レオナルドの冒険日誌

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その30

爆風に舞うイルマの身体を追いかけるように無数の黒炎の矢が迫る。 ぐるぐると掻き乱される不安定な体勢ながら、拳に氷をまとい矢を一つ、二つと迎撃する...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その29

「何が、起こった…？」 意識を狩られなかったのは奇跡に等しい。 至近距離で起こった爆発の影響で星の回る頭を殴って整えたイルマの眼前には、三日月の...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その28

「この…ブタ猫…！」 両足で蹴り上げ、ミアキスを振り払う。 蹴りが効いたというよりは、ミアキスの方から跳んで離れた。 背中ですら隙の無かった相手...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その27

こういうことを虫が騒いだというのだろうか。 店の食材の仕入れに向かう道すがら、予感のようなものに導かれ脇道にそれた『虎酒家』の女主人ミアキスは、...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その26

「ぐッ…うう…やってくれる…」 イルマは教会の２階窓から放り出され、受け身を取り損ねて強かに背中を打ち付けた。 敵の拳を受けたとて、万全のイルマ...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その25

※Ver.4のネタバレを含みます。ご容赦下さい※ ごうけつぐまの右眼を縦に切り裂く刀傷は随分と古いもの、しかし、目の前のヒッサァから漂う、その...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その24

※Ver.4のネタバレを含みます。ご容赦下さい※ 多少はクマヤンを招聘した甲斐があり、所以が異なるのであれば、怪我人であるヒッサァと共に呪物を...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その23

「と、いうことがあったわけ」　 舞い戻って現代。 クマヤンのみならず、いつしかプクリポ達もすっかりマユミの話に聴き入っていた。 「ふぅむ。つまり...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その22

「かろうじて間に合ったというところか」 思えばレオナルドの偽物は何かにつけ遠回りをさせ、時間を稼ごうとしていたように感じる。 振り向けば宣言の...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その21

雷をまとった深緑の矢が飛来し、クマヤンの隣を歩いていたレオナルドの頭を撃ち貫く。 「うおっ…！？」 「えっ？ちょ…レオナ…うわっ、何こいつ！？」...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その20

「お静かに」 「…す、すみません」 ヒッサァの脈をとっていたモノクルをはめた白衣のプクリポからたしなめられ、ハクトはペコリと頭を下げる。 「大...

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その19

どうしたものか。 ハクトは一人、途方に暮れていた。 強敵と渡り合うための頼みの綱だったブレイブジュニアスーツ。 無惨にその刀身は砕け、修理は...

蒼天のソウラ二次創作『年のはじめのためしとて』その5（完）

あるべき場所に落ち着いた所で、ケラウノスは先程撮影した写真をメモリーからあらためて確認する。 それはほんの少し前、アマセとマージンを無力化した...

蒼天のソウラ二次創作『年のはじめのためしとて』その4

「…で、これは一体？」 マージンとアマセが不在であることはさておき、とりあえずお詣りを済ませ、ケラウノスを返却してもらおうと戻ったフタバ達は、目...

蒼天のソウラ二次創作『年のはじめのためしとて』その3

「いよぅ！！皆の衆！さ、まだ空いてる今のうち、お詣り済ませちまおうぜ」 流石は大工の棟梁、袴姿が一番似合うロマンを筆頭とする男性陣とフタバ達は合...