レオナルドの冒険日誌

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その31

未だオーグリードの僻地で眠り続けるマージン。  物語は、あの時のレンドアに巻き戻る。 フィズルは悔しがるでも面白がるでもなく、バシルーラの光の...

蒼天のソウラ二次創作『逃亡者マージン』その30

「…」 虚をついたつもりはない。 それでもあっさりと、キャトルはジュエの唇を奪うことができた。 「！！！？？？」 まったく予期せぬ展開に、ジュ...

蒼天のソウラ二次創作『逃亡者マージン』その29

僅かな月の明かりのもとでも、相手の顔はよく見える。 夜目が利くことを疎ましく思う日が来るとは、思いもしなかった。 出来の悪いおとぎ話を聞かされ...

蒼天のソウラ二次創作「特別な休日」その2(完)

「おお…」 ライティアはやがてセイロンに連れられて、さぞや名のある貴族の屋敷か、はたまた、小規模ながら劇場とも見てとれる立派な建物の前で感嘆の吐...

蒼天のソウラ二次創作「特別な休日」その1

パステル調の建物に、すきあらばとふんだんに花壇が配置されたメギストリスの都には、白や薄紫などの落ち着いた色合いであっても、花の髪飾りをまとった小...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その28

ドロウモンスターは、描き手が意志を込めて破り取らない限りは顕現しない。   しかし絵を完成させた途端、その瞳はギョロリと巡りジュエの姿をとらえ、...

蒼天のソウラ二次創作「ある日の車窓から」

ヴェリナード駅のホームに滑り込んだ大地の箱舟を、その到着前から足踏みして待ち焦がれ、駆け込むように予約のボックス席に飛び込んだ４人、いや、３人と...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その27

投げ放たれるがごとく吶喊する屍の群れは、幸いにもキャトルとジュエの潜った穴に落ち込んで来ることはなく頭上を通り過ぎていくが、果てなく続くかのよう...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その26

「ふむ。取り立てて珍しい色彩でもない。神話時代の裸像に代表されるようなダイナミックな造形というわけでもない。…本当に、何処が良いのだろうな？」 ...

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その25

その一族の始祖は、自らの血と魔力を絵の具と紙に込め、命を再現する術を編み出した。   その偉大なる先達が、晩年に描き続けた一枚の魔物の絵がある。...

蒼天のソウラ二次創作『君に近付く日』その10（完）

「…ウィンちゃん、ごめん」 入念にコアを確認した結果、ミサークもゴレムスの抱える問題に正しく辿り着いた。 しかしそれは、残念ながら、今に残される...

蒼天のソウラ二次創作『君に近付く日』その９

「…とはいえだよ」 旅立ちから僅か２週間。 確かに些かハードな日々を送ったが、無精ヒゲすら育たない時間を経て、ミサークはチームアジトに帰ってきた...

蒼天のソウラ二次創作『君に近付く日』その８

ごましおもミサークも、いつも気丈で、しっかり者のウィンクルムのそんな姿を初めて見る。 何もできず、せめてそっと寄り添いウィンクルムの肩を抱くごま...

蒼天のソウラ二次創作「君に近付く日」その7

コアの球体を中心に、空中にてゴレムスの組み上げた巨腕のいくつかは、浜辺の砂の城が如く、形を保てず空中にて銀砂と散る。 メインシステムの想定以上に...

蒼天のソウラ二次創作『君に近付く日』その6

「ゴ！！！」 ゴレムスはすかさず間に入り、振り下ろされる棍棒、それを持つトロルの右の手首をガシリとつかみ抑える。 ゴレムスの巨軀をして、トロルの...