あれぇ？この辺だと思うんだけどなぁ…う～ん………お！？」 たぬきちに庇ってもらったと...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その39

ある朝。 任務の果てに、娘が命を落としたと聞かされた。 見えぬ瞳なれど、真に視界が真っ暗になるとはこういうことなのかと、悲しみより先に驚きが来た...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その38

浮かぶでも沈むでもなく、ただ水の中にとぷりと全身が浸かっている。 宝石と意志を繋いだ際の、お馴染みの感覚だ。 やがて、ぽつりぽつりと雨にうたれる...