レオナルドの冒険日誌

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その49

「ハンマーの打面に馴染ませておくといい」 「これは…先程ティードに飲ませた液体だな？」 「レンドアの雑魚と、ティード。もう少し臨床試験をしたい所...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その48

崩落したトンネル、折り重なった瓦礫の小さな一つが、ころりと落ちた。 微かな音に目を向けたフィズルの視界のど真ん中を突き破り、黒く刺々しい、猛禽類...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その47

「そうはいっても！！どうしろっつうんだ！キスか？キスでもすんのか！？」 「御伽噺か馬鹿タレ！コイツをティードの口にぶち込め！！」 「これって…」...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その46

「落ち着けって！ティードさん、そんなに怒ってたのかよ！？」 ティードは問いかけには答えずスケッチブックを小脇に抱えると、地に深く突き立ったエクス...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その45

工房の裏手には、先頃マージンがド派手な火柱を上げた庭園の下を通ってゲストハウスの裏まで続くトンネルが掘られている。 魔法建築工房OZの完璧な強度...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その44

そして敵の渦中の二人もまた。 「アカック様、それでは私はここで。奥様達を頼みます！」 「ああ！任された！！」 アカックブレイブもフライナと別れを...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その43

「おいおい、いいのかあれ？」 「あそこは演習場なんだよ。ちょうど試作品の爆弾を設置してあって良かった。メガボンバーの威力を上げられないか、試行錯...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その42

「…なるほど。フィズルガーZの過剰な戦闘力は、その為だったんだな」 「そうだ」 マージンは一つ合点がいった。 ヴェリナードでマージンが破壊した初...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その41

割増料金で深夜にグレンへ向かい荒野をひた走る幌馬車の中。 「…そろそろ語るとしようか。今回の黒幕のことを」「そんな勿体ぶらんでも、あいつだろ？何...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その40

「おいフィズル！」 声が届くギリギリで、その背をマスターが呼び止めた。 「はひ！！」 「お前がこれから危ない橋を渡ろうとしてるのはわかる。かと言...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その39

「「マージン…！！？？」」 確信にも似た予感のあったマスターと違い、二人は数奇な巡り合せに目玉をひん剥く。 「おっとフッキー、怪我人なんで拘束...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その38

その後も折りをみては逃亡を図ったり、ありもしない体調不良を訴えたりと、紆余曲折とフツキの多大な努力の末、グレン領西の端、今二人の目の前には古びた...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その37

レンドアの喫茶室に監視対象が入ってから、もう一時間は経過しただろうか？ 元サンドストーム、チーム『スコーピオン』に所属していた男は苛立たしさを...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その36

竜の身体から一瞬で飛び出した、呪詛の刻まれた黒色の包帯が巨大な拳を成したモンスター『呪帯の紋掌』の一撃を受け、キャトルは遥か後方に飛ばされてしま...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その35

そして、真にその時の出来事を知る者は、ただ一人、いや、ただ一体の魔物を除いて他にはいない。 キャトルはただ静かに、遠ざかるフィズルの足音に耳を...